2024年からは新NISAが開始!
2023年までは「NISA」「つみたてNISA」の2つがあり、利用者がどちらかを選ぶ必要がありました。
しかし、2024年からは「新NISA」が始まり、2つの制度が1つになりました。
新NISAでは「日本株・外国株・投資信託等」を1つの口座で運用できるようになったため、利便性が大きく向上しました。
新NISA、iDeCoの違いを理解する5つのポイント
新NISA、iDeCoは有利に投資を行うことができる個人向けの制度です。
それぞれの違いを理解し、最も自分に向いている口座で取引をしましょう。
新NISA (2024年から) |
NISA (2023年まで) |
つみたてNISA (2023年まで) |
iDeCo (2024年以降もOK) |
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非課税枠(年間) | 360万円 | 120万円 | 40万円 | 最大81.6万円 (属性により) |
運用期間 | 生涯 | 5年 | 20年 | 最長70歳まで |
運用開始期限 | 無期限 | 2023年 | 2037年 | ー |
投資可能商品 | 国内株式 投資信託 外国株式など (数千銘柄) |
一部の投資信託(約180銘柄) | 一部の投資信託(約30銘柄) | |
所得控除 | 全額可 |
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運用益非課税 | 受取額、受け取り方法による |
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資金の引き出し制限 | なし |
なし |
なし |
原則60歳まで不可 |
おすすめ口座 |
NISAとは、通常株式や投資信託に投資した際に得られる配当金・分配金や売却益に対して20.315%の税金(所得税・住民税・特別復興 所得税)がかかりますが、その税金が非課税になる制度です。
年間360万円まで買い付けを行うことができます。
発生した利益には通常20.315%の税金がかかりますが、NISAならそれが非課税になります。
50万円の利益が発生した場合 | ||
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新NISAの場合 | 一般口座の場合 | |
利益 | 50万円 |
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税率 | 0% | 20.315% |
税金額 | 0円 | 101,575円 |
投資後無期限で配当や値上がり益が非課税となります。
2023年までの旧NISAでは非課税期間が5年でしたが、新NISAでは生涯非課税へと変更になりました。
NISAで運用できるのは、「国内外の株式」「投資信託」です。
株式が運用できる非課税制度はNISAのみです。
新NISAは「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つに分かれており、それぞれ投資できる商品が異なります。
口座を1つ開設すればどちらも使用可能です。投資信託はつみたて投資枠。株は成長投資枠で投資することになります。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
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年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
合計360万円まで | ||
生涯合計投資枠 | 1,800万円 | 1,200万円 |
合計1,800万円まで | ||
投資できる商品 | 一部の投資信託(約200銘柄) | 国内外の株、投資信託 |
旧NISAとは異なり、年間の枠をすべて消費しなくても無駄にならないところがポイントです。
いつでも保有している株式や投資信託を売却して資金を引き出すことができます。
新NISAから、株や投資信託を売却した場合、翌年に枠が復活するようになりました。
iDeCoはNISA、つみたてNISAと同様に運用益が非課税になるだけでなく、所得控除のメリットも享受することができます。特徴を確認してみましょう。
iDeCoの最も大きなメリットが所得控除の対象であることです。
具体的にどのくらい節税できるのかを年収400万円の方を例に確認してみましょう。
年収400万円の方の掛け金別節税額 | |
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年間の掛け金 | 年間の節税額 |
816,000円 | 122,400円 |
276,000円 | 41,400円 |
240,000円 | 36,000円 |
144,000円 | 21,600円 |
iDeCoの掛け金の上限は属性(自営業、会社員など)で決まります。
属性 | 掛け金の上限(年) |
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自営業 | 816,000円 |
専業主婦(夫) | 276,000円 |
公務員 | 144,000円 |
会社員(企業型DCなし) | 276,000円 |
会社員(企業型DCのみあり) | 240,000円 |
会社員(企業年金加入(DB)) | 144,000円 |
NISAやつみたてNISAと異なり、運用可能年数は運用者の年齢によって決まります。
例えば、30歳の方がiDeCoを始めた場合は70歳までの40年間が非課税で運用できます。
非課税制度で唯一元本確保型(定期預金等)を選択できます。
銘柄数は5~35程度です。(例外の口座あり)
iDeCoは運用するために毎月手数料を支払う必要があります。
手数料は口座にもよりますが、171円~(月)です。
iDeCo手数料 | |||
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支払先 | 国民年金基金連合会 | 事務委託先金融機関 | 運営管理機関手数料 |
加入者(掛金拠出) | 2,829円(初回のみ) 105円(月額、税込) |
66円(月額、税込) | 金融機関によって異なる |
iDeCoで運用している資金は原則60歳以上にならないと引き出すことができません。
引き出す場合は一時金または年金として受け取ります。(どちらも所得控除あり)
30年勤続の方の税金がかからない上限額 | |
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一時金で受け取り | 年金で受け取り |
退職所得と合わせて 1,500万円まで |
公的年金と合わせて 120万円まで(65歳未満の場合年70万円まで) |
「iDeCo+NISA」の組み合わせは併用ができます。
使わないと損な制度ですので資金に余裕がある方はぜひ併用するべきです。
新NISA、iDeCo比較 | |||
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新NISA | iDeCo | ||
年間投資限度額 | 360万円 | 14万4,000円~81万6,000円 (年金の種類による) | |
最低投資金額 | 100円 | 月額5,000円 | |
運用期間 | 無期限 | 60歳まで | |
利用可能年齢 | 20歳~ | 20歳~65歳 | |
投資可能商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 ETF、REITなど (合計数千銘柄) |
iDeCo用の投資信託、預金、保険 (合計約30銘柄) |
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資金の引出し制限 | なし | 60歳まで引出不可 (60歳時点で運用期間が10年未満の場合は10年間引出し不可) | |
非課税対象 | 運用益 | 運用益、掛金が全額所得控除 |
2つの非課税制度をそれぞれ比較しましたが、あなたにはどの制度が向いているのでしょうか?
