LINEのスマート投資は、投資サービスを提供するFOLIO(フォリオ)と連携しているサービスです。
FOLIOは、2015年に設立されたスタートアップの会社で、「証券会社は気が引ける」「手数料が高い」「資産運用ってそもそも何?」という投資初心者の方向けに、誰もが「かんたん」に、「効率的」に資産運用できることをコンセプトに、投資サービスをつくっています。そのため、資産運用を専門知識不要で少額から投資できるようにし、見やすくて分かりやすい画面設計で操作しやすいアプリとなっています。
LINEスマート投資には、「テーマ投資」と「ワンコイン投資」の2種類があります。
ニュースや普段の生活で、今後この分野が伸びそうだなと考えることがあるでしょう。伸びそうだなと思った銘柄に投資して株主になり、実際にその銘柄の株価が上がると資産も増え、その企業のファンになるというのが運用の楽しさであり、投資の醍醐味です。
しかし、投資初心者の方が実際に伸びそうな分野で利益が出る個別企業に投資するには、個別企業がその分野でどれだけシェアを占めているか、どのような技術が関係しているのか、個別企業自体の財務内容は投資しても大丈夫かということを調べなければなりません。
例えば、2020年春に無線通信システムで5Gが開始しますが、5Gが広がることで伸びる企業に投資するなら、スマホ内部にある電子部品について理解する必要がり、5Gにはどの電子部品が搭載されるのかなど理解しなければなりません。
LINEのテーマ投資なら、テーマに関連する企業群の中で、プロが厳選した複数の有望企業を分散投資することで、リスクを抑えて伸びそうなテーマへ投資することができます。最低投資金額は、テーマ別に異なりますが、平均1万円程度から投資できます。
<LINEテーマ投資ランキング>
順位 | テーマ | 3年間リターン |
---|---|---|
1位 | 5Gフェーズ1 | 92.10% |
2位 | 隠れ高収益企業 | 114.50% |
3位 | 5G(次世代通信システム) | 45.80% |
4位 | 消費増税 | 32.50% |
5位 | AI最前線 | - |
6位 | Pay和元年 | - |
7 | キャッシュレス・ジャパン | 48.40% |
8 | シェアビジネス | - |
9 | ヘルステック | 86.90% |
10 | IPO 2016 | 119.40% |
上記以外にも、「アニメブーム」「ロシア」「アグリテック」など様々なテーマに投資することができます。個別企業を調べ、専門用語が分からなくても、気軽に伸びそうなテーマに投資することができます。
テーマ投資は、テーマを選び投資し、自分でタイミングをみて売却をしてリバランスを行います。リバランスとは、例えば、ABCDの4つの銘柄を25%ずつバランスよく分散投資しているとします。
運用をしていく中であるAという銘柄が値上がりするとA銘柄の比率が高くなり、Bという銘柄が下がると比率が下がり、当初の25%の比率が崩れます。そこで、比率の高くなったA銘柄の一部を売却し、B銘柄を買い増しすることにより元の25%に戻します。そうすることで、比率が高くなりA銘柄のリスクが高まっているところを下げることができ、また上がった銘柄を売却するため利益確定をすることができます。一方、値下がりしたB銘柄は下がったところを買い増すことにより、買付単価を下げることができます。
これをリバランス効果といいますが、テーマ投資は、このリバランスを3ヶ月に1回ごとにリバランスするかどうか提案され同意すればリバランスを実行します
このように、伸びそうなテーマを見つけたり、自分でタイミングを見計らって売却したり、リバランスすることが投資のおもしろさではある一方で、忙しくて全く投資をしている時間がない、興味がない方には煩雑な作業となってしまいます。
そこで、積立設定だけ行えば、後は自動で全てリバランスや売買を行なってくれるのが、LINEの「ワンコイン投資」です。
LINEのワンコイン投資は、週に1回500円~10万円まで500円単位で積立投資ができます。週数により変わりますが、月2,000円~40万円程度になります。
またLINEのワンコイン投資は、ロボットアドバイザーが運用を全自動なのも魅力です。
ロボアドとは、ロボットアドバイザーの略で、金融アルゴリズムを利用したAIが、資産運用のアドバイスまたは代わりに自動売買までしてくれるサービスです。
ロボアドには管理費用がかかりますが、人を介さずAIが自動で資産運用を行うため、手数料が比較的安く、投資知識や時間がなくても投資を始められるというメリットがあります。
投資先は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)またはNASDAQに上場している米ドル建ETFです。ETFとは、株式にように証券取引所に上場している投資信託です。ETFの投資信託は、ニューヨークダウなどの指数に連動するもので、投資したいものの価格を反映しています。
米国のETFは、日本よりも市場規模が大きく、規模が大きいことで日本よりも種類が多くて、コストの低いETFが揃っています。例えば、ワンコイン投資では、以下のETFを投資対象としています。
<ワンコイン投資投資対象>2018年10月1日時点
株式 | 米国株式 |
---|---|
先進国株(米国除く) | |
新興国株 | |
債券 | 米国債 |
新興国債 | |
ハイイールド債 | |
コモディティ | 金 |
不動産 | 不動産 |
以上より、ワンコイン投資は、積立設定さえしておけばお任せで投資できるので、手間がなく投資に時間をかけたくない方におすすめです。
◼️メリット
1. 500円から積立投資
