株式投資はいくらから始められる?少額でもOK!資金別始め方まとめ

開設する証券口座によって最低必要な資金が異なる

通常、株式取引には単元株制度といって、単元株単位(100株単位)での取引しかできません。

しかし、証券会社によっては単元株未満の株数での取引(単元未満株)を提供している場合があります。

そのため、証券会社ごとに取引を始めるのに必要な最低資金が異なっています。

少額から株式投資を始めたい場合は、小さい株数で取引ができる「単元未満株」に対応しているかどうかが鍵になります。

 

単元未満株に対応していれば1株分(数十円)の資金から始めることができます!

主要ネット証券会社比較
単元未満株の対応

対応

対応

対応

非対応
最小取引株数
1株
1株
1株
100株
 

単元株、単元未満株とは?

単元株とは、100株単位が一般的で、取引を行うには株価にもよりますが、だいたい20万円~30万円くらいの資金が必要です。

対して単元未満株とは、100株(単元株)に満たない株のことです。証券会社によっては単元株で取引できない個人投資家のために、単元未満株で取引ができるサービスを提供しています。

1株単位で取引ができるので、必要資金は単元株の100分の1となります。

有名企業株式の買い付け必要資金(2019年4月11日時点)
銘柄名(証券コード) 単元株(100株) 単元未満株(1株)
任天堂(7974) 3,284,000円 32,840円
オリエンタルランド(4661) 1,242,500円 12,425円
トヨタ自動車(7203) 676,600円 6,766円
日産自動車(7201) 92,800円 928円
カゴメ(2811) 300,000円 3,000円
ブックオフコーポレーション(9278) 83,600円 836円
オンキヨー(6628) 4,500円 45円
ヤマダ電機(9831) 53,400円 534円

単元株であるかで重要になるのは、議決権があるかどうかと株主優待を受けられることです。単元未満株つまり単元株に満たない株は、議決権や株主優待がありません。

一方、配当は株数に応じて受け取ることができます。単元株が大きい憧れの株や配当金が高い株を単元未満株、通常の100分の1の資金で株主になることができます。

単元株 単元未満株
議決権
株主優待
配当金

 

しかし、任天堂オリエンタルランドのような単元株の大きな株を買うのは、大きなお金が必要ですし、もしそのお金があったとしても大きく値段が変わる株式は、一気に100万円以上購入するのは心配になるでしょう。

そんなときには単元未満株の購入で少しずつ買うことができます。単元未満株は株主優待と議決権がありませんが、タイミングをみて少しずつ買っていって、単元株まで貯めていくことも出来ます。

単元株のメリット、デメリット

単元株の4つのメリット

①株主優待が受け取れる

株主優待を実施している企業では単元株でないと優待を受け取れないことがほとんどです。

②配当金が受け取れる

配当金×株数の配当金を受け取ることができます。

③単元未満株よりも買付手数料が安い

単元未満株を買い付ける際は追加の手数料が発生しますが、単元株では通常の取引手数料で買い付けができます。

買付金額 単元株手数料 単元未満株手数料
1万円 0円 55円
5万円 0円 275円
10万円 0円 550円
20万円 115円 1,100円
50万円 275円 2,750円
※SBI証券の手数料で計算、税込

④議決権がある

会社の経営方針などに株主総会で賛否を表明し意思決定に直接関与することができます。

単元株の3つのデメリット

①一度に必要な資金が多い

単元株では100株を一度に買い付けるため、単元未満株よりも大きな資金が必要になります。

②高値掴みをする可能性がある

単元株では買い増しをしない限り取得価格は固定されるので、買い付け後株価が下がり結果高値掴みだったと分かることがあります。

一方、単元未満株を買い増して行く場合、取得価格を平均化させることができるので高値掴みを回避することができます。

ただし、逆に買い付けをした後株価が一方的に上昇した場合は単元未満株で分散して買い付けるよりも単元株のほうが得になります。

③NISA口座で買付できない場合がある

NISA口座とは利益に対して税金がかからない口座です。日本に住んでいればほとんどの人が作ることができます。

NISA口座では年120万円まで買い付けが行えますが、単元株で120万円を超える銘柄は買い付けることができません。

単元未満株のメリット、デメリット

単元未満株の6つのメリット

①一度に必要な資金が少ない

単元未満株では1株単位で買い付けができるので、一度に必要な資金は少なくて済みます。

②配当金は受け取れる

単元未満株でも株数に応じて配当が受け取れますので、少しずつ買い足している間にも預金金利より高い配当金を受け取ることができます。

③投資する銘柄を分散させることができる

必要な資金が少ないので、投資する銘柄を分散することができます。一銘柄を持つのではなく、少ない資金でたくさんの銘柄を保有して、分散投資することができます。

④高値掴みする可能性が低い

取得価格を分散させることができるので高値掴みを回避することができます。

⑤NISA口座で買い付けができる

NISA口座では年120万円まで買い付けができますが、単元未満株ならほぼすべての株式を買い付けることができます。

⑥単元株まで買い増せば株主優待を受け取れる

単元未満株では株主優待は受け取れませんが、買い増しをして単元株以上の株数を保有できれば、株主優待を受け取ることができます。

また、単元株と同じように議決権もあります。

単元未満株の3つのデメリット

①株主優待が受け取れない

株主優待は単元株以上で受け取れる銘柄がほとんどなので株主優待は受け取ることができません。(一部除く)