チェックポイントで確認してみましょう。
NISAに向いている人
NISAは年間360万円の投資枠があり、非課税制度の中で最も大きな金額を非課税で投資できます。
国内外の個別銘柄や投資信託へ投資が可能なので、「配当・優待を受け取りたい」「積立をして資産形成したい」等多くの運用方法に応えることが可能。
さらに生涯非課税で運用できるため、NISAを使わずに投資をすることは考えられるないくらい優秀な制度と言えるでしょう。
NISAに向いていない人
NISAはほぼすべての投資信託、国内株式と一部の海外株式に投資できます。
そのため、自分で選択し運用する知識が必要になります。
投資初心者でNISAを利用している方は、比較的値動きが小さく分散投資をしている「投資信託」を選んでいる方が多いです。
各証券会社が公開している「積立ランキング」上位の銘柄であれば、手数料も安く健全な運用をしているため大きく失敗することはないでしょう。
NISA口座開設数※1 | |
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投資信託取扱い数※2 | |
つみたて投資枠取扱い商品数※3 | |
最低積立金額 | 100円 |
NISAでのポイント投資 | ◎ |
つみたてスタイル | |
毎月、毎週、毎日から選択可能 |
手数料(取引ごと) | ||||
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10万円まで | 20万円まで | 30万円まで | 50万円まで | 100万円まで |
0円(無料) ※手数料コース「ゼロコース」の場合 |
iDeCoに向いている人
iDeCoは掛け金が全額所得控除となるので、収入があり住民税、所得税を納めている方ならだれでも納税額を減らすことができます。
そのため、上記の向いている人の条件に当てはまるのならNISAや、つみたてNISAを始める前にiDeCoを始めたほうが良いでしょう。
もちろん、iDeCoの掛け金を超えて投資する余裕がある方はiDeCoに加えてNISAやつみたてNISAを始めることができるので、併用するとより大きなメリットを享受できます。
iDeCoに向いていない人
iDeCoでは一度拠出した資金は原則60歳まで引き出すことができません。
また、収入がない方でもiDeCoへ加入できますが、所得控除ができないのでメリットを最大限享受することはできません。このような方はつみたてNISAを選択するとよいでしょう。
さらに、毎月手数料が171円かかるので拠出額が少ない方は手数料が利益を上回ってしまい資金が目減りしていくことになります。
そのため、iDeCoでは継続して掛け金を拠出できることが理想です。
税制メリットを最大限活用するなら【NISA+iDeCo】です。
2つの制度は併用できるため、2つ同時に利用することで最大限の節税効果を得ることができます。
NISAとiDeCoを併用すると、どのくらいの金額が積立できるのでしょうか。
例として公務員の方がつみたてNISA、iDeCoを利用して年利5%で運用できた場合を見てみましょう。
つみたてNISAとiDeCoの最終積立金 | |||
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NISAのみ (年利5%) |
iDeCoのみ (年利5%) |
NISA +iDeCo | |
毎月の投資金額 | 33,333円 | 12,000円 | 45,333円 |
10年後 | 5,176,017円 | 1,863,382円 | 7,039,399円 |
20年後 | 13,700,974円 | 4,932,394円 | 18,633,368円 |
30年後 | 27,741,662円 | 9,987,087円 | 37,728,749円 |
なんと月45,333円を積み立てると30年後には約3,800万円にもなります。利益を再投資することでさらに利益が増える「複利」によるもので、投資期間が長いほど効果が大きくなります。
この積立金以外にも、iDeCoの拠出金月1.2万円×12ヶ月=14.4万円が所得控除でき、所得税・住民税を軽減できるメリットがあります。
取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!
さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。
投資信託本数※ |
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つみたて投資枠 |
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最低積立金額 |
100円~ |
ポイント投資 |
◎ |
スマホで取引 |
〇 |
現物取引手数料 |
0円~ |
IPO件数 |
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特徴 |
投資で楽天ポイントが貯まる、使える! |