まず、投資する予定の資金性格を考えます。資金性格とともに、自分の投資意向に合ったリターンが見込めるものに投資します。
リターンにはリスクが伴うため、高いリターンを求めるとその分リスクも高くなります。「ローリスク・ハイリターン」といった美味しい話には必ず裏があるため、気をつけましょう。
<リスク別投資法>(リスクが高い順) | |||
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資金性格 | リスク | リターン | 投資法 |
投資金額以上の余裕資金があり、投資資金がなくなっても生活に困らない | 自己投資金額を上回る損失が出る可能性がある | 少額資金で何倍もの利益が得られる可能性がある | FX、信用取引、仮想通貨のレバレッジ取引、商品先物取引等 |
投資資金がなくなっても生活に困らない | 投資金額以上の損はないが、値動きが大きい | 投資資金の数倍の利益が得られる可能性がある | 新興国株式、新興国通貨建債券、仕組債等 |
投資資金が目減りしても生活には困らない | 元本が割れる可能性がある | 大きな利益を得られる | 先進国株式、国内株式、REIT、投資信託等 |
使う予定が決まっている、なくなったら困る資金 | 満期まで保有すれば元本が割れる可能性が非常に低い | 1%弱~2%程度 | 先進国通貨建債券、国内債券、養老保険、終身保険等 |
少額でレバレッジをかけて何倍もすぐに儲けたいという方は、一番リスクの高いFX等が向いていますが、自分が実際に投資した資金が0になりさらにそれ以上の資金が損をする可能性があるため、通常おすすめできません。
一方、リスクの低い債券は、日本銀行のマイナス金利導入により個人向け国債が0.05%(第104回固定5年)など最近は金利が低いため、せっかく投資しても高い利息は期待できません。同様に、先進国も金利が低下しており外貨建で為替リスクを負っても1〜2%の利回りしか期待できません。
したがって、今一番おすすめできるのが、株式投資です。配当利回りが高いものだと4%近くある株式もあり、株主優待や値上がり益が見込めます。FXのように投資資金以上に損をすることはないため、すぐに使う資金でなければ買付時より高い価格で売却すれば損をしません。そうはいっても、値上がり見込みのない株を保有し続けると利益を得られることができないため、株式投資をするには勉強が必要です。
何も知らずに、今後成長していかない会社の株式を買ってしまうと損をしてしまいます。また、株式の価格は上下しているため、できるだけ安い価格で買うための、買付のタイミングも重要です。そこで、株式投資をする前に、おすすめの勉強法を4つご紹介します。
1. 投資に関する書籍を読む
株式に関する情報は日々変わるので、できれば月刊・週間雑誌の最新刊を読むのがおすすめです。例えば2019年7月16日から株式の受渡日が4営業日から3営業日に変更されました。株式に関わる基本的な情報でさえも、日々変わっていることがあるため、最新の本で勉強しましょう。
2.投資セミナーに参加する
本を読んでも頭に入らない、分かりづらいという方にはセミナーがおすすめです。実際に出向くセミナーだけでなく、インターネットセミナーもネット証券では見られるようになっているので、忙しくセミナーに参加する時間がない方でも24時間いつでもセミナーで株式投資の勉強をすることができます。
3.証券会社の学習ツールを利用する
楽天証券の「トウシル」のように、スマホで数分読むだけで株式の勉強ができる記事を定期的に読むだけで株式の知識が広がります。メールで定期的に必要な情報をお知らせしてくれる機能もあるため、毎日こまめに読めるようにメールアドレスを登録しておくと便利です。
また、証券会社のサイト上の検索欄に、知りたい単語を入れるだけで詳しい情報を知ることができます。図なども掲載されていることも多く分かりやすく、証券会社が出している公式情報のため、間違いがなく安心です。
4.実際に投資してみる
1~3は「インプット」ですが、実際に「アウトプット」して経験を積むことも重要です。インプットだけでは頭に入らなかった方でも、実際に投資すると自己資金がかかっているのでより一層調べたり勉強するようになります。
1に関してはお金がかかりますが、2~4は証券会社の口座を開設するだけで全て可能で、口座開設自体も無料でできます。
株式投資は、企業が発行する株式を購入してその企業の株主になることです。
株の保有により得られる利益は、売却利益・配当金・株主優待の3つがあります。
売却利益は、株式投資の最大の魅力でもありリスクにもなる表裏一体の利益で、購入時の価格より売却時の価格が上がっていると売却利益が得られ、逆に下がっていると売却損となります。ただ、下がっていても売却しなければ損が確定はせず価格が戻ることもあるため、すぐに必要な資金や生活費を投資するのは避け、余裕資金で運用しましょう。