②買い付け手数料が高い

単元未満株の買付手数料は、単元株の手数料よりも高くなります。

③議決権がない

単元株以上でないと株主総会などで経営に関与することはできません。

単元株、単元未満株どちらで始めればよい?

株を買うときは、1度で買ってしまう(単元株)か、分散させて買うか(単元未満株)のどちらかになります。

おすすめはずばり以下の通りです。

単元株で買える人は単元株で買う。

単元株で買えない人は単元未満株で買う。

株はできるだけ単元株で買ったほうがいいでしょう。理由としてはやはり手数料がかかるということが言えます。

単元未満株で買い付ける場合、単元株で買い付けるよりも約10倍の手数料がかかります。

そのため、単元株で買えるのならば単元株で買ってしまうほうが結果お得になるといえそうです。

資金額別!おすすめの銘柄紹介

株を始めるとき、自分の資金量でどのような銘柄を選べばいいかわからないと思います。

そんな方のために人気の銘柄を資金量別に紹介します!

株価や優待、配当は2019年4月現在のものです。

5万円未満で始めたい!おすすめの銘柄と特徴

5万円未満で始めたい方は「単元未満株」で始めることがおすすめです!

しかし、5万円未満単元株で買い付けができる銘柄は次のようなものがあります。

■TATERU(1435)

必要資金:25,900円

配当:0円
株主優待:QUOカード3,000円分

こんな人におすすめ!:
TATERUはアパートの提案、建築、管理を行っている企業です。顧客の預金通帳改ざんによって株価が大幅に下がりましたが、現在は安定に向かっています。
配当はありませんが、株主優待としてQUOカード3,000円分がもらえます。
株価のわりに優待の還元率が高いので、金券を優待として受け取りたい方におすすめの銘柄です。

■シダックス(4837)

必要資金:30,600円

配当:1,500円(100株あたり)
株主優待:カラオケ割引券2,700円分または自社グループ商品2,000円相当

こんな人におすすめ!:
シダックスはカラオケで有名ですが、実は学校給食企業給食事業も展開している企業です。
株価のわりに配当と優待の還元率が高くなっています。
優待ではカラオケ割引券を受け取ることができるので、カラオケが趣味の方におすすめの銘柄です。

■ビジョナリーホールディングス(9263)

必要資金:7,200円

配当:0円
株主優待:メガネレンズ割引券20,000円、30%割引券

こんな人におすすめ!:
ビジョナリーホールディングスは「メガネスーパー」を展開する企業です。
優待ではメガネレンズ割引券2万円分30%割引券を受け取ることができます。
株価が非常に低いですが、優待内容は豪華なので、これから眼鏡を作りたいという方におすすめの銘柄です。

 

10万円で始めたい!

■ヤマダ電機(9831)

必要資金:53,800円

配当:1,300円(100株あたり)
株主優待:3,000円分の割引券(1年以上保有で5,000円分、2年以上の保有で5,500円分に増額)

こんな人におすすめ!:
言わずと知れた家電量販店のヤマダ電機です。ヤマダ電機で販売されているほとんどの商品が割引され、配当、優待ともに還元率が高いので万人におすすめできる銘柄です。

■ブックオフGHD(9278)

必要資金:83,600円

配当:1,500円(100株あたり)
株主優待:2,000円分の割引券(3年以上保有で2,500円分に増額)

こんな人におすすめ!:
ブックオフは中古本、中古家電を取り扱うチェーン店です。
優待で2,000円分の割引券を受け取ることができ、3年以上の保有で増額されるので、ブックオフを利用する方で長期保有を視野に入れている方におすすめです。

■日産自動車(7201)

必要資金:92,800円

配当:2,850円(100株あたり)
株主優待:新車購入時ギフト券5,000円分、カタログギフト5,000円分

こんな人におすすめ!:
高配当株です。株主優待は日産の新車を購入しなければ特典がありませんが、配当が100株当たり2,850円もあるので、長期保有で利益を出したい方におすすめです。

20万円で始めたい!

