ユーロ圏の株式に日本から投資はできる? 海外投資の3つのメリット・デメリット。おすすめは投資信託とFX!

欧州株式市場の特徴

欧州は、ドイツ、フランスを中心とした、ユーロを統一通貨とした共通の経済圏を形成しています。その規模は、イギリスも入れると、人口は米国3.3億人を超える7.4億人に上り、今後もさらなる成長が見込まれます。
その多彩な国々には、それぞれ特色があります。

◼️ドイツ(世界名目GDP第4位)
フォルクスワーゲンなど工業を中心とした、日本に近い工業大国です。経済規模は欧州最大で、メルケル首相は財政規律を厳しくし、財政収支は黒字を維持しています。

◼️イギリス(世界名目GDP第5位)
首都ロンドンを中心した世界最大の金融街を持ち、世界最大級のメガバンクHSBCホールディングスの本社があります。ただし、そもそも単一通貨であるユーロにせずにポンドを維持したことと、経済圏であるEU離脱も決まりました。

◼️フランス(世界名目GDP第6位)
EU最大の農業国でもあり、観光立国です。観光客入国者数は世界最大で、日本人女性に人気のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、エルメス、ディオール、ロレアルなどのファッションブランドがあるのも魅力です。(ユーロネクスト・パリに上場)

◼️南欧(イタリア、ギリシャ、ポルトガル、スペイン等)
観光産業が主で、国民の貯蓄率が低く、財政収支の赤字比率が高く財政規律が緩いのが特徴です。財政破綻危機に陥ると、欧州中央銀行による緊急支援が行われるものの、代わりに厳しい財政規律を守ることを求められます。ユーロは、財政規律の厳しいドイツで支えられているものの、南欧の財政危機があればユーロ安に陥る可能性があります。ただ、ユーロ安となればドイツなど輸出国にとってはメリットとなる面もあります。

欧州の主要市場は、イギリス、ドイツ、フランスとなります。
<欧州株式市場>

  イギリス ドイツ フランス
取引所 ロンドン証券取引所 フランクフルト証券取引所 ユーロネクスト・パリ
取引時間 現地8:00~16:30
日本時間17:00~1:30
(サマータイム16:00~0:30)
現地9:00~17:30
日本時間17:00~1:30
(サマータイム16:00~0:30)
取引通貨 ポンド ユーロ
値幅制限 なし
指数 FTSE100指数 ドイツDAX指数 CAC40指数
上場企業 HSBCホールディングス、リオ・ティント、グラクソ・スミスクライン シーメンス、フォルクスワーゲン サノフィ、BNPパリバ、エアバス、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン

<税金>

  取引税 印紙税
イギリス - 買付時0.5%
約定金額10,000ポンド超で1ポンド
欧州 フランスのみ買付時0.3%
(時価総額10億ユーロのフランス国籍企業が対象)
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欧州株に直接投資できるのは、主要ネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券では取引できません。取引できるのは、大和証券、岡三証券、みずほ証券、アイザワ証券等です。

また、米国市場でADR(米国預託証券)として米ドル建取引することができます。ADRとは、米国以外で上場する株式を預けて、それを担保にしてその所有権を有価証(DR)として発行します。このDRをアメリカ(America)市場で、米国株式同様に取引でき、株価も現地企業の業績、現地国の影響を受けながら変動します。
米国で上場している欧州株式のADRは、主なもので以下になります。

・アルセロール・ミタル(ドイツ、ティッカーMT)
世界最大の製鉄企業で、新日本製鉄の2.5倍以上の生産力があります。
・アンハイザー・ブッシュテンインベブ(ベルギー、BUD)
世界ビール市場トップの会社で、傘下にバドワイザー、アンベブを持ちます。
・ユニリーバ(イギリス、UN)
ボディソープなどの「ダブ」、紅茶の「リプトン」、スープの「クノール」など日本人にも馴染み深いブランドを世界展開しています。
・シーメンス(ドイツ、SI)
産業機械、電力、ヘルスケア、インフラなどを手掛ける老舗総合機械メーカーです。