株式の安定的な収入となる配当金と株主優待は、長期保有の株主にとって安定的な収入となります。配当金は年1、2回受け取れますが、企業の業績がよければ増えることもあります。株主優待は、全ての企業が実施しているわけではありませんが、自社製品やサービス券、金券、クオカードなどがあり、株数に応じて増えたり長期保有により優遇があったりします。
株式を購入するには、証券会社で口座を開設する必要があります。取引は、証券会社を通して証券取引所に注文を出します。証券取引所では、単元株制度といって、株式取引を100株単位でしか行えません。そのため、株価が100円なら最低投資金額は1万円、株価が1,000円なら最低投資金額は10万円と銘柄ごとに最低投資金額が異なります。
注文方法は、主に値段・株数を指定して発注します。値段は、指値と成行(なりゆき)があり、指値は指定した価格以下でないと買わないまたは指定した価格以上でないと売らないという注文になり、成行は発注時に付けている価格付近ですぐに約定させる注文です。
株式の銘柄選択時の判断材料として、「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」があります。
<テクニカル分析とファンダメンタル分析> | ||
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テクニカル分析 | ファンダメンタル分析 | |
内容 | 株価の値動きを示すチャートの過去の動きのパターンやトレンドから、今後の株価を予想する | 企業業績、全体の経済状況から、企業の株価を予想する |
メリット | 直近の売買タイミングを見極めることができる | 長期的な株価の予想ができる |
デメリット | 経済の長期的な流れには逆らえない | 逐一情報を取り入れる必要がある |
テクニカル分析とファンダメンタル分析にはそれぞれメリット・デメリットがあり、銘柄選択には両方を取り入れて投資するのがおすすめです。
通常、株式投資で得られる利益には20.315%の税金がかかります。例えば、100万円の利益がでれば20万円程度が税金で引かれてしまいます。しかし、証券会社で開設できる「NISA口座」で株式買付すると、株式で得られる利益「配当金」「売却益」が非課税となり、利益を全て受け取ることができます。
20歳以上が投資できるNISA口座には、(一般)NISAとつみたてNISAがあり、併用することはできずどちらか一つを選ばなければなりません(変更することは可能)。つみたてNISAは投資対象が一定の投資信託に限定されているため、非課税で株式投資するなら(一般)NISAが最適です。
<(一般)NISA> | |
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利用可能な方 | 日本在住の20歳以上の方 |
年間投資限度額 | 120万円 |
非課税期間 | 最長5年間 |
投資可能商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 ETF REIT |
投資可能期間 | 2023年まで |
引き出し制限 | なし |
<証券会社比較> | ||||
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株式取引手数料 (~10万円)税込 | NISA口座での株式取引手数料 | 学習コンテンツ | 最低投資金額 | |
日興フロッギー | 買付無料 売りは0.5% |
通常時と同じ | ◎ | 500円 |
楽天証券 | 99円 | 無料 | ◎ | 10~30万円 |
SBI証券 | 99円 | 無料 | ◯ | 10~30万円 |
マネックス証券 | 99円 | 無料 | ◯ | 10~30万円 |
auカブコム証券 | 99円 | 無料 | ◯ | 10~30万円 |
GMOクリック証券 | 96円 | 無料 | ◯ | 10~30万円 |
株入門者におすすめの証券会社は、日興フロッギーと楽天証券です。
実際に投資経験を積みながら、生きた知識を学べる投資サービスとして、SMBC日興証券が運営する『FROGGY』がおすすめです。初心者の方が証券会社の取引ページで株の板(注文状況)を見て、株数・指値を入力して発注するのは、難しく感じられるでしょう。しかし、フロッギーなら、漫画や分かりやすい投資の記事を読んで、記事に出てくる銘柄をその場で買付することができます。さらに、500円から投資でき、指値や株数を入力しなくても金額でかいつけできるので、初心者に優しい取引方法となっています。
1. 記事から企業と出会える
スマホでいつでも読むことができる、様々な企業が紹介されている記事を読み、読んで気になった企業の株式をそのまま投資することができます。これまでは、ネットで気になる情報を読んで、買いたい株を証券会社で銘柄検索や銘柄コード検索をして買付するという流れでしたが、フロッギーなら記事で気になった株をすぐに買うことが可能です。
