短期投資とは短期間で、買付価格と売却価格の差益を狙う投資法をいいます。
短期間で決済するため、長期保有と比べて一度全て現金にすることができたりして、流動性が高いのがメリットです。長期保有だと資金が長期で縛られてしまうため、使い勝手が悪かったり、さらに大きなチャンスを逃してしまう可能性があります。
そして、少額で短期間に大きな利益を狙うには、レバレッジをかける必要があります。
1日の間の短期で取引を行う場合、株式や為替が毎日10%近く上下すれば別ですが、通常1〜5%しか上下しません。そこで、10%以上値動きするような新興市場の株式に投資するか、またはレバレッジをかけて大きな資金にして利益を狙います。
例えば、500万円の資金があれば、1%値上がりすると5万円の利益が得られます。500万円の資金を簡単に動かせる人は少ないと思うので、ここで元手が20万円でFX取引を行えば25倍までレバレッジをかけることができるため、20万円で500万円の取引を行うことができます。
このように、レバレッジをかけて短期取引を行う手法として以下の3つがあります。
■スイングトレード
短期取引の中でも長い分類に入り、長くて2週間程度は保有し続けることがあります。 株式なら、日足チャートを見て、明確な上昇トレンドが出たら買い、下落トレンドが出れば空売りを行います。デイトレードに比べて、連日値上がりしたときなど大きな利益を得られる可能性があります。ただ、日をまたぐことで、日本の取引終了後の決算発表、米国市場の動きの影響を受けてしまう可能性があります。最近でいうと、どんなにチャート分析をしていても、トランプ大統領の発言や中国への対応により株価が変動してしまいます。
FXでいうと、トレンドの転換点から終盤まで余すことなく取り切る取引で、株式と同様日足チャートを分析します。価格が下がっているところから上がっていくトレンドになったらロング(買い)ポジション、高い価格から下がるトレンドになったらショート(売り)ポジションを取ることで、利益を増やしていきます。
■デイトレード
デイ=1日つまり1日で取引を完結させる取引です。利益でも損でも次の日に持ち越さないため、日本経済や為替に大きく影響を与える夜に始まるアメリカ市場の影響を受けません。
デイトレードは基本順張りで、上がっている、上がっていきそうな銘柄にいち早く乗って買い、降りるように売却します。株式なら新興市場に投資するか、信用取引で大きな資金で売買するのが良いでしょう。デイトレード専用の手数料体系をとっている証券会社も多く、手数料が優遇されています。ただ、株式のデイトレードの場合、取引時間中の9時~15時は(特に取引量の多い10時ごろ)、相場に張り付いている必要があります。FXなら24時間取引できるものの、長い間値段を見ている必要があるため、会社員など日中忙しい方には不向きでしょう。
■スキャルピング
スキャルピングとは、もともとアメリカインディアンが行っていた『頭の皮を薄く剥ぐ』という意味で、薄い利益を着実に積み立てていく取引方法です。
デイトレードが1日で決済するのに対して、さらに短い1分未満~数分間で取引を行い、1回のエントリーで数pips程度の薄い利益を狙い(株なら1円程度)、1日に何十回とトレードすることにより、1日で大きな利益にします。
ただ、このような短期間の値動きを予想するのは難しいことと、海外のヘッジファンドが行うアルゴリズムトレーディングによる1秒以下の超高速取引に勝てないこと、取引回数が多くなることで手数料がかさむことから、あまり初心者にはおすすめできません。
<短期売買3つの手法>
スイングトレード | デイトレード | スキャルピング | |
---|---|---|---|
取引スパン | 数日~数週間 | 数分~数時間 | 数秒~数分 |
取引回数 | 少ない | 多い | 非常に多い |
狙う利幅 | 広い | 中程度 | 狭い |
資金量 | 少額 | 少額~中程度 | 大きい |
必要な能力 | 初心者でも可能 | 中程度 | 高い |
短期投資をするなら、スイングトレードがおすすめです。デイトレードやスキャルピングのように1日中相場に張り付いている必要がなく、中長期投資のように資金が固まってしまうことを避けることもできます。
また、本来FX取引や株式投資に必要とされる企業業績や経済見通しなどの分析も不要で、チャート分析投資のみで行います。
◼️メリット
