資本金や抽選時期を利用した、楽天証券での新規公開株の当選確率を上げる買い方。お金も貯めながらポイントも貯めるコツ

新規公開株とは?

新規公開株とは、IPO(Initial Public Offering)ともいい、未上場企業が証券市場に新しく上場する株式のことをいいます。

IPOは手数料なしで購入できますが、必ず買えるわけではなく、取扱証券会社に申込、抽選されて当選すれば晴れて購入することができます。

IPOは儲かるの?

IPOは、未上場だった株への投資家の需要喚起のため、既に上場している同業他社より割安な購入価格「公募価格」に設定されたり、今後大きく成長する可能性ある事業を行なっていたりするため、上場日に大きく値上がりする可能性が高いです。 そのため、IPOが上場して初めて付く「初値」で売却すると大きく値上がり益が得られます。

2018年に上場した全90社のうち初値で値上がり益を得られた企業は80社で88.89%のIPOが値上がりし、平均約24万円の初値での売却利益を得られています。 そのうち初値で値下がりをしたのは全体の1割程度で、損する可能性も非常に低くなっています。

楽天証券でIPOを買うメリット・デメリットとは?

楽天証券の2つのメリット

1. IPOは100%ネット抽選

個人配分の100%を公平に抽選で配分が決まります。大手証券会社の場合、普段取引の多い優良顧客に配分され、一部を抽選に回すことが多くなっています。 また、ネット証券でも100%全てを抽選に回す証券会社は少ないです。楽天証券のIPO抽選はネット申込する個人にも平等に抽選機会が与えられます。

2.ポイントが貯まって、そのポイントで投資できる

IPOは購入時手数料こそかかりませんが、売却時に売却手数料がかかります。楽天証券はネット専業主要証券のうちでも最低水準の株式手数料となっています。

また、楽天証券の株式手数料の「超割コース」は取引手数料の1%がポイントバックされます。貯めたポイントは、利用方法が多様になっています。

・「楽天ポイントコース」
株式手数料の1%ポイントバックのポイントを楽天ポイントで貯めることができます。 楽天ポイントは、ポイントで1ポイント→1円として投資信託を購入できる上、楽天市場や楽天トラベル、楽天ブックスなどの楽天グループで1ポイント→1円として利用できます。

・「楽天証券ポイントコース」
株式手数料の1%のポイントバックのポイントを楽天証券ポイントとして貯めることができます。楽天証券ポイントは、ポイントで1ポイント→1円として投資信託を購入できます。 またポイントをJALマイルに交換することはできます。楽天証券ポイント35ポイント→10マイルで交換することができます。

楽天市場などを利用の場合は楽天ポイントコース、JALマイルに交換したい方じゃ楽天証券ポイントコースがおすすめですが、ポイントを貯めた後でも1ポイント→1ポイントと同交換率でペナルティなく、 それぞれのポイントに交換できるため、厳密に選択する必要性はありません。

楽天証券のデメリット

1. IPOの取引銘柄数が少ない

■主要ネット証券 IPO取扱銘柄数

2018年 2017年 2016年
楽天証券 11社 7社 8社
SBI証券 86社 83社 75社
マネックス証券 50社 49社 46社

楽天証券のIPO取扱銘柄数は、主要ネット証券と比較するとIPO取扱銘柄数は少ないことが分かります。楽天証券はリーマンショック以降IPOに消極的になり委託証券会社(幹事証券会社から委託されてIPOを販売)に留まっていました。 2018年に10年ぶりにIPO引受業務を本格再開して、IPO強化の方針を発表しました。2018年は引受業務に直接参加する引受幹事証券会社として5社のIPOに関わりました。

■2018年の引受幹事証券IPO銘柄

上場日 銘柄(銘柄コード) 公募価格 初値 (初値-公募価格)×100株
7/10 MTG(7806) 5,800円 7,050円 +125,000円
7/27 プロレド・パートナーズ(7034)
12/11 ピアラ(7044) 2,550円 5,030円 +248,000円
12/20 AmidAホールディングス(7671) 1,460円 1,552円 +9,200円
12/21 自律制御システム研究所(6232) 3,400円 2,830円 -57,000円

