SBIネオトレード証券のIPOを徹底解説。ライブスターIPOの5つのメリット・デメリット。証券会社5社のIPO比較

SBIネオトレード証券は、「外為オンライン」「ひまわり証券」などが属するISホールディングスの証券会社です。ISホールディングスは、そのほかにも堅調な運用成績を伸ばしていることで有名な「ひふみプラス」を運用しているレオス・キャピタルワークス(株)の株式を保有し関連会社としています。

SBIネオトレード証券で株式取引をするメリットといえば手数料の安さですが、IPOにもメリットがあります。

SBIネオトレード証券のIPOを3つの点から特徴紹介

IPOとは、未上場の株式が初めて証券取引所に上場することをいいます。
IPOの株式は、上場する前に一定期間申込期間が設けられ、取扱証券会社で申込期間中に申込、抽選後当選すると購入できます。
IPOを申込すると必ず抽選があり、当選しないと買えません。
IPOの公募価格(購入価格)は同業他社に比べて割安に設定され、購入手数料はかかりません。そして、IPOに当選して購入した株を初めて上場する「初値」で売却すると大きな売却益が得られます。

SBIネオトレード証券で申し込めるIPOの特徴を3つの視点から説明します。

申込方法
SBIネオトレード証券は、IPOの申込時に購入代金を入金しておく必要がありません。SBIネオトレード証券の口座にログインして、銘柄と株数を申告するだけで申し込みできます。執行条件は【成行】を選びましょう。執行条件で値段を選んでしまうと、公募価格がそれ以上の価格になったとき抽選から外れてしまうからです。

そもそもIPOは人気で、申し込む人が多いため外れることもあります。
申し込み時に購入代金の入金が必要な証券会社で申し込んだ場合、当選するかわからないのに申し込みから抽選結果発表まで資金が縛られてしまいます。申し込みから抽選結果発表まで1~2週間かかるためその間その資金は、株式取引する機会を逃します。

その点でいうと、SBIネオトレード証券のIPOは申し込み時に入金が不要となっているので、資金が無駄に縛られてしまうことがありません。また、その資金で他の申し込みに入金が必要な証券会社でIPO申し込みすることができるので、IPOの当選倍率を上げることができます。

抽選方式
SBIネオトレード証券は100%完全抽選方式となっています。 SBIネオトレード証券が配分できる株数の100%が、インターネットによる抽選に付されます。
また、できるだけ多くの方に配分を可能とするため、最低単元株数(100株)での抽選となっています。

以上のような100%完全抽選は資金量が少ない方にも平等に当選できます。
それに対して、SBI証券の場合には、ある一定数量を機関投資家に配分し、残りを個人配分に付します。また単元株毎の抽選となっていることから、資金量がある方が有利になってきます。

■最低単元株数のみの申込、抽選(SBIネオトレード証券) ・ Aさん 100株→1票
・ Bさん 1,000株の資金があるが100株→1票

■単元株毎の抽選(SBI証券)
・まず機関投資家に配分
・ Aさん 100株→1票
・ Bさん 1,000株→10票

このようにSBI証券のような抽選方法の場合、資金量が多い方の当選確率が高くなってしまいます。また、SBI証券の場合には抽選前に購入資金の入金が必要となるため、なおさら資金力が必要となります。

・取扱実績

■SBIネオトレード証券のIPO取扱実績

2020年(7月時点まで) 1社
2019年 5社
2018年 4社
2017年 7社
2016年 1社

SBIネオトレード証券のIPOの取扱実績は1年で5社程度と少ないのが現状です。

一方、取扱実績No.1のSBI証券は、IPOの取扱実績が圧倒的に多くなっています。

・SBI証券のIPO取扱実績

2020年(7月時点まで) 22社
2019年 75社
2018年 75社
2017年 75社
2016年 62社

IPOで大きな利益を得るにはまず当選しなければ始まりません。そして、当選するためには、抽選にとにかくたくさん参加して当選確率を上げることが重要です。
しかし、SBIネオトレード証券のみに参加していると、まず取扱が少ないため参加できる銘柄数が限られてしまうデメリットが出てきます。