■キャンドゥ(2698)

必要資金:168,100円

配当:1,700円(100株あたり)
株主優待:2,160円分の優待券

こんな人におすすめ!:
キャンドゥは100円ショップチェーンを展開し、ダイソー、セリアに次ぐ業界第3位の企業です。
優待では2,160円分の優待券(商品20個分)を受け取ることができます。
ダイソーなどの他社と同じようなものを扱っているので、普段からキャンドゥ以外の100円ショップを利用する方にもおすすめの銘柄です。

■すかいらーくHD(3197)

必要資金:184,000円

配当:3,800円(100株あたり)
株主優待:6,000円分の飲食代割引カード

こんな人におすすめ!:
すかいらーくHDはガスト、バーミヤン、ジョナサンなどのファミレスチェーンを展開する企業です。
株主優待の飲食代割引カードはSガストを除く全国約2,700のチェーン店で利用できるので、利便性が高い優待です。
配当も高めなので、外食費を節約しつつ、配当金もしっかり受け取りたい方におすすめの銘柄です。

■タカラトミー(7867)

必要資金:116,600円

配当:1,400円(100株あたり)
株主優待:トミカ2台、オンラインショップ割引10%(1年以上保有で30%割引、3年以上保有で40%割引(上限半年で10万円))

こんな人におすすめ!:
タカラトミーは「トミカ」や「リカちゃん」などの玩具メーカーです。
タカラトミーの優待の凄いところは3年以上保有するとタカラトミーの通販サイトで40%もの割引を受けることができる点です。量販店などで買うよりもずっとお得におもちゃを手に入れることができます。
お子様がいる家庭の方におすすめできる銘柄です。

50万円で始めたい!

■ANA(9202)

必要資金:402,400円

配当:7,000円(100株あたり)
株主優待:株主優待番号2枚(割引券)、ANAグループ優待券

こんな人におすすめ!:
ANAは国内外に多くの路線を持つ航空会社です。
株主優待の「株主優待番号」を利用すると国内線の運賃が半額に割引されます。
配当も安定して高いので、旅行に行く方のみでなく、配当による利益を得たい方おすすめの銘柄です。

■カゴメ(2811)

必要資金:301,500円

配当:4,000円(100株あたり)
株主優待:2,000円相当の自社商品

こんな人におすすめ!:
カゴメは飲料、食品、調味料の大手総合メーカーです。
2,000円相当の自社商品を株主優待として設定しており、大変人気が高い銘柄となっています。(下の画像の優待は1,000円相当となっていますが、2,000円相当へ変更されました)
また、10年以上の保有でオリジナル記念品を受け取ることができます。
日々の生活で必要な食品が優待として手に入るので、食費を節約したい方におすすめの銘柄です。

■本田技研(7267)

必要資金:307,400円

配当:10,000円(100株あたり)
株主優待:遊園地優待利用券(5名分)、事業所視察もしくはレース観戦(抽選)オリジナルカレンダー、イベント招待(抽選)、自社オリジナル商品

こんな人におすすめ!:
本田技研は4輪車、2輪車を製造する自動車メーカーです。
株主優待が特徴的で、遊園地優待利用券(鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ)、イベント招待(工場見学、レース)などがあります。
配当も高く安定しているので、長期保有に向いている銘柄だといえます。
車、バイク好きの方におすすめの銘柄ですが、配当を継続して受け取りたい方にもおすすめの銘柄です。

単元未満株に対応している証券会社比較

■インターネット証券会社上位の中で単元未満株取扱会社を比較

単元未満株はリアルタイムでの取引ができず、証券会社が指定した時間に注文が成立します。

注文成立のチャンスが1日に2回あるのは、SBI証券とカブドットコム証券です。注文は24時間できます 。

指値ができないので2回の注文成立の機会があれば値段も予想しやすくなります。

 

単元未満株の手数料も証券会社によって異なります。

例えば10万円の単元未満株購入の場合を比べて見ます。

550円
636円
550円

単元未満株購入手数料はSBI証券とマネックス証券が安いです。最低手数料は2円マネックス証券が安いです。

SBI証券は単元未満株対応!どの株でも1株から買える!

単元未満株購入手数料の安さと、24時間注文可能で注文成立のチャンスが1日に2回あることからSBI証券がおススメ。

さらに、単元株になった時にことを考えると、売却手数料も大事です。SBI証券は、ネット証券業界トップ水準で株式売買手数料が安いです。

単元未満株取引を始めるなら、是非、SBI証券で口座開設をして、SBI証券の単元未満株(S株)のサービスを使いましょう。

単元未満株手数料 0.55% 0.55% 0.55%
約定回数 2回 2回 1回
当日約定する期限 10時30分 10時00分 11時30分
24時間取引 ×
 

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