投資信託の平均利回りの数字をきちんと理解するためには、まず利回りとは何かということを理解する必要があります。
投資信託における利回りの計算方法は、
利回り(%)=【(分配金+売却損益)÷運用年数】÷投資金額×100
となります。
具体例で解説(利回り)
例えば、投資信託に50万円投資して、3年間で2万円の分配金と4万円の売却益が出たとすると、
利回り(%)=【(2万円+4万円)÷3年】÷50万円×100=4%となります。(税金はないとする)
投資信託には以下のような長期利回り(リターン)も表示されています。
■長期利回り
年数 | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
利回り | 4% | 7% | 3% |
このような場合、利回りは3年間で7%リターンがあったというわけではなく、3年間を平均して年間7%の利回りになるという事に注意してください!
証券会社 | |||
---|---|---|---|
投資信託取扱い数 | 2,600本以上 | 1,254本 | 525本 |
積立可能な投資信託の本数 | 2,500本以上 | 700本以上 | 515本 |
ノーロード本数 | 1,300本以上 | 1,254本 | 355本 |
最低積立金額 | 100円から可能 | 100円から可能 | 100円から可能 |
NISA | |||
「利回り」=売却益や購入手数料などの費用、税金まで考慮して計算します。
「利率」=投資金額に対して1年でどれだけ利息や分配金を得られたかで、売却益などは含みません。
投資信託の利率の計算方法は、
利率(%)=【年間受取分配金÷投資金額】×100
となります。
具体例で解説(利率)
例えば、投資信託を50万円購入し5年間運用して、1年あたりの分配金が1万円だとすると、
利率(%)=1万円÷50万円×100=2%
となります。
投資信託の分配金には普通分配金と特別分配金があります。普通分配金は利益から出ていますが、特別分配金は元本から出しているので元本が目減りします。
■普通分配金と特別分配金
10,000円で投資信託を購入した場合
分配金前 | 分配落後 | 分配金前 | 分配落後 | |
---|---|---|---|---|
分配金 | 100円 | 100円 | ||
分配金の種類 | 普通分配金(課税) | 特別分配金(非課税) | ||
基準価額 | 10,100円 | 10,000円 | 10,000円 | 9,900円 |
特別分配金は自分の元本から出しているので、利益とはいえません。
一方、債券や定期預金等は満期に元本が返ってきて、利息は純粋に利益となるため利率の数字も重要視されますが、投資信託においては分配金には特別分配金も含まれているため単純に利益として利率計算した数字を参考にはできません。
そうはいっても、毎月分配型投信を好まれるような、分配金を受け取ることを重要視する方にとっては利率を見れば分配金利率を見ることができます。
投資信託取扱銘柄数 |
---|
うち手数料無料 |
積立対応銘柄数 |
毎月分配型 |
ポイント制度 |
最低積立投資可能金額 |
楽天証券のおすすめポイント
①投資信託取扱本数が2600本以上と圧倒的に多い
②ポイントを貯めながら投資ができる
③100円から投資信託が始められる
④「トータルリターンサービス」でどれくらい儲かっているか一目瞭然
外国人は狩猟型投資、日本人は農耕型投資を好むと言われています。外国人が売却益などを目的として投資するのに比べて、日本人は長期で分配金や配当金、株主優待を受け取ることを好みます。
特に、毎月分配型や分配金が高い投資信託は人気で、人気ランキングでも上位に並びます。しかし、毎月分配金や分配金が高い投資信託で分配金を受け取らない方が良いのです。
理由としては、
①特に特別分配金にように元本から分配金を出すことで信託財産が減り基準価額が下がってしまうこと、
②分配金を再投資すると複利効果が得られるの2つがあります。
■分配金と基準価額の関係(購入手数料含めて基準価額10,000円で購入)
・元本が目減りしない分配金の出し方
分配金前 | 分配落後 | 分配金前 | 分配落後 | ||
---|---|---|---|---|---|
分配金 | 10円 普通分配金 |
10円 普通分配金 |
|||
基準価額(基準価額の変動) | 10,000円 | 10,010円 (+10円) |
10,000円 | 10,100円 (+100円) |
10,090円 |
・元本が目減りする分配金の出し方
分配金前 | 分配落後 | 分配金前 | 分配落後 | ||
---|---|---|---|---|---|
分配金 | 110円 特別分配金 |
110円 特別分配金 |
|||
基準価額(基準価額の変動) | 10,000円 | 10,010円 (+10円) |
9,900円 | 10,000円(+100円) | 9,890円 |
上記2つは基準価額の変動は同じでも、下の投資信託は分配金が高いため受け取ると投資元本がどんどん目減りしていきます。毎月分配型や分配金の高い投資信託は分配金を簡単に下げることができないため、基準価額が5,000円以下など低いものが目立ちます。投資元本が減っていき信託財産が減っていくと運用効率も悪くなります。