欧州株に直接投資するときの3つのメリット・デメリット

◼️メリット
夕方から取引できる
米国市場は、日本時間の23:30(サマータイムは22:30)から始まり、主要指標の発表に至っては夜中になってしまいます。価格を見ながら取引しようとすると、寝不足になってしまいます。一方、欧州株なら夕方から始まるので、仕事終了後に主要指標や価格も見ながら取引することができます。

ヨーロッパの老舗企業に投資できる
ドイツのフォルクスワーゲン、シーメンス、イギリスのHSBC、フランスのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなど老舗企業で世界的に展開し、堅実に利益を出している企業に投資することができます。

◼️デメリット
1. 情報が入りにくい
海外の情報は入りづらい上、米国と比べても圧倒的に日本語で読める情報が少なくなります。企業が公表している決算情報や投資情報も、英語やフランス語となるため、得意であれば別ですが解読するのは難しいでしょう。証券会社が投資情報として提供している情報も、欧州株式に直接投資する人が少ないことから、米国株式に比べると簡易なレポートやレポートの銘柄数が少なくなっています。

情報収集できなくても投資できる方法は?

欧州株式に直接投資する方法は前述の通りですが、個別銘柄の情報が入りにくい中で欧州株式に直接投資することはリスクが高くなります。欧州株は再編も多くなっており、最近ではユニリーバが買収されそうになったり(防衛に成功)、イギリスアームがソフトバンクに買収されたり、HSBCが本社をイギリスに香港へ移転する可能性(結局イギリスのままに)など動きが激しくなっています。

そこで、個別に投資するのではなく、情報が入りにくい欧州に投資するなら、欧州株式に投資している投資信託、ユーロ/円のFXに投資する方法がおすすめです。
◼️欧州株式に投資する投資信託
・フィデリティ・欧州株・ファンド(つみたてNISA対象)
イギリス、欧州市場に上場する株式を現地アナリストの調査結果を活用して選別した銘柄に投資しているアクティブファンド。投資上位銘柄に、SAP(ドイツ)、エクスペリアン(ジャージィー)、グリフォルス(スペイン)、ノボ・ノルディクス(デンマーク)、インジェニコ(フランス)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(イギリス)、スカウト24(ドイツ)、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(フランス)等。

・フィデリティ・欧州中小型株・オープンBコース(為替ヘッジなし)
イギリス、欧州市場に上場している中小型の高成長企業に投資します。投資上位銘柄にブリトビック(イギリス)、アイリッシュ・コンティネンタル・グループ(アイルランド)、アーバン・アンド・シビック(イギリス)等。

ただ、現在、新型コロナウィルスが世界中で広がっており、その感染者数は10万人を超えています。
<新型コロナウィルスの感染者数>(2020年3月7日時点)

中国(本土) 80,753
韓国 6,593
イタリア 4,636
ドイツ 670
フランス 653
日本 420
スペイン 400
米国 260

欧州でも広がりを見せており、欧州市場の株式も値下がりしています。下がったところを狙って一括で個別株または投資信託を買うまたは、コツコツ投資信託を積み立てていくのが良いでしょう。

◼️FX
ユーロ円(EUR/JPY)は、ユーロと円で直接取引されることがないため、ユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)の積で求められる合成通貨ペアです。
ユーロの取引される時間が、日本時間の夕方ごろであるため、日中仕事をしている方にとっては仕事終了後にちょうどユーロの値動きが活発になるため、取引しやすい時間帯といえるでしょう。
ただ、ドルを介している合成通貨のため、夜中に行われる米国株式市場や米国指標の結果にも左右されます。

ドル円と異なり移動平均性のトレンドラインに沿って動くため、初心者でも取引しやすいのが特徴です。また、ドル円より値動きが激しいため、利益を狙えるチャンスも多くなります。

投資信託と米国株式なら楽天証券!