今後も引受銘柄数が増える可能性が高く、IPO参加者の注目度も低いため、当選する可能性は高くなっています。

2.当選後のキャンセルができない

通常の証券会社の場合、IPO申込(入金)→IPO当選→IPO購入申込の手続き方法となり、当選時に辞退することが可能です。しかし、楽天証券の場合、IPO申込→購入申込(入金)→当選判明というように購入手続きが先になり購入手続きをしていないと抽選の対象となりません。 また、購入手続きを抽選前に行いため、抽選で当選後のキャンセルはできない仕組みとなっています。

3. IPOがNISA口座の対象とならない

楽天証券のNISA口座は、新規公開株(IPO)が対象外となっています。NISAでIPOの売却益を非課税にすることはできません。

IPOを買う際の楽天証券の特徴

平等抽選方式

平等抽選方式は、抽選を行う際に単元株ごとに乱数字を付されることです。この方法だと株数を多く申し込みことができる人が有利に当選することができます。

例えば、Aさんは100株申込、Bさんは500株申し込んだ場合、Aさんは1票、Bさんは5票で抽選されるため、たくさん株数を申し込んだBさんの方が圧倒的に有利になります。

しかしながら、楽天証券のIPOではたくさんの顧客に配分が行われるよう、銘柄ごとに1人あたりの抽選申込数に上限を設定しているため、資金力による差は小さくなっています。

IPOに申込方法は、当選前に申込・購入手続きの2ステップ

1.ブックビルディング期間に申込

株式・投信などの預かり資産があれば預かり資産内で申込可能、預かり資産がなければ事前に入金が必要

2.目論見書確認、購入申込手続き

申込時に入金していなければ、購入手続き時に入金が必要になります

3.抽選、当選結果通知

4.上場日の全営業日の17:00過ぎから売却注文が可能になります
初値で売却するのであれば、このときに成行売り注文を出しておきましょう。

楽天証券でIPOの当選確率を上げる裏技をご紹介

楽天証券の当選確率は?

日本証券業協会では個人配分の公表をしています。2018年楽天証券が引受幹事証券会社になっていた銘柄で、当選確率を計算しました。通常の証券会社は、配分数は公表していても、当選倍率を公表していないためどれだけの参加者がいたか、当選確率はいくつかがわかりません。 しかし、楽天証券は唯一当選倍率を公表しており、IPOに申込すると抽選結果通知時に当選倍率が表示されます。
通知された当選倍率元に参加者数と当選確率を求めました。

■新規公開に際して行う個人投資家への株券の配分状況について(2018年7月)

上場日 銘柄(銘柄コード) 個人投資家配分 参加者 当選倍率 当選確率
7/10 MTG(7806) 473単元
473人
22,704人 48倍 2.08%
7/27 プロレド・パートナーズ(7034) 56単元
56人
21,056人 376倍 0.27%

(参考)配分数について
日本証券業協会 新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況

http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/shinkikoukai/index.html

配分が少ないプロレド・パートナーズは0.27%と当選確率がかなり低くなっていますが、配分の多かったMTGは2.08%と50人に1人は当選するというもので、当選する可能性としてはかなり高かったと言えます。

当選確率を上げるには?

1.資本金を多くする
楽天証券は、単元株に応じて乱数字が付され抽選されるため、1人ずつに上限は設けられるものの、たくさんの株数を申込した方が抽選に付される口数が増えて当選確率が上がります。

2.楽天証券の後期型の抽選方法を利用して抽選回数を増やす

抽選方法には前期型と後期型の2種類があり、ほとんどの証券会社が前期型となっています。

■前期型・一般の証券会社
ブックビルディング期間(申込期間)、入金→抽選→落選判明後資金開放

■後期型・楽天証券
ブックビルディング期間(申込期間)、入金(預かり資産があれば入金不要)→入金、購入申込→抽選→落選判明後資金開放

ブックビルディング期間(申込期間) 前期抽選 購入申込期間 後期抽選
楽天証券
(後期型)
預かり資産があれば入金不要 なし 資金必須 落選後資金開放
SBI証券
(前期型)
入金なしで申込可能 入金すれば抽選 落選後資金開放 なし
マネックス証券
(前期型)
入金、申込 抽選 落選後資金開放 なし
SMBC日興証券
(前期型)
入金、申込 抽選 落選後資金開放 なし
松井証券
(前期型)
不要 抽選 当選したら入金 なし
岡三オンライン
(前期型)
不要 抽選 当選したら入金 なし