したがって、こういった毎月分配型や分配金の高い投資信託を購入する際は、運用効率が悪くなるということに注意して投資しましょう。
また、年2回しか分配金が出ない投資信託でも、分配金を受け取らずに再投資すると「利息が利息を生む複利効果」が出るため運用効率が良くなります。
利息の増え方には
①元本に対しての利息だけ受け取る「単利」
②利息を含めた元本に対して利息が出る「複利」があります。
単利は、投資した元本からしか利息が生まれません。一方、 複利は元本から生まれた利息からもさらに利息が生まれます。複利の方が利息は多くなりますが、どのくらい違うのか計算してみましょう。
■単利と複利で資産の増え方の違い(8%)
元本 | 1年後 | 2年後 | 5年後 | 7年後 | 9年後 | |
---|---|---|---|---|---|---|
単利 | 100万円 | 108万円 | 116万円 | 140万円 | 156万円 | 172万円 |
複利 | 100万円 | 108万円 | 116.64万円 | 146.93万円 | 171.38万円 | 199.9万円 |
単利は9年後72%増ですが、複利であれば年率8%で9年で2倍になります。したがって、長期投資で資産を増やすなら、複利効果のある分配金の再投資することがおすすめです。
投資信託には直接投資できないような新興国株式、金や原油などに投資できるのも魅力。また、1つの銘柄に集中するのではなく少額からいろんな銘柄の株式に分散したり、債券や株式など様々な資産に分散投資することもできます。
投資信託の主要な投資対象をリスクが低い順に特徴をご紹介します。
国内債券
金利変動により価格は変動しますが変動は非常に小さくリスクは低い。
海外債権【先進国】
株式のように変動は大きくないものの為替リスクがある。
海外債券【新興国】
物価上昇が高い新興国では債券は金利が高く、新興国債券が組み入れられていると分配金の高い投資信託が多いが、新興国通貨は変動が大きくリスクも大きい。その代わり、今後大きな成長が見込める。
国内株式
日本企業は輸出企業が多いため、国内株式自体為替リスクはないものの、海外経済に影響されやすい。
国内リート
国内の不動産に投資し、賃料収入や不動産売却益で運用しており、分配金が高い傾向。国内株式に比べて値幅は大きい。
海外株式【先進国】
海外株式は、日本株と異なり値幅制限がないため大きく動きやすい。情報が少ない海外株式においては、直接投資せずにプロに運用をお任せする投資信託に購入妙味あり。
海外リート
海外の不動産に投資し、分配金が高い傾向で、為替リスクも伴う。
海外株式【新興国】
先進国株式に比べて値幅が大きくリスクは大きいものの成長性が見込める。ブラジルやロシアなど資源国の場合、原油や天然ガスなどの企業が多い。
コモディティ
原油や天然ガス、金・プラチナなどの商品に投資するもの。
リスクが高いほどリターンは高く、リスクが低いほどリターンは低いため、資金の性格(減らしては困る資金かどうかなど)、投資傾向を鑑みて自分に適した投資対象の投資信託を選ぶと良いでしょう。
投資信託は、基準価額が1日1回公表され、購入・売却時の価格は翌営業日又は翌々営業日しか分からないため、売却時には確定金額ではなく概算金額で売却しなければならないのがデメリットですが、証券取引所が開いている時間であればその時の価格で売却できる上場投資信託「ETF」というのもあります。
ETFとは、日経平均株価やTOPIXなどのような指数に連動する運用成果を目指す投資信託のことで、証券取引所に上場しています。
投資信託が上場しているメリットとして 、「証券市場が開いている営業日であれば株式と同じように売買できること」、「値段を見て確定金額で売買できること」、「引渡が4営業日で換金が早いこと」などがあります。
■ETF、投資信託の違い
ETF | 投資信託 | |
---|---|---|
購入窓口 | 証券会社 | 銀行・証券会社など |
売買金額 | 取引時間中は常に変動 | 売却注文を出した翌営業日又は翌々営業日の基準価額。売却時に金額は分からない。 |
受渡日 | 4営業日 | 5営業日~7営業日 |
最低投資金額 | 1口あたりの価格 1,000~10,000円ぐらい |
証券会社によるが100円~ |
分配金 | 現金受取 | 現金受取または再投資 |
ETFなら確定金額で売却できるため、少しの利益でも売りやすく短期での運用もしやすくなっています。
投資信託取扱銘柄数 |
---|
うち手数料無料 |
積立対応銘柄数 |
毎月分配型 |
ポイント制度 |
最低積立投資可能金額 |
楽天証券のおすすめポイント
①投資信託取扱本数が2600本以上と圧倒的に多い
②ポイントを貯めながら投資ができる
③100円から投資信託が始められる
④「トータルリターンサービス」でどれくらい儲かっているか一目瞭然
楽天証券の取扱銘柄本数は2,680本、そのうち買付手数料無料のノーロード投信は1,350本、毎月分配型798本と業界屈指のラインアップが揃っています。
楽天証券では、投信残高に応じたポイント付与や投信積立の買付手数料全額ポイントバックなどポイントがたくさん貯まる仕組みがたくさんあります。
