投資信託は、投資家から集めた資金を大きな資金としてまとめ、運用のプロが株式や債券などで、投資信託の投資方針に従って運用する商品です。
株式には単元株制度といって100株単位からしか購入できず1単元10万円~30万円程度単位での購入となります。一方、投資信託は証券会社によっては100円から購入できるところもあります。
投資可能 最低金額 |
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取扱銘柄数 |
ノーロード本数 |
ポイント制度 |
100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 10,000円 |
2,658銘柄 | 1,190銘柄 | 899銘柄 | 503銘柄 | 1本(「ひふみ ぷらす」のみ で手数料無料) |
1,326銘柄 | 796銘柄 | 727銘柄 | 493銘柄 | 1本 |
投資信託の種類には、大きく分けて2つあり、運用方針によってインデックスファンドとアクティブファンドに分かれます。
・インデックスファンド
日経平均株価、TOPIXなど指数に連動する投資信託で、管理費が安く済むため保有期間中にかかる信託報酬や買付時にかかる手数料が無料「ノーロード投信」であることが多い。
信託報酬が低いので、運用成果が上がりやすい。
・アクティブファンド
指数を上回る運用成果を目指す投資信託で、管理費が高くなるため信託報酬や買付手数料が高くなります。信託報酬が高いと運用成果が悪くなりやすいが、それを上回る運用成績を残すようなアクティブファンドには投資妙味があります。
◾️インデックスファンドとアクティブファンドの違い
インデックスファンド | アクティブファンド | |
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運用目標 | 指数に連動する | 指数を上回る |
投資手法 | 分散投資 | 集中投資 |
手数料 | 低い | 高い |
リスク | 低い | 高い |
ファンドの種類 | 少ない | 豊富 |
インデックスファンドとアクティブファンドの大きな違いは手数料と運用先選別方法の違いです。その2つの違いが運用成績にも影響を大きく与えます。
手数料はインデックスファンドでも投資先が海外資産だとアクティブファンドの国内株式で運用しているファンドより高くなります。したがって手数料比較するときは同じ投資先で比較する必要があります。
同じ投資先で比較するとアクティブファンドの方が買付手数料と管理手数料が高くなり、その分運用に影響が出ます。
◾️基準価額1万円の投資信託を100万円購入して、価格が1年後変わらなかったとき
(手数料は税金を考慮していません。)
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価格が変わらなかったとしても手数料の違いだけでも1年後、アクティブファンドは-4万円となります。単純に手数料を比較すると、断然インデックスファンドの方が有利になります。
買付手数料は初回の買付時のみですが、管理手数料は基準価額が下がっていても変わらなくても引かれるため、インデックスファンドとアクティブファンドの値動きが変わらないのであれば、インデックスファンドの方が儲かるでしょう。
同じ投資先でも、アクティブファンドは運用方針に従って運用のプロが銘柄選択をして集中投資をします。高いコストを支払ってでも投資妙味のあるアクティブファンドであれば、インデックスファンドより儲けることができるでしょう。
■基準価額1万円の投資信託を100万円購入して、アクティブファンドBの成績が指数を上回ったとき
(手数料は税金を考慮していません。)
インデックスファンドA | アクティブファンドB | |
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買付手数料 | 0円 | 3%(30,000円) |
管理手数料 | 年利0.5%(5,000円) | 年利1.5%(15,000円) |
年利回り | 3% | 10% |
1年後の投資元本 | 1,025,000円 | 1,055,000円 |
2年後の投資元本 | 1,050,000円 | 1,140,000円 |
このように、アクティブファンドの運用成績がインデックスファンドを大幅に上回る場合、アクティブファンドの方がインデックスふぁんどよりも1年後+30,000円、2年後90,000円儲かります。
しかし、逆にアクティブファンドの運用成績がインデックスファンドとそんなに変わらない場合、もしくは全体が下がっている時には、コストが高い分インデックスファンドより劣ってしまいます。
したがって、一概に手数料が高いからとアクティブファンドを遠ざけるのではなく、運用成績が良いアクティブファンドに投資すれば、インデックスファンドを大きく超えるような1年利回り10%超えの利益が得られるファンドもあります。
アクティブファンドの種類は豊富にあるため迷ってしまいます。アクティブファンドの中でも銘柄選定方法によって「トップダウン・アプローチ」「ボトムアップ・アプローチ」と大きく2つに分けることができます。
経済や市場動向など経済社会全体の投資環境から、投資先の配分や業種を決めて個々の銘柄選別をする運用手法をいいます。