楽天証券は、株式や投信などの預かり資産があれば、その範囲内でブックビルディング申込が可能で購入申込手続きを行う際に入金していれば抽選されます。

抽選が先に行われる前期型のSBI証券、マネックス証券、SMBC日興証券でIPOに参加した資金を落選判明後、楽天証券に資金を移せば同じ資金で楽天証券の抽選にも参加できます。 また、松井証券と岡三オンライン は、事前入金が不要なため申込しておくと当選確率を資金不要で上げることができます。当選した場合は、判明後すぐに入金は必要になるため注意しましょう。

楽天証券で実際にIPOを買うまでの流れを解説

ブックビルディング期間

1. 1段目の【国内株式】をクリック→2段目【注文】をクリック→3段目【新規公開株式】をクリック

2.ブックビルディングの期間中に【参加】をクリック

3.内容を確認の上、【同意する】をクリック

4.数量と価格を入力して、【確認】をクリック

【当選するポイント】仮条件価格の範囲内で価格を選択することができますが、入力した価格がIPOの購入価格である「公募価格」を下回ると抽選に参加できません。 したがって、価格は仮条件も上限価格の指値か成行で注文しましょう。

5.申込内容を確認して、取引暗唱番号を入力して【参加申込】をクリック

6.ブックビルディング申込完了

購入申込期間申込

1.購入申込には、IPOの銘柄情報が記載されている目論見書を確認する必要があります。目論見書を電子閲覧するためには、事前に「電子交付」に同意していることが必要です。 同意していない場合は、楽天証券にログイン後、画面右上の「設定・変更」→「取引報告書等(電子書面)」より申し込みします。

2.目論見書電子交付に同意済みであれば、1の作業をせずに目論見書【閲覧】をクリックし、内容を確認してから、チェックボックスにチェックを入れ【完了】をクリックします。

3.電子目論見書の確認が完了したら、購入申込をします。購入申込時に入金が必要です。

4.購入申込の【申込】をクリックして、口座種別を特定口座か一般口座で選択して【確認】をクリックします。

5.内容を確認の上、取引暗証番号を入力し【購入申込】をクリック

6.購入申込完了

抽選

抽選結果を確認し、当選していれば、上場日前営業日の17:00過ぎから売却手続きが可能となります。

楽天証券は手数料も安く、初心者から上級者でも満足度が高いネット証券

■ネット証券株式売却手数料(税込)

売却金額 10万円 20万円 30万円 50万円 100万円
SBI証券

スタンダードプラン

1日の約定代金によるアクティブプラン
99円

0円
115円

191円
275円

286円
275円

429円
535円

762円
楽天証券

超割コース

いちにち定額コース
99円

0円
115円

0円
275円

0円
275円

0円
535円

0円
マネックス証券 99円 115円 275円 275円 535円
SMBC日興証券 138円 198円 275円 440円 880円
松井証券
(1日の約定代金)
0円 330円 330円 550円 1,100円
大和証券 1,100円 1,100円 1,035円 1,725円 3,450円
岡三オンライン 108円 220円 385円 385円 660円

楽天証券はSBI証券とともに、株式取引手数料が主要ネット証券で最低水準の格安な手数料となっており、IPOの売却利益を少しでも大きくするためには最適な手数料体系となっています。

初心者の方でも、口座開設時から段階に合わせてこまめにメールで設定作業や入金の仕方を教えてくれます。また、電話のサポートも充実しており平日の8時~18時までどんな些細なことでも親切に答えてくれます。

また投資について勉強したい方には、全国主要都市にて会場型投資セミナーを開催したり、リアルタイムネット勉強会など様々な方法で一から勉強することができます。

豊富な投資情報と便利な発注機能を搭載したトレーディングツール「マーケットスピード」などの楽天証券オリジナルツールが揃っており、上級者にもおすすめです。

さらに、取引手数料や楽天市場や街の買い物で貯めた楽天ポイントを楽天証券でポイント投資として投信購入や積み立て投信購入の約定代金に1ポイント→1円から充当することができるため、 貯めたポイントを有効活用することができます。

時間がない方、投資が不安な方のためにこんな投資方法もあります!