2. 500円から株主になれる
株式取引には、「単元株制度」といって100株単位でしか売買できず、最低投資金額が株価100円であれば1万円、株価1,000円であれば10万円必要です。
「FROGGY」なら、500円から金額指定で、日本の上場企業に投資することができ株主になれます。
500円からの投資でも、配当は株式数に応じて受け取ることができます。なお、株主優待はほとんどの銘柄が100株に達していないと受け取ることができないため、単元株の100株になるまで買い足すことで、株主優待を受け取ることができます。また、株主優待は銘柄ごとに受け取れる商品と受け取る権利が得られる購入時期と株数が決まっているので、株主優待目的の投資の際は調べてから投資しましょう。
3. 買付手数料無料
株式取引には通常取引手数料がかかりますが、「FROGGY」なら100万円以下の買付手数料は無料です(100万円超は1%)。ただし、売却には100万円以下なら0.5%100万円超なら1%の手数料がかかります。
4.NISA口座で買付可能
NISA口座で株式買付できるので、利益は全て非課税にすることができます。
5.指値や板の確認が不要
フロッギーの株式注文は金額指定して買付します。価格は、午前と午後の取引のそれぞれで平均取引価格を算出するので、板を見て迷ったり1日の中でも値動きする株価で売買タイミングに悩んで、時間を浪費してしまうことがありません。
記事を読む→勉強→実際に投資 を繰り返すことで、最初は初心者でもフロッギーで投資することで自然と投資家として成長できる仕組みになっています。
株初心者なのに、自己資金で投資するのは怖いという方におすすめのが楽天証券です。楽天市場などで貯めた楽天ポイントで株式購入することができます。
1. 楽天ポイントで株式買付できる
楽天市場などの楽天グループ、マクドナルドなどの楽天ポイントが貯められる実店舗、楽天カードで楽天ポイントを貯めることができますが、そのポイントを1ポイント→1円として株式買付代金に充当することができます。取引単位は100株ですが、株価が100円のような低い株価の銘柄ならポイントだけで購入できます。
2. 初心者でもわかりやすい画面、投資情報
無料動画セミナーや投資についての情報「トウシル」など株投資が初めての方でも、分かりやすい情報が豊富です。顧客からの意見を反映した画面は、見やすくて、初心者でも取引しやすくなっています。
3. NISA口座での買付なら株式取引手数料が無料
NISA口座での株式取引なら、売買ともに手数料が無料になり、かつ利益は非課税になり、とてもお得に取引できます。
4. 楽天グループ連携でさらにお得!
楽天証券を楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」に登録すると、楽天銀行の普通預金金利が大手銀行の100倍の0.1%になり、楽天証券の購入代金を銀行から振替したり振り込んだりしなくても楽天銀行にある資金で投資することができるため、煩雑な入金手続きが不要になります。
また、楽天証券で【楽天ポイントコース】に設定し投資信託を500円以上、ポイントを1ポイント以上使用して投資すると、楽天市場のポイント倍率が+1倍になったり、楽天カードの引き落としを楽天銀行にするとさらに+1倍になったりと、楽天市場で買い物する方は、楽天証券を利用すればするほどお得になります。
日興フロッギーと楽天証券で勉強しながら、少額またはポイントで投資に慣れて経験値を上げていくのがおすすめです。
フロッギーで運用をスタートするには、大手証券のSMBC日興証券の口座開設が必要で、アプリもしくはSMBC日興証券ホームページで手続きをします。
既に、SMBC日興証券の口座を保有していれば、そのまま同じ口座番号でログインして始めることができます。
一方、楽天証券は楽天市場のIDがあると、口座開設の入力作業が少なくて済みます。
証券会社口座開設時には、NISA口座も同時に開設できるので、ついでにNISA口座手続きするのがおすすめです。まず、口座開設から始めてみましょう。
取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!
さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。
投資信託本数※ |
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つみたて投資枠 |
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最低積立金額 |
100円~ |
ポイント投資 |
◎ |
スマホで取引 |
〇 |
現物取引手数料 |
0円~ |
IPO件数 |
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特徴 |
投資で楽天ポイントが貯まる、使える! |