ANAとJAL2つの株主優待を徹底比較  優待メリットを4つ紹介!

2020年、7月に東京オリンピックを控え海外インバウンドに支えられ好調だった航空会社は、3月に入り新型コロナウィルス感染症の影響で、海外の旅客需要が消失し、2021年は各社赤字になる予想となっています。

7月末から政府のGo To Travel事業による支援策が始まり、10月には地域共通クーポンによる支援策、東京の除外解除がされる予定です。

その動きから、国内向け旅行は足下で増えてきており、ANAは9月下旬の4連休期間に羽田-札幌間で臨時便を2便運行することを決めています。

海外の就航再開が遅れる、新型コロナウィルス感染症の再拡大がある可能性があり、また余談は許さない状況ではありますが、3月から大きく下げている航空会社の株式を購入すればお得に株主優待を得られるチャンスです

航空会社の株主優待について

株主優待を実施する企業の株式を購入し、株主優待の権利が得られる日に株主になっていると航空運賃割引券などの株主優待が受け取れるものです。

航空会社の2021年3月期予想は赤字で配当金はゼロになってしまいますが、航空会社の株主優待はそのまま飛行機を利用してくれる顧客にもなるため、なくならない可能性が高いです

国内の航空会社で株主優待があるのはANAJALです。この2つの株主優待を徹底比較していきます。

ANAの株主優待の紹介

ANAホールディングス(9202)の株主優待は権利月3月末、9月末で、国内線片道1区間株主優待割引運賃で利用できる株主優待割引券ANAグループのホテルやツアーで使える優待券等が受け取れます。

2020年権利付最終日は9月28日です。

2020年3月期は無配、2021年3月期も無配の予定となっています。

2020年9月14日終値2,859.5円で、新型コロナ感染症拡大が懸念され3,000円台後半だった株価は4月に2,060円まで下がりましたが現在2,000円台後半まで戻ってきています

<保有株数と優待内容>

株数 ANA国内線ご搭乗優待券 その他
100枚~ 1枚 ・株主専用サイトでANA機体工場見学会申込みができる
・株主専用サイトでANA機体工場見学会申込みができる
・カレンダー
200枚~ 2枚
300枚~ 3枚
400枚~ 4枚
600枚~ 5枚
800枚~ 6枚
1,000枚~ 7枚
1,400枚~ 8枚
1,800株~400株ごとに1枚追加 9枚
100,000株~800株ごとに1枚追加 254枚

100株以上保有の株主に送付される優待券では、以下の優待が受けられます。

■ANAグループ・提携ホテル(IHG・ANA・ホテルズグループジャパン)

・ベストフレキシブル料金(日程により料金が変わる宿泊料金設定)から20%割引

・レストラン・バーで飲食代10%割引

・結婚披露宴の食事・飲み物10%割引

・宴会場・会議室の室料15%割引

■国内・海外ツアー5%割引

■空港内売店・免税店での買い物5%割引

■「武蔵の杜カントリークラブ」「早来カントリー倶楽部」ゴルフプレー料金割引

旅客機需要消失にあえぐANAは、日本政策投資銀行や民間金融機関と5,000億円規模の劣後ローンによる資本調達要請を行っています(ただの借入れと異なり資本に組み入れることができる)。

既に、6月までに借入れなどで約1兆円の資金を調達しており、今後1年間の運転資金を確保し、新型コロナウィルスの長期化があっても耐えられる財務内容となっています。また、10月からハワイ線が再開される予定です。

ANAの株主優待は国内便全線コードシェア便も利用できます。

株主優待を利用できない日は設定されておらずゴールデンウィーク、お盆、年末年始も利用可能です。そして、搭乗日前日、当日の予約も可能で、出発前なら取消料金なしで変更可能です。

JALと異なり、株主優待の割引は小児料金への適用が可能です。

株主優待割引で搭乗した場合でもマイルは75%の割合で貯めることができます

マイルを貯めているという方でいずれ海外にも行きたいという方は提携航空会社もチェックしておきましょう。株主優待は国内便のみの利用となりますが、マイルはANA国際線はもちろん提携航空会社の利用も可能です。

ANAはスターアライアンスに所属しているので、スターアライアンスの航空会社ならマイルを利用して搭乗することができます

<スターアライアンス>

ANA、エーゲ航空(ギリシャ)、エア・カナダ、エア・チャイナ、エア・インディア(インド)、ニュージーランド航空、アシアナ航空(韓国)、オーストリア航空、アビアンカ航空(ラテンアメリカ)、ブリュッセル航空(ベルギー)、コパ航空(ラテンアメリカ)、クロアチア航空、エジプト航空、エチオピア航空、エバー航空(台湾)、LOTポーランド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、スカンジナビア航空、深セン航空(中国)、シンガポール航空、南アフリカ航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、TAP ポルトガル航空、タイ航空、トルコ航空、ユナイテッド航空

JALの株主優待のご紹介

JAL(日本航空、銘柄コード9201)の株主優待は利月3月末、9月末で、国内線片道1区間株主優待割引運賃(50%割引)で利用できる株主優待割引券JALパックツアー商品7%割引券が受け取れます。