500円貯金のような感覚で、気軽に投資を始めることができます。
2. 運用はロボアドにお任せ
ノーベル賞受賞理論に基づいた運用アルゴリズムを採用したAIが、全自動で世界中の海外ETFに分散投資してくれます。リスクの低い債券の比重を高くして、安定した利益を目指しています。
積立頻度と金額を設定すれば、あとは自動でLINE Payまたは銀行から引き落とされ自動で資産運用してくれるので、ほとんど手間がありません。また、ロボアドが資産運用を代わりに行ってくれるから、投資経験や投資知識がなくても資産運用することができます。
3.口座開設が簡単
LINEのスマート投資は、FOLIO(フォリオ)と提携しているため、FOLIOの口座開設が必要となります。
FOLIOは、2018年1月にLINE・米国ゴールドマン・サックス・電通ベンチャーズ・三井物産・SMBCベンチャーキャピタル・DCM Ventures・Draper Nexus Venturesを引受先とした第三者割当増資を行い70億円の資金調達し、資本金91億円(2019年3月末時点)となっているので、スタートアップといえども安心して預けられます。
4.低コストの運用管理費用
投資先は、米国上場のETFです。米国上場のETFは、日本のETFと比較して銘柄数が豊富で、非常に信託報酬が低いため、コストの高い投資先よりも利益を押し上げることができます。
さらに、ワンコイン投資では運用管理費用が通常年率1%かかりますが(最低手数料月額100円、運用資産が3,000万円超は年率0.5%)、現在2020年4月30日まで無料となっています。
5.分配金が自動で再投資
ワンコイン投資では、米国上場ETFに投資しており中には分配金が出るETFもあります。分配金は、ドルで出るため、FOLIOで円に転換し、リバランス時自動的に再投資されます。(既に全売却されている場合、報酬に充当する場合は除く)
分配金を再投資せず受け取れると、お小遣いのようで嬉しく感じるかもしれませんが、長期運用において再投資しないことは投資効率が悪くなります。
受け取れる分配金で対象ETFに再投資し、その分配金で買ったETFがさらに利益を生むことで、雪だるま式に利益が利益を生む複利効果が生まれます。
◼️デメリット
1.リスク許容度を選べない
ロボアドは通常、投資経験や投資に対する考え方など複数の質問に答えることで、投資意向に沿った運用を行うものです。本家FOLIOの「お任せ投資」でも質問に答えて、適したリスク許容度に見合う運用をします。
一方、LINEのワンコイン投資は、そういった質問に答えることなく、一律同じ資産配分となっています。
例えば、リスク許容度1でリスクをあまり取りたくない、損したくないという方には、リスクの高く価格変動が大きい海外資産の組み入れ比率が高い運用方法は適していませんが、
個々の事情に考慮した資産配分選択ができないため、自分のリスク許容度に適してない運用配分となってしまう可能性があります。
2.NISA口座で運用できない
通常、投資信託やEFT、株式などの運用による利益には20.315%課税されますが、NISA口座またはつみたてNISA口座で運用すると、利益が全て非課税になります。ワンコイン投資は、NISA口座で運用できないため、利益に対して20.315%課税されてしまいます。
3.米ドルの為替リスク
米国上場のETFで投資しているため、米ドル建でETF価格が値上がりしていても 、米ドルに対して円高になってしまうと為替差損がでて、運用成果に影響します。もし、売却する場合は、1ドル=80円と極端に円高になっているときは避けた方が良いでしょう。
スマート投資を行うにはFOLIOの口座開設が必要となります。
口座開設は、LINEアプリの右下【ウォレット】をタップし、【スマート投資】をタップ、右上の【口座開設】をタップして、LINEに登録されているメールアドレスにコードを送られてくるので、その番号を認証し、いくつかの質問にチェックして同意し、マイナンバーカードもしくは個人番号通知カードと本人確認書類をスマホカメラで写真を撮ってアップロード、出金銀行口座を登録すれば手続きは完了です。ものの数分でできてしまうので、とても簡単に口座開設、取引ができるようになります。
積立金はLINE Payまたは84の連携銀行口座から自動引き落としになります。
LINE Payは街中のお店などでコード決済できるキャッシュレス決済手段です。LINE Pay残高へのチャージは、約80ある連携銀行の口座を登録しておけば手動で入金するか、設定金額下回るとオートチャージさせることもできます。
また、コンビニでもチャージでき、セブン銀行ATM、Famiポート、ローソンのレジで手続きが可能です。このLINE Payの残高があれば自動で積立金が引き落としされます。
ただし、LINE Payへの自動チャージ設定しない方は、残高があるかどうか確認が必要となります。
口座開設は全てスマホで完結し、数分で手続きできるので、是非LINEアプリを開いてみて手続きしてみましょう。投資経験がなくても簡単に投資が始められます。
厳選した日本の有名企業1,000社が1株150円~3,000円程度から購入でき、初心者の方にとてもおすすめ。
いつも使っているLINEのアプリから口座開設や、取引ができるので気軽に利用できるのが特徴です。
取引手数料は無料です。(取引コストが発生)
取引可能商品 |
国内株式 |
---|---|
利用可能ポイント |
LINEポイント |
最低取引単位 |
1株 |
取引手数料 |
0.2%~1% |
スマホで取引 |
〇 |
株の定期買付 |
- |
つみたてNISA |
9本 |
ロボアド |
- |
IPO件数 |
11本 |
特徴 |
LINEで取引少額投資 |