短期間で利益を得られる
中長期投資だと、どんなに評価益が出ていても利益がでるまでその利益は確定していません。短期投資であれば、利益を短期間で確定するので、短期間に利益を手にすることができます。
ファンダメンタル分析が不要
中長期的に保有し続けることがないため、長期投資に必要な経済見通しや企業分析などは不要です。
資金が縛られない
短期投資であれば、現金で持つこともあるため、チャンスがあればすぐに乗れたり、他のことに資金を使うこともできます。長期投資だと、基本は売却しないため、資金が固まってしまい、チャンスがあっても投資することができません。
◼️デメリット
チャート分析が必要
まず、チャートをテクニカル分析するための知識が必要です。
ローソク足、平均足、サポートライン・レジスタンスライン、トレンドライン、レンジ、チャンネルライン、移動平均線、ヘッドアンドショルダー、フィボナッチの知識を身に付ける必要があります。
強いメンタルが必要
トレンドが発生するかどうか見極め、そこまでじっくりエントリータイミングを待てるかどうかです。待てずに、頻繁に売買してしまったり、自信を持てずにトレンドと関係ない取引に陥ることもあります。
また、トレンドや損、利益の客観的な数字で取引するのではなく、大きな利益を得たためさらにレバレッジの倍率を上げてしまったり、損失が出て損切りできずに大きな損になってしまいさらに頻繁に取引をしてしまうなど、心理面に左右されると大きな損をしてしまいます。
<短期投資と長期投資>
短期投資 | 長期投資 | |
---|---|---|
分析方法 | テクニカル分析 | ファンダメンタル分析 テクニカル分析 |
リスク・リターン | 大きい | 中程度 |
資金回転率 | 高い | 低い |
複利効果 | なし | あり |
メンタル | 強く客観的判断ができるメンタルが必要 | 弱くてもできる |
短期投資には、チャート、ろうそく足なその知識を身につけてテクニカル分析をすることが最低限必要となりますが、 何よりも強い精神力が必要です。
例えば、テクニカル分析で買いのサインが出るまで買わずにいられること、売りのサインがあるまで利益があっても売らないことが挙げられます。また、同じ金額でも、利益のときはすぐに売りたくなり、損をしたときは損を受け入れられず損切りできずに持ち続けてしまう人間の心理があります。そいういう心理に陥ると損をしてしまい、レバレッジをかけてる分損が大きくなり生活資金まで手を出してしまう恐れがあります。損と利益の金額を決めておき、予想が外れたら損切りができることも必要とされます。
一方、倍率をかけないスワップポイント目当てのFX取引、長期投資で現物株式、投信積立を行う場合は、損をしても上がるまで待つことができます。
レバレッジをかけているものは、信用取引なら金利・貸株料などの手数料が日々かかりかつ値下がり時には追証で追加資金が必要となり、FX取引ならロスカットで強制決済されるため、上がるまで長く待つということができません。損をしたときは、自分で決めたルールに則り機械的に損失確定する必要があります。
したがって、「客観的に判断できる方」「短期で利益を出したい方」→短期投資
「心理面に左右されやすい方」「大きなリスクを負いたくない方」
→長期投資がおすすめです。
<リスク別投資法5選>
投資期間 | 投資方法 | 投資内容 |
---|---|---|
短い
↑ | | | ↓ 長い |
FX | 異なる通貨の売買をすることで、円や米ドル、ユーロなどの取引をすることで為替変動による利益を狙う。 |
株式投資 | 株式発行している会社の株式を買うことで、その企業の業績や景気により値上がりした株式を売却することで利益を狙う。 株式投資で得られる利益は、売却時に得られる売却利益の他、保有期間中に配当金や株主優待を受け取れる。 |
|
投資信託 | 複数人の投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が運用して、その成果が利益に直結する。 | |
外債・外貨預金・外貨建MMF | 円から外貨に換えて、預けている期間中外貨の高い金利を受け取れます。外貨から円に戻す時に円安になっていれば為替差益を受け取れる。 | |
社債 | 事業会社や銀行などが発行体となり、倒産しない限り満期時に元本が返ってきます。途中売却時には元本割れする可能性があり。 |