2020年権利付最終日は9月28日です。

2020年3月期は無配、2021年3月期も無配の予定となっています。2020年9月14日終値2,271円で、新型コロナ感染症拡大が懸念され3,500円弱だった株価は4月に1,656円まで下がりましたが現在2,000円台前半まで戻ってきています

<保有株数と優待内容>

【9月末基準】

枚数 JAL国内線ご搭乗優待券 3年連続保有 ツアー割引券
100枚~ 1枚
300枚~ 2枚 +1枚
500枚~ 3枚 +1枚
700枚~ 4枚 +1枚
900枚~ 5枚 +1枚
1,000株~500株ごとに1枚追加 5枚 +2枚
10,000枚~ 23枚 +3枚
100,000株~1,000株ごとに1枚追加 203枚 +3枚

【3月末基準】

枚数 JAL国内線ご搭乗優待券 3年連続保有 ツアー割引券
100枚~ 1枚
300枚~ 2枚 +1枚
500枚~ 3枚 +1枚
700枚~ 4枚 +1枚
900枚~ 5枚 +1枚
1,000株~500株ごとに1枚追加 5枚 +2枚
10,000枚~ 23枚 +3枚
100,000株~1,000株ごとに1枚追加 203枚 +3枚

ツアー割引券は、JALパック 国内旅行・海外旅行のツアーが国内7%割引海外LALパック7%割引JMB TOUR5%割引になる券です。

JALは10月の国際線4195便を減便し、減便率は未だに86%と9月から1ポイントしか改善していません。入出国の制限が続く中でも一部緩和された国のみ増便する予定となっています。とはいっても、旅行客ではなく、駐在員の交代、残留資格を持つ人などの利用に限られています。

JALの財務体質は一度倒産したことがあるからか現時点でANAより強固となっており、2020年9月時点の自己資本比率はANAが41.4%なのに対して、JALは58.9%となっています

ただ、まだまだ入出国制限は続くとみて、2021年3月期に変動費だけで無く固定費900億円削減する見込みです。

JALの株主優待はJAL日本エアミーター日本トランスオーシャン琉球エアコミューターの国内線全線フジドリームエアラインズ天草エアラインが運航するコードシェア便も利用できます。

そして、株主優待を利用できない日は設定されておらずゴールデンウィーク、お盆、年末年始も利用可能です。そして、搭乗日前日、当日の予約も可能です。ただし、株主優待の割引は小児料金への適用がなく、普通運賃への適用になります。その代わり、普通席だけでなくクラスJ、ファーストクラスにも適用できます。

株主優待割引で搭乗した場合でもマイルは75%の割合(普通席)で貯めることができます

マイルを貯めているという方でいずれ海外にも行きたいという方は提携航空会社もチェックしておきましょう。株主優待は国内便のみの利用となりますが、マイルはANA国際線はもちろん提携航空会社の利用も可能です。

JALはワンワールドに所属しているので、ワンワールド航空会社ならマイルを利用して搭乗することができます。

<ワンワールド>

JAL、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ(イギリス)、キャセイパシフィック航空(香港)、フィンエアー(フィンランド)、イベリア航空(スペイン)、マレーシア航空、カンタス航空(オーストラリア)、カタール航空、ロイヤル・エア・モロッコ、ロイヤルヨルダン航空、S7航空(ロシア)、スリランカ航空

ANAとJALの株主優待の違い

既にマイルを貯めていたり、よく利用したりしている航空会社があれば別ですが、特にどちらでも良い場合どちらの株主優待の方がお得に利用できるのでしょう。

株主優待券の枚数(年間)

株主優待券の割引率は両者50%割引と同じになります。

ANA枚数(投資資金) JAL枚数(投資資金)
100株 2枚(285,950円) 1枚(227,100円)
200株 4枚(571,900円) 2枚(454,200円)
300株 6枚(857,850円) 3枚(3年以上保有で+2枚)(681,300円)
500株 8枚(1,429,750円) 5枚(3年以上保有で+2枚)(1,135,500円)
1,000株 14枚(2,859,500円) 10枚(3年以上保有で+4枚)(2,271,000円)

ANAの1枚あたりの投資資金は142,975円(100株)~204,250円(1,000株保有)に対して、JALは227,100円、3年以上保有で136,260~162,214円となります。

ANAの方が投資資金に対する株主優待獲得枚数が多く300株以上で3年以上の保有ならJALの方がお得になります。

利用条件

ANA JAL
有効期限 1年 1年
小児料金 適用 ×普通運賃に適用
アップグレード料金 プレミアムクラス クラスJ、ファーストクラス

ANAの方が予約可能期間が1ヶ月弱早くでき、こども料金に対しても割引ができることにメリットがあります。JALはファーストクラスをお得に乗れるのがメリットです。

最低投資資金

ANAの方が1枚あたりの投資資金が安く済みますが、JALの方が株価が安いため最低投資資金はJALの方が安くなっています。

ANAとJALを比較したら結局どちらがいい?