◾️トップダウン・アプローチ銘柄選定手法
国→業種→企業
投資信託の運用を行うプロであるファンドマネージャーや証券アナリストが、個別企業に徹底した調査・分析を行って投資をする価値があるかを判断し、構成比率を考える運用手法をいいます。
◾️ボトムアップ・アプローチ銘柄選定方法
企業→資産構成
ボトムアップ・アプローチの中で、さらに「グロース型」と「バリュー型」 に分けることができます。
・グロース型
将来的に成長しそうな企業に投資する
・バリュー型
価値が割安に評価されている企業に投資する
一般的なアクティブファンドにおいては、トップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチを併用することが多いです。株式投信で株式を選定する際に、まずトップダウン・アプローチでどの業種に資産配分するか判断し、その後にその業種の中で個別企業の調査・分析を行ってボトムアップ・アプローチによって投資先選定を行います。
アクティブファンドのデメリットは、インデックスファンドと比較してコストが高いため同じような運用成績だとコスト分運用益が少なくなります。そこで、コストが高くてもインデックスファンド以上の指数を大きく上回る運用成績を残すファンドがあります。
それは、「ひふみプラス」というアクティブ運用の投資信託です。
◾️ひふみプラス概要
※SBI証券より
基準価額(2019年4月12日時点) | 37,948円 |
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運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
買付手数料 | 無料 |
管理費用 | 1.0584% |
信託財産留保額 | 無料 |
償還日 | 無期限 |
ひふみプラスの運用方針は、『成長企業への投資、守りながら増やす運用、顔が見える運用』と3つの運用方針から構成されています。
◾️成長企業の投資
まず、企業業績に変化に着目して、安定的な収益を出しており割安感のある株価水準の銘柄を選別します。その中から成長企業を発掘し、その企業の経営者・ビジョン・現場の声・製品について調査して投資します。また、日本だけではなく、世界の株式も対象で、業種や企業規模にとらわれることなく、変化する株式市場の動向に応じて柔軟に投資先を選別します。
◾️守りながら増やす
株式市場は、経済状況に応じて上下するものです。株式市場が割高になっていれば売却して買付を行わずに現金で(50%未満)保有し、チャンスを待ちます。一方で、株式市場が割安だと判断すれば、現金比率を減らし株式比率を高く持ちます。
通常、投資している人が自分で判断して利益確定や購入を行いますが、この投信は預けているだけで運用のプロが利益確定から購入時期のタイミングを測ってくれるので、初心者でも儲けることができるのです。
◾️ひふみプラスの基準価額推移
年 | 基準価額 | 前年比 |
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2014年4月1日 | 19,519円 | |
2015年4月1日 | 24,704円 | +26.56% |
2016年4月1日 | 26,691円 | +8.04% |
2017年4月3日 (1、2日は休日) |
31,953円 | +19.71% |
2018年4月2日 (1日は休日) |
41,532円 | +29.97% |
2019年4月1日 | 37,807円 | −9.69% |
◾️日経平均インデックスファンド「ニッセイ日経225」の基準価額推移
買付手数料:無料、管理手数料:年0.27%
年 | 基準価額 | 前年比 |
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2014年4月1日 | 15,498円 | |
2015年4月1日 | 20,190円 | +30.27% |
2016年4月1日 | 17,421円 | -13.7% |
2017年4月3日 (1、2日は休日) |
20,773円 | +19.24% |
2018年4月2日 (1日は休日) |
23,800円 | +17.37% |
2019年4月1日 | 24,365円 | −2.3% |
◾️保有期間別年利回り
ひふみプラス | ニッセイ日経225 | |
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1ヶ月 | +0.46% | -0.07% |
6ヶ月 | -13.10% | -11.19% |
1年 | -10.21% | +0.64% |
3年 | +10.62% | +9.97% |
5年 | +13.87% | +9.11% |
ひふみプラスは短期で保有の場合マイナス幅が大きいのに対し、3年、5年と長期で保有するとインデックスファンドより大きく運用益が出ています。
純資産総額は2014年4月には約115億円だったのに対し、2019年4月には約6,088億円と大きく資産流入している人気の投資信託です。
SBI証券は投信銘柄取扱数2,710本、買付手数料無料のノーロード投信が1,363本と多く、他社では取扱のない投信もあります 。