SBIネオトレード証券IPOの5つのメリット・デメリット

SBIネオトレード証券の特徴を紹介しましたが、特徴を踏まえてメリット・デメリットを以下まとめました。

■メリット
事前入金が不要
事前入金があることで、資金が縛られる必要がありません。また、IPOに当選するためにはとにかくたくさん申し込むことが必要で、他の証券会社でも申し込むことで当選確率を上げることができます。資金力がない場合、当選するか分からない申込に資金を使わなくて済むことで、申込証券会社数を増やすことができます。

100%完全平等抽選
大手でよくある機関投資家への配分がなく、すべてがインターネットによる個人配分に付されます。また、たくさんの株数を申し込めるような資金力のある方が有利になる単元株毎の抽選ではないため、資金力がなくても平等に広く当選するチャンスがあります。

口座数が少ないから穴場
SBIネオトレード証券がIPOに参入したのが2016年からで、まだ参入してから4年程度しかたっていません。まだ、口座を開設していないというIPO投資家も多いでしょう。また、そもそもの口座開設数が大手に比べれば格段に少ないため、SBI証券のように500万口座あるところと比べると、そもそもの申込者数も少ないのではないかと予想されます。

NISA、ジュニアNISAで申込可能

株式から得られる売却益と配当金のような利益には通常20.315%の税金がかかりますが、(一般)NISAとジュニアNISA口座で投資した株式は非課税になります。

<(一般)NISA口座、ジュニアNISA口座>

  一般NISA ジュニアNISA
年間投資限度額 120万円 80万円
運用期間 最長5年間 5年間売却しない限り
20歳まで
投資可能商品 国内株式
外国株式
投資信託
ETF
REIT
など
国内株式
外国株式
投資信託
ETF
REIT
など
資金の引出し制限 なし 18歳までただし、2023年以降引き出しできるように
投資可能期間 2023年(延長が決定) 2023年まで(終了が決定)

SBIネオトレード証券のIPOは上記NISA口座で申し込むことができます。当選して売却したときには利益が非課税になります。また、申込者毎に抽選するため、ジュニアNISA口座も使って申し込めば当選確率を上げることができます。
なお、ジュニアNISA口座でのIPO申込は、ログイン画面から申し込むことができないため、ログインして申込予定のIPO銘柄の目論見書を確認し、仮条件を確認し、SBIネオトレード証券に直接メールで申し込みます。

送付先アドレス:sxdesk@live-sec.co.jp
件名:IPO申込
記載事項:ログインID、氏名、銘柄名または銘柄コード、申込価格(成行)、申込株数(100株)

■デメリット
5. IPO取扱銘柄数が少ない
銘柄数が年間5社程度と少なく、申込機会が少ないのがデメリットです。
ただ、申込時に入金が不要なため、複数IPOを申し込む証券会社の1つとして必須でしょう。

IPOの特徴5社比較

<IPOの特徴5社比較>

証券会社 申込時の入金 NISA口座でIPO 抽選方式
SBIネオトレード証券 不要 申込者ごとの抽選
SBI証券 必要
(抽選前まで)
機関投資家に配分
→残りのうち70%単元株毎の抽選
30%IPOチャレンジポイント配分
マネックス証券 必要 申込者ごとの抽選
DMM株 不要 申込者ごとの抽選
岡三オンライン 不要 営業による抽選によらない配分があることもある
申込者ごとの抽選
取引実績により最大3回の抽選回数の

SBIネオトレード証券とDMM株は事前入金不要で、申込者毎に抽選される資金力に左右されない完全な平等抽選となっています。IPOに投資するなら是非申し込んでおきたい口座です。

マネックス証券も完全平等抽選であるものの、事前入金が必要になっています。

岡三オンライン は過去の取引実績により抽選回数が増えるのが特徴です。
<岡三オンライン のIPOステージ制> ・ステージS
判定期間中(3か月間)に一度でも信用取引のプレミアゼロ、プラチナコースになる
判定期間中手数料合計が100万円以上
(プレミアゼロは日本株累計売買金額が10億円以上、投資信託平均残高3,000万円いじょう、信用建玉平均残高が5,000万円以上。プラチナは日本株累計売買金額が5億円以上または投資信託平均残高が1,000万円以上)