投資を始めようとしたとき、「どう始めたらいいのだろう。」「損をしないか不安だ。」「投資したいけど頻繁に時間が取れない。」など思ったことはありませんか?

そのような方には楽天証券の「投資信託」をお勧めします。

投資を始めるのが不安な方、時間がない方に楽天証券の投資信託をお勧めしたい理由を3つの項目で確認してみましょう。

楽天証券の投資信託をお勧めしたい3つの理由

① 全世界の株式、債券、不動産、金などへ分散投資ができる
② 毎月積み立てを自動で行ってくれる
③ 積立に「楽天ポイント」を利用できる

全世界の株式、債券、不動産、金などへ分散投資ができる

投資信託とは、自分の資金を投資のプロ(ファンド)へ預け、代わりに運用してもらう金融商品です。

投資信託には以下のようなメリットとデメリットがあります。

投資信託のメリットとデメリット

メリット
①少額から始められる(100円)
②全世界の様々な資産へ投資ができる
③「NISA」を使えば生涯非課税で運用できる
④発生した利益は自動で再投資されるので、複利運用ができる

デメリット
①運用時手数料がかかる(0.2%程度のものが多い)
②現金化には数日かかる

楽天証券では、()の投資信託へ投資が可能です。(つみたて投資枠対象は()

数ある中で最もお勧めしたい銘柄は「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」です。
楽天VTIは名前の通り全米の株式へ投資をしており、アメリカの経済成長を丸々享受することができます。

ちなみに、楽天VTIは登場してから約7年で約2.8倍に成長をしています。仮に年利6.885%で20年運用できた場合の運用成績をシミュレーションしてみましょう。

楽天VITに1か月1万円を20年間積み立てた場合のシミュレーション

年利6.885%で運用した場合の評価額と利益額
評価額 利益額
5年後 687,057円 107,057円(+18.4%)
10年後 1,721,659円 521,659円(+43.4%)
15年後 3,140,554円 1,340,554円(+74.4%)
20年後 5,140,550円 2,740,550円(+114.2%)

利率の変動や為替を考慮していませんが、同じ条件で運用できたとすると、20年間で投資額の倍以上の利益が発生することになります。

ちなみに私も少額ずつですが、楽天VTIの積立をしています。

少しずつですが着実に利益が出ていますので、皆さんも楽天VTIに投資をして米国の経済成長による恩恵を手に入れましょう。

毎月積み立てを自動で行ってくれる

楽天証券では毎月自動で投資信託を積み立てることができます。決済方法も豊富で、以下の5つが利用できます。

楽天証券で利用できる決済方法

① 楽天カードクレジット決済 おすすめ!
② 楽天証券口座から積立
③ 楽天銀行から積立(マネーブリッジ)
④ 楽天カード支払い口座から積立
⑤ その他金融機関から積立

これらの中でも特におすすめなのが、①の楽天カードから決済する方法です。

楽天カードはカードの利用額に対して1%のポイントが貯まりますが、
投資信託の積立で決済した場合にはのポイントが貯まるのです。

投資信託を積み立てただけでポイントが貯まるのは楽天証券の大きなメリットですので、この時点でほかの証券会社で積み立てるよりもお得になります。

もちろん、手数料は無料で積立ができます。
楽天カードを持っていない方は大変お得なのでぜひ楽天証券の口座と同時に作成しましょう。年会費は無料です。

③ 積立に「楽天ポイント」を利用できる

楽天証券の投資信託は楽天ポイントでも積み立てることができます。
投資が少し不安だという方も楽天ポイントを使えば身銭を切らずに投資を始めることができます。

すでに楽天ポイントを貯めている方は既存のポイントで投資ができます。

楽天カードを持っていない方は、楽天カードを作成すると投資信託の積立に使えるポイント「2,000ポイント」がもらえます。ぜひ作成してポイントで投資してみましょう。

 

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