投信を選ぶときに、手数料や運用成績等で選ぶならSBI証券のパワーサーチが便利です。 投資先の種類・投資地域・買付手数料・信託報酬・分配金・償還期間など細かな条件を選んで絞り込むことができます。
さらに、条件で検索するのではなく、成長が期待できそうな話題のテーマを選んで投資する方にはテーマ検索 で成長市場に投資し、高リターンを狙うことができます。
例)FinTech
金融(Financial)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、例えば人工知能とアルゴリズムを活用して個人へ資産運用のアドバイスをする『ロボアドバイザー』やスマホで家計簿が付けられる『PFM(個人財務管理)』などがあります。
例)ロボティクス
先進国においては少子高齢化、新興国においては労働コストの増加により、ロボットに対する需要が高まっており、産業用ロボットに限らず、医療・介護、サービス業などの日常生活にもロボット需要が高まりつつあります。
上記のような今はまだ利益に繋がっていなくても、今後成長し、長期で大きなリターンを狙っている方にテーマ投資は最適です。
運用方針、買付手数料、管理手数料、分配金情報、期間別のトータルリターン(分配金も含めた利回り)が1画面で見ることができるので、色々な画面を見て探すことなく一目瞭然で投信の情報を見ることができるのが便利です。
100円から1円単位で始められるので、初めての方で大きな投資は怖い方、少額で投資したい方でも気軽に始めることができます。
月間平均保有額 | 1,000万円以上 | 1,000万円未満 |
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投信マイレージ対象投信 | 0.2% | 0.1% |
低信託報酬の投信 | 0.1% | 0.05% |
SBI証券でひふみプラスが100円以上1円単位で購入できます。また、ひふみプラスを売却益が非課税になるNISA・つみたてNISAで購入することができます。
投資信託の利益には、売却した時に出る売却益と配当金があり、通常利益に対して20.325%の所得税・住民税・復興特別所得税が引かれますが、非課税制度の「NISA」もしくは、「つみたてNISA」を利用すれば利益が非課税となります。
NISAとつみたてNISAは似通っている制度ですが、大きく違うのは非課税期間と株式に投資できるかどうかです。
◾️NISAとつみたてNISAの違い
NISA | つみたてNISA | |
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対象者 | 20歳以上の方 | 20歳以上の方 |
利用限度額 | 120万円/年 | 40万円/年 |
新規投資可能期間 | 2014~2023年 | 2018~2037年 |
対象商品 | 株式、投資信託等 | 一定条件を満たした投資信託 |
非課税期間 | 新規投資から最長5年間 | 新規投資から最長20年間 |
運用管理者 | 本人 | 本人 |
払出制限 | なし | なし |
金融機関の変更 | 年単位で変更可能 | 年単位で変更可能 |
ロールオーバー | ◯ | × |
NISAとつみたてNISAともに投資信託の利益が非課税になる制度ですが、併用できないため自分に適した制度をどちらか選ぶ必要があります。 年単位でNISAとつみたてNISAを変更することはできます。NISAは、投資している資金を翌年の投資枠に移すロールオーバーができ、つみたてNISAではできませんが、つみたてNISAは非課税期間が20年と長いためロールオーバーできなくても長期投資したい方にはおすすめです。
◾️NISAに向いている方
「株式でも運用したい」
「非課税枠120万円を新規投資する予定、40万円の投資枠だと不足すると感じる」
「投資経験があり、いろんな投資信託に投資したい」
◾️つみたてNISAに向いている方
「投資経験が浅く、一定の長期投資に向いている投資信託から選びたい」
「長期でコツコツ投資したい」
「非課税枠40万円を超えて投資することはない」
NISA・つみたてNISA口座は税務署の審査があるため、課税口座に比べると口座開設に時間がかかりますが、SBI証券はNISA・つみたてNISA口座を仮開設できるので最短2営業日から取引が可能となりますので、是非通常口座開設とNISA・つみたてNISA口座どちらかを選んで同時開設しましょう。
口座開設数最多の大人気ネット証券会社。
人気のIPOをと多数取り扱っているところも◎また夜間取引が可能という点も初心者から上級者まで幅広い方に支持される理由のひとつ!
さらに、独自のサービスとして 銘柄条件検索機能は初心者には助かる機能です。まさに死角のない証券口座です!
投資信託本数※ |
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つみたて投資枠商品数※ |
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最低積立金額 |
100円~ |
ポイント投資 |
〇 |
スマホで取引 |
〇 |
現物取引手数料 |
0円~ |
IPO件数 |
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特徴 |
豊富な取扱本数とIPO件数 |