楽天証券のポイントは、「楽天証券ポイントコース」と「楽天ポイントコース」のどちらかを選択して貯めていきます。どちらとも楽天証券でのポイント投資に利用可能ですが、楽天証券ポイントは楽天市場で利用することはできず、楽天証券以外の使途はJALマイルへの交換が可能となっています。
一方、楽天ポイントで貯めた場合は、楽天市場や楽天ポイントが利用できる街の実店舗でも利用できます。
■楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースの違い
使用先 | |
---|---|
楽天証券ポイント | ポイント投資、JALマイル |
楽天ポイント | ポイント投資、楽天市場などの楽天グループで使用、楽天ポイントが使用できる街の実店舗 |
楽天証券ポイントから楽天ポイントへ、その逆も貯まった後で交換可能なため厳密にコースを選ぶ必要はありません。
投信積立では、投信購入代金を年会費永年無料で加入できる楽天カードのクレジットカード決済にすることが可能です。その場合、100円→1ポイントのポイントが貯まるため投信購入代金の1%がポイントとして還元されます。
さらに、投信積立の買付手数料は全額ポイントバックされます。
ネット銀行の楽天銀行を口座開設して、楽天銀行で【マネーブリッジ】に申込すると楽天銀行と楽天証券が連携され、楽天銀行にある資金を楽天証券で利用できるようになります。さらに、楽天銀行でハッピープログラムにエントリーすると、楽天証券の取引ごとにポイントが受け取れます。また、投信残高10万円ごとに4ポイント毎月貯まります。
さらに、楽天証券での取引件数ごとに楽天銀行のATM手数料最大7回/月が無料になります。
■楽天証券のポイントプログラム
プログラム名 | 内容 |
---|---|
ハッピープログラム | 投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント |
資産形成ポイント | 投資信託の残高に応じて毎月最大1,000ポイント、年間12,000ポイント |
投信積立購入手数料全額ポイントバック | 投信積立時の購入手数料の全額ポイントバック |
投信積立購入楽天カードクレジットカード決済 | 投信積立購入時楽天カードクレジットカード決済可能で、投信代金の1% |
ポイント投資 | 楽天ポイントを利用しての500円以上投信購入で、楽天市場のポイント倍率+1倍 |
※ハッピープログラムと資産形成ポイントは併用できず、どちらか選ばなければいけません
楽天証券や楽天市場などの楽天グループ、街中の楽天ポイントが貯まるお店で受け取った楽天ポイントで投資ができる楽天証券の「ポイント投資」です。貯まったポイントを使いきれない心配もなく、ポイント投資で利用したポイントは有効期限がなくなります。
投資信託は分配金によっては、普通分配金は利益、特別分配金は投資元本からの切り崩しになります。そして、どのくらい利益があるかを計算するときに分配金を受け取っている場合は、その受取実績を加味することが必要です。また、分配金を再投資していたり、毎月投信積立をしていると購入単価も変わってきます。
そこで、分かりやすいのが楽天証券の「トータルリターン」です。トータルリターンは、現在の評価額、信託財産留保額などを引いた解約金額、累計受取分配金額を加味した金額から累計買付金額を引いたトータルリターンつまり「実際どのくらい儲かってるの?」というのが一目で分かります。 現在保有している投信はもちろん、解約済の投信も含めてトータルリターン見ることができます。
高利回りで高い分配金を出す投資信託はその分リスクは高くなります。
リートや新興国株式で運用されている商品が多くなります。
■楽天証券高利回り投資信託
銘柄名 | 分配金 | 基準価額 (2019年3月12日) |
予想分配金年利率 |
---|---|---|---|
ニッセイ世界リートオープン(毎月決算型) | 120円 (毎日) |
5,748円 | 25% |
ブラジル株式ツインαファンド(毎月分配型) | 65円 (毎日) |
1,677円 | 46% |
楽天ボラティリティ・ファンド(毎月分配型) | 150円 (毎日) |
8,793円 | 20% |
※ボラティリティとは価格の変動性のことで、期待値より大きく外れるとボラティリティは高くなります。
予想利率を計算しましたが、分配金は確定ではなく下がることがあり、基準価額が下がれば元本は下がりますので、リスクがあることを理解の上投資を考えましょう。
投資信託が豊富に揃っていてお得に取引できる楽天証券。で、是非投資信託を購入してみましょう
取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!
さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。
投資信託本数※ |
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つみたて投資枠 |
|
最低積立金額 |
100円~ |
ポイント投資 |
◎ |
スマホで取引 |
〇 |
現物取引手数料 |
0円~ |
IPO件数 |
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特徴 |
投資で楽天ポイントが貯まる、使える! |