・ステージA
判定期間中の手数料合計が10万円以上100万円未満

・ステージB
判定期間中の手数料合計が10万円未満

ステージSは3回、ステージAは2回、ステージBは1回というように、取引実績が多いほど回数が増えます。

一方、5社の中で変わった抽選方法を行っているのがSBI証券です。
SBI証券は証券会社で第1位の取扱件数を誇りますが、抽選はまず機関投資家に配分されます。
残りの70%は単元株毎の抽選となり事前入金が必要なため、たくさん申し込める資金力のある方が有利になります。そして、残りの30%はIPOチャレンジポイント配分となっています。
この30%は、チャレンジポイントに基づくポイント数が多い人から優先して配分されます。チャレンジポイントとは、IPOの抽選に外れる度に1ポイント付与され(申込株数は関係ない)、外れるほどポイントが貯まります。したがって、SBI証券ではIPOにたくさん申し込みポイントを貯めればいつか必ずIPOに当選することができるのです。

IPO取扱銘柄数5社比較

<IPO取扱銘柄数5社比較>

証券会社 2019年IPO取扱銘柄数
(うち主幹事数)
2018年IPO取扱銘柄数
(うち主幹事数)
SBIネオトレード証券 5社(0社) 4社(0社)
SBI証券 75社(7社) 75社(11社)
マネックス証券 45社(0社) 50社(0社)
DMM株 3社(0社)
岡三オンライン 37社(0社) 47社(0社)

SBIネオトレード証券のIPO取扱銘柄数は少ないものの、口座数が少なく完全平等抽選となっており、かつ事前入金不要であることからSBIネオトレード証券で申し込むデメリットがありません。
是非、申し込みたい口座です。

ネット証券の中でも得に、SBI証券はIPOに力を入れており、新興市場に上場する規模が小さめの主幹事数を担っていることが多く、取扱銘柄数も圧倒的に多くなっています。主幹事とは、上場する会社の上場前後の準備を主に引き受ける証券会社をいい、売り出しできる株数も過半を握ることができます。また、取扱銘柄数は82社と全上場数90社(REIT含む)の91%を占めているので、SBI証券に口座があればほとんどのIPOに申し込むことが可能です。

そうはいっても、SBI証券はネット証券第1位の証券会社で、主幹事数、取扱銘柄数が多いことから、IPO投資家には必須の証券会社となっており、その分競争率が高くなっています。

ライブスター×SBIのIPO投資がおすすめすぎる理由

SBIネオトレード証券は、IPO申込時に入金が不要なためIPO投資するなら是非開設しておきたい口座です。
また、IPOは申込時には手数料がかかりませんが、売却時には手数料がかかります。SBIネオトレード証券の株式取引手数料は業界最低水準だから手数料を気にせず安心して申し込めます。

<現物取引(税込)比較>

取引金額 5万円 10万円 20万円 30万円 50万円 100万円
SBIネオトレード証券 55円

88円

106円 198円 198円 374円
SBI証券 55円 99円 115円 275円 275円 535円
マネックス証券 55円 99円 115円 275円 275円 535円
DMM株 55円 88円 106円 198円 198円 374円
岡三オンライン 108円 220円 220円 385円 385円 660円

SBIネオトレード証券の取引手数料は、業界差安値水準となっており、DMM株と並んで一番安い手数料となっています。

さらに、SBIネオトレード証券は期間限定で行われるキャンペーンが豊富なため、参加すればお得な取引ができます。今(2020年7月時点)で開催されているキャンペーンには以下のようなものがあります。

■新規口座開設後2か月間株式取引手数料無料
新規に口座開設した方で、株式(ETF含む)取引手数料が40営業日(土日祝を除く営業日をいう)無料になります。

しかしながら、SBIネオトレード証券のIPO取扱銘柄数は少ないため、SBIネオトレード証券だけでは当選確率を上げられません。

そこで、おすすめでしたいのが合わせてSBI証券でもIPOに申し込む方法です。

SBIネオトレード証券のIPOは、抽選結果がわかり、当選、補欠当選が分かった時点で入金すればよく、資金が無駄に縛られてしまう期間が生じません。その間他の資金が必要なSBI証券でIPOの申し込みをすればよいのです。

SBI証券は、IPO取扱銘柄数第1位で、IPOの申込機会に恵まれています。ただ、SBI証券のIPOの申し込みには資金が必要なため、申し込み期間中の当選結果が分かるまではSBI証券に資金を集中させておくのが、IPOで当選するために必須でしょう。

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