中でも、初心者の方におすすめなのは、短期ならFX取引、長期なら投資信託の積立です。
FX取引は、外国為替証拠金取引といい、お金を担保として「証拠金」、証拠金の何倍もの通貨を買い付け、その差額を利益することができます。少額資金でも、レバレッジをかけることにより、大きな利益を狙うことができます。
1ドル=100円で10万円預ける レバレッジ10倍で100万円の取引 |
→ | 1ドル=110円で10万円の利益獲得 |
1ドル=100円で10万円預ける レバレッジ10倍で100万円の取引 |
→ | 1ドル=90円で10万円の損失発生? |
1ドル=100円で10万円預ける レバレッジ10倍で100万円の取引 |
→ | 1ドル=80円で20万円の損失発生? |
例えば、1ドル=100円のとき10万円を預けて10倍の100万円分である1万ドルを購入すると、1ドル=110円になれば10万円の利益が得られます。レバレッジをかけたことで、資金を2倍にすることができたといえます。逆に、1ドル=90円になったとき、10万円の損となり、自己資金を全て失うことになります。さらに1ドル=80円になったときは、20万円の損失となり、「自己資金以上の損失になるのでは?」と考えられますが、FX取引には「ロスカット」が適用されます。含み損が必要証拠金維持率を下回ると、ロスカットが適用され、強制的に決済されます。自己資金が全て失われるのを防ぐため、自分でロスカットを適用する証拠金維持率を設定することも可能です。
ただし、急な相場変動の場合は、ロスカットしても証拠金以上の損失が出る場合もあるため、レバレッジをかけすぎないようにしましょう。
リスクが低いものがいいという場合でも、FX取引はおすすめです。レバレッジをかけずに取引をすれば、スワップ取引といって保有期間の金利「スワップポイント」を受け取ることができます。また、FX取引は、外貨投資の中で最も為替手数料が低いのもメリットです。FX取引では、ほとんど取引時に手数料がかかりませんが、実質的には「スプレッド」といって、外貨を買うときと売るときの価格差で手数料をとっています。銀行や証券会社が、1ドルあたり為替手数料が25銭から50銭程度するのに対して、FXなら1銭程度となります。
ただし、FX取引の利益は、雑所得として確定申告が必要です。税金が利益に対して、22.1%(所得税、復興特別所得税)がかかります。また、その他の所得と分離課税となり、他の商品先物取引などと損益通算することができ、損失を3年間繰越控除することができます。なお、年収2,000万円以下で給与所得以外の所得が20万円以下の方、給与所得ではない方で所得が38万円以下の方などは確定申告不要になります(住民税は必要)。扶養に入っている方で、確定申告が必要になってしまった場合、所得が38万円以上になると扶養控除の対象外となり、扶養者の税負担が増える可能性があること、合計所得金額がFXの利益と合わせて130万円以上になると健康保険料や年金保険料を支払う必要がありますので注意しましょう。
一方、長期投資でおすすめなのは、投資信託の積立です。
今なら、 つみたてNISA口座で利益が非課税になる積立投資ができます。
<つみたてNISA>
利用できる方 | 日本居住の20歳以上の方 |
---|---|
投資対象 | 金融庁指定の長期資産形成に適した一定の投資信託 |
非課税対象 | 上記投資信託から得られる売却金と分配金 |
口座開設可能数 | 1人1口座(一般)NISAとの併用不可 |
非課税投資枠 | 新規投資額毎年40万円上限 |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018~2037年 |
つみたてNISAは運用益が非課税で、買付手数料が無料で、金融庁が指定した長期投資に適したコストの低い投資信託のみ投資対象となっているため、投資初心者や安定的に投資したい方にも安心して投資することができます。
FX取引なら、外為オンラインがおすすめです。
<外為オンライン スペック紹介>
取引手数料 | 無料 |
---|---|
スプレッド(為替手数料) | 米ドル/円 1銭 |
取引通貨単位 | 10,000通貨、1,000通貨単位 |
取引通貨ペア | 24種類 |
口座開設料 | 無料 |
電話サポート | ◎ |
スマホ対応 | ◎ |