株主優待の利用方法別にどちらが最適かご紹介します。

■100株だけで株主優待を受けたい

ANAの方が獲得できる枚数が多いため100株取得ならANAの方がお得になります。一方、100株あたりの投資資金がJALの方が低いので投資資金に制限があるならJALが最適です。

■大人数で旅行に行きたい

JALの株主優待で受け取れるJALパックツアー割引券は、人数制限なく7%割引されます。ANAが最大5人となっているため、大人数ならJALがお得になります。

■航空ファンなら

JALは株主向けのイベント「JAL工場見学」「客室サービス訓練見学会」などイベントが豊富です。ANAも施設見学などのイベントに申込みできます。

ANAとJALの株主優待を受けるのに最もおすすめのネット証券は?

<証券会社比較(手数料は税込)>

証券会社 JAL100株購入時 株式取引手数料 アプリの株主優待スクリーニング ポイント
LINE証券 無料
人気ランキングから選べる
LINEポイントで株式や投資信託の購入可能
ポイントクラブのプラチナ、ゴールドランクなら保有残高に対してキャッシュバック
SBI証券 275円
優待品の写真付き画像で選べる
株式取引手数料の1.1%のTポイントが貯まる
ポイントを株式購入代金に充当不可
SBIネオモバイル証券 月額220円の定額制
優待品の写真付き画像で選べる
Tポイントで株式購入可能
毎月200ポイント還元

株主優待銘柄を買うなら、スマホを使って気軽に簡単に投資ができるLINE証券がおすすめです。

LINE証券は、トークアプリのLINEの右下【ウォレット】をタップするとLINE Pay の下部に出てくる【証券】をタップすると起動できます。

LINE証券では、1株から少額で株式に投資でき、入金はLINE Payから可能で、株式や投資信託の購入代金をLINEポイントから充当することもできます。

また、LINE証券はLINEと証券会社第1位の野村證券が業務提携、出資してできた新しい証券会社なので、大切な資金を安心して預けることができます

1.1株から購入できる

株式を購入するには、単元株式制度といって通常100株からの購入となります。多くの株が1株あたり2,000~3,000円するため、最低投資資金として20〜30万円必要でした。

LINE証券では1株から購入できるため、1株1,000円なら1,000円から少額で株主になることができます。1株だけの保有でも、株主としての権利である配当金を受け取ることができます。ANAやJALの株を100株までコツコツ買い増していくこともできます。

2.LINEポイントで投資できる

LINEPay決済などで貯めることができるLINEポイントを1ポイント→1円として、株式、ETF、投資信託の購入代金に充当することができます

なお、LINE Payに関して、2020年5月1日から銀行口座から入金して決済を行う「残高払い」に対して、ポイント付与されなくなりました。

決済でポイントを貯めるなら、LINE Payから発行できる「Visa LINE Pay カード(クレジットカード)」が必須です。

LINE PayにVisa LINE Pay カード登録するとLINE Payでのカードによる後払い「チャージ&ペイ」が可能になります。この後払い決済で1~3%のポイント付与、そのままクレジットカードとしてカード決済すると初年度3%のポイント付与される仕組みになっています。

ポイントをたくさん貯めて、ポイント投資するならVisa LINE Pay カードの申し込みがおすすめです。Visa LINE Pay カードは、初年度年会費無料で、翌年度も年1回の利用で年会費が無料になります。

3.平日21:00までリアルタイムで取引可能

通常の株式市場は平日9:00~15:00(休憩11:30~12:30)に開いていることから、平日の昼間しか取引できません。LINE証券なら平日の夜21時まで取引可能なため、仕事が終わった後に副業としてゆっくり取引することができます。(ETFは夜間17:00~21:00取引不可)

私設市場の活用により、21:00までリアルタイムで約定されるため、売却した代金でそのまま他の株を買い付けすることも可能です。

4.手数料が安い

取引所取引は買付手数料無料となっています。取引所取引とは1株単位の取引ではなく、100株単位で証券取引所を通した取引のことをいい、買付手数料が無料です。

1株単位での取引は上記100株単位で行う取引所取引より取引手数料が割高になっているのがデメリットでした。

LINE証券は1株単位での単元未満株取引でも、日中取引なら0.05%という非常に低い手数料で取引できます。例えば、2,000円株価の株式を1株買った場合取引手数料はたった1円です(10月5日より日中取引0.2%、夜間取引は1%になります)。

口座開設方法は簡単で、スマホで完結させることができます

まず、LINEアプリのウォレットの【証券】をタップし、【口座開設】をタップします。

利用規約に同意し、必要事項を確認、本人情報を入力します。ここまで、LINEで既に情報登録してあるため、入力作業なしで確認してタップするだけです。

この後、電話番号認証し、「マイナンバー個人番号カード(プラスチックカード状のもの)+運転免許証」なら、スマホで書類または証明書を写真撮影するだけで手続き完了し、最短翌営業日に口座開設完了します。

その他の証明書による本人確認の場合には、郵便はがきの受取による本人確認が完了すれば口座開設手続き完了となります.

このように口座開設から手軽で簡単なので、是非LINEのLINE証券をタップしてみましょう

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最低取引単位

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0.2%~1%
※銘柄、取引時間ごとにスプレッドが異なる

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