楽天証券は、楽天グループで貯めたポイントで投資信託に投資することができ、つみたてNISA、NISA口座でも利用することができることで、お得に運用ができます。
また、欧州株式のADRも最低手数料なしで、NISA口座にて取引可能です。

NISA口座とは2種類あり、(一般)NISAとつみたてNISAがあります。つみたてNISAは金融庁指定の投資信託のみが対象で積立による投資をすると利益が非課税になります。また(一般)NISAでは、米国株式、投資信託(つみたてNISAで対象とならない投資信託も可能)への投資による利益が非課税になります。

  一般NISA つみたてNISA
年間投資限度額 120万円 40万円
運用期間 最長5年間 最長20年間
投資可能商品 株式、ETF、REIT、投資信託 等 金融庁指定の投資信託
資金の引き出し制限 なし なし
非課税対象 売却金、配当金、分配金 売却金、分配金
投資可能商品 2023年まで 2037年まで

1.楽天スーパーポイントで投資ができる

楽天スーパーポイントは、楽天市場などの楽天グループ利用時、マクドナルドなどの楽天スーパーポイントが貯められる実店舗でのポイントカード提示、楽天カードでの決済で貯めることができるポイントです。その貯めたポイントを1ポイント→1円として投資信託、つみたてNISAの投信購入代金に充当することができます。投資信託積立時にポイントを自動充当させる設定もできるため、ポイントの使い忘れも防止できます。

2. 年会費永年無料の楽天カード決済可能

投資信託購入代金を楽天カードの決済で購入することができます。また、楽天カード決済分の1%がポイント付与されるため、積立時に自動で1%の利益が出ていることになります。

3. 米国株式の取引手数料の最低手数料撤廃
最低手数料がなく、約定代金が2.22米ドル以下なら手数料は無料です。
最高手数料20米ドルの上限があるので、大きな資金で取引する場合でも安心です。
欧州ADRも多数取扱しているので、米ドル建てで欧州株式に投資することができます。
さらに、NISA口座で取引できるので、利益は非課税となり、二重課税とならないため、外国税額控除の確定申告も不要です。

FXなら外為オンライン

外為オンラインは、5年連続FX年間取引高第1位の会社です。
ドル/円のスプレッドは2銭固定で、取引手数料は無料です。
FX取引は、ユーロから円を買うときの価格、ユーロを売って円に戻すときの為替価格に差があります。その差をスプレッドといいます。例えば、円→ユーロにするときにユーロ/円が118円だと、スプレッドが2銭だとユーロを売るときユーロ/円は117.98円となります。このスプレッドによる手数料は、取引回数が多いほど利益に響きます。

外為オンラインよりもスプレッドが低い数字を提示しているところもありますが、このような変動が起きたときも、この固定の2銭が変わりにくいのが、外為オンラインの取引が人気の秘密です。

また、外為オンラインは、約定力が高いのも特徴です。
FX取引をしていると、自分が発注した注文通りではない約定になることもあります。
為替レートが動いていると、FX業者へ注文→FX業者からインターバンクへの注文の間に
為替相場が動き、発注価格と約定価格との間に価格差が生まれることがあります。これを「スリッページ」といいますが、約定力が高ければ、スリッぺージが起こりにくく、自分が希望した注文が通りやすくなります。外為オンラインの約定力が高いのは、システムの強さやサーバーの処理能力の強さがあるからです。約定力が高いことで、取引チャンスを逃さず、スプレッド以外にかかる手数料を抑えることができます。

さらに、外為オンラインの取扱通貨ペアは、24種類あり、外貨通しのペア取引も可能で、miniコースなら4,000円程度の証拠金から取引を始めることができます。

Iサイクル注文という、最初に買いか売り、変動幅、対象通貨を設定しておけば、半自動売買もできる機能も利用できるので、忙しい方でも時間をかけずにFX取引できます。
口座開設は無料なのでFXなら是非外為オンラインで始めてみましょう。

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