FX取引は、基本的に1万通貨が取引単位となりますが、外為オンラインでは、1通貨1,000通貨単位のminiコースがあります。
例えば、レバレッジが1倍で1万ドルだと、1ドル=110円のとき110万円の投資となりますが、必要最低保証金として4%の4万円が必要最低証拠金として必要となります。そして、miniコースなら、レバレッジ1倍で1,000ドルから投資できるので、1ドル=110円のとき11万円の投資となり、必要最低保証金は4%の4,400円程度から取引できます。初心者の方ならminiコースから始めてみても良いでしょう。
さらに心配な方は、外為オンラインのデモ取引で、資金を預けずに練習で本物のように取引してみることがおすすめです。デモ口座は、名前とメールアドレスの簡単な入力ですぐ開設することができます、是非試してみましょう。
つみたてNISAなら、投資信託購入代金に自動充当できて、クレジットカード決済もできる楽天証券がおすすめです。
<つみたてNISA口座 証券会社5社比較>
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | ポイント還元 | ||
---|---|---|---|---|
楽天証券 |
152本 | 100円 | 楽天ポイント | |
SBI証券 |
153本 | 100円 | Tポイント (つみたてNISAには利用不可) |
|
松井証券 |
149本 | 100円 | 松井証券ポイント | |
マネックス証券 |
149本 | 100円 | マネックスポイント (つみたてNISAには利用不可) |
|
岡三オンライン |
7本 | 100円 | - |
楽天証券の積立NISAならポイント投資ができる!
①楽天証券では最低100円で毎日少しずつ投資ができる
②ポイント投資・ポイント還元でお得な資産運用
③長期資産形成に適した150以上の豊富な銘柄
④楽天カード決済なら1%ポイント付与
楽天ポイントで投信積立ができる
楽天市場などの楽天グループ、マクドナルドなどの楽天ポイントが貯められる実店舗、楽天カードで楽天ポイントを貯めることができますが、そのポイントを1ポイント→1円としてつみたてNISAの投信購入代金に充当することができます。投資信託積立時にポイントを自動充当させる設定もできるため、ポイントの使い忘れの心配もありません。
年会費永年無料の楽天カード決済可能
投資信託購入代金を楽天カードの決済で購入することができます。また、楽天カード決済分の1%がポイント付与されるため、積立時に自動で1%の利益が出ていることになります。
初心者でもわかりやすい画面、投資情報
無料動画セミナーや投資についての情報「トウシル」など株投資が初めての方でも、分かりやすい情報が豊富です。顧客からの意見を反映した画面は、見やすくて、初心者でも取引しやすくなっています。
楽天グループ連携でさらにお得!
楽天証券を楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」に登録すると、楽天銀行の普通預金金利が大手銀行の100倍の0.1%になり、楽天証券の購入代金を銀行から振替したり振り込んだりしなくても楽天銀行にある資金で投資することができるため、煩雑な入金手続きが不要になります。
また、楽天証券で【楽天ポイントコース】に設定し投資信託を500円以上、ポイントを1ポイント以上使用して投資すると、楽天市場のポイント倍立が+1倍になったり、楽天カードの引き落としを楽天銀行にするとさらに+1倍になったりと、楽天市場で買い物する方は、楽天証券を利用すればするほどお得になります。
楽天証券なら、100ポイントあれば手持ち資金を使わずに投資できるので、まずポイントで投資してみて、慣れてきたら積立を始めても良いでしょう。つみたてNISAは、口座開設時にチェック欄があるので、同時に開設してしまいましょう。
取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!
さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。
投資信託本数※ |
|
---|---|
つみたて投資枠 |
|
最低積立金額 |
100円~ |
ポイント投資 |
◎ |
スマホで取引 |
〇 |
現物取引手数料 |
0円~ |
IPO件数 |
|
特徴 |
投資で楽天ポイントが貯まる、使える! |