ロボ貯とは? ロボ貯4つのメリットと気を付けることを紹介。NISAやロボアドとの違いを分かりやすく解説。

ロボ貯とは? ロボアドとは違うの?

ロボ貯とは?

ロボ貯とは、スマホ証券のOne Tap BUYのサービスで、「高分配・高配当コース」と「積み株コース」があります。

 

「高分配・高配当コース」は、米国上場ETF・BDCの投資先を選び、その投資先を自動で買付し、定期的に高い分配金や配当金を受けとれるサービスで、3万円から積立することができます。また、積み立てた後自動売却して、定期的に受け取ることができます。

 

ETFとは、上場投資信託の略で、債券価格指数等に連動する投資信託が米国株式市場に上場しており、米ドル建で取引することができます。そして、BDCは成長性の高い新興企業に投資するファンドで、優良上場企業に比べるとリスクは高いものの、投資企業が上場することで高い利益を狙えます。

 

積立時に取引手数料はかかりませんが、米ドル建のため片道1円つまり1%程度の手数料がかかります。

 

一方、「積み株コース」は米国の優良上場株式を1,000円から、自動で買付することができるサービスで、取引手数料は取引金額の0.5%と為替手数料が片道35銭の0.35%程度かかります。

 

ロボ貯の「ロボ」はロボアドとはどう違うの?

ロボアドとは、ロボアドバイザーの略で、顧客の投資意向に基づいて、AIが自動で分散投資をして売買をし、資産運用を行なってくれるサービスです。

 

また、分散投資した比率が値上がりや値下がりにより変わった場合、自動で値上がりした分を売却し値下がりした分を追加購入することで、比率を維持します。このことを「リバランス」といいます。そうすることで、比率が高くなりその資産のリスクが大きくなった資産は売却され、比率が下がって割安になった資産を増やすことができます。

 

ロボ貯の場合は、資産運用を自動で行うわけではなく、定期的に買付を自動で行うのみのため、ロボアドではありません。また、リバランス機能もありません。

 

ロボアドの預かり資産・運用者数第1位のWealthNaviとで特徴を比較してみましょう。

<ロボ貯とWealthNavi比較>

 

商品選択

リバランス

積立

最低投資金額

最低積立金額

ロボ貯

自分で行う

自分で行う

自動

3万円

3万円

WealthNavi

自動

自動

自動

10万円

1万円

 

ロボアドの代表であるWealthNaviは、すべて自動で行なってくれるのが特長となっています。

 

ロボ貯で気を付けたい4つのこと

1.       元本保証ではない

名前に貯金の「貯」が使われているため、初心者の方にとっては、貯金のような元本保証があるイメージを持たれてしまうかもしれません。しかし、ロボ貯の投資先は元本欠損リスクのある外国債券価格に連動するETFや新興企業に投資するBDCで、為替や景気が悪くなれば当然元本が割れる可能性があるため、リスクを理解の上、投資しましょう。

 

2.       投資先がハイリスク

ロボ貯で選べる投資先の一つである、BDCは、新興企業に投資しています。BDCの投資する新興企業は、成長性は期待できるものの、発展途上でリスクの高いことから、融資を受けることが困難なため、BDCが金融支援や経営支援を行い、高いリターンを受け取ります。そのため、高い利益が期待できるものの、元本が大きく下がるリスクもその分大きくなります。

 

また、ロボ貯での投資先で、新興国債券やハイイールド債も、「債券」は本来とリスクの低い商品です。しかし、債券を発行しているのが、発展途上の新興国である場合、政治的リスクや新興国通貨の下落等のリスクがあります。また、ハイイールド債も発行しているのが、先進国の米国企業ですが、米国企業の中でも資金繰りが悪い、経営状況が悪い、新興企業など、信用度が低い企業が発行しているため、受けとれる金利は高いものの、債券価格の下落リスクはその分大きくなります。

 

3.       コストがかかる

◼️手数料が高め

ロボ貯は、「高分配・高配当コース」なら取引手数料はかかりませんが、米ドル建のため為替手数料が片道1円かかります。そのため、売買時往復で2%程度の為替手数料がかかります。

 

一方、「積み株コース」は0.7%(日本時間23:30~6:00は0.5%)の取引手数料相当額と片道35銭の為替手数料がかかり、往復取引手数料が1.4%と往復0.7%程度の為替手数料がかかるため、合計2.1%程度の手数料がかかります。

 

さらに、両コース共通して注意したいのは、売買するときの基準価額で、この価格が店頭取引による価格となっている点です。

 

店頭取引とは、証券会社は保有する株式を市場取引の終値を参考に適正価格を算出して証券会社独自の手数料を含めた価格を提示、顧客に販売する相対取引のことをいい、米国の取引所を通さずに取引します。

 

店頭取引は、取引所に注文する時のように、指値をして注文したり、例え指値をしても値段が届かず注文が成立しないという米国株式取引の煩雑さを解消できます。一方、取引所を通した取引よりも手数料は高く、指値注文ができないのがデメリットです。

 

例えば、楽天証券の米国株式取引なら手数料が約定代金の0.495%(税込)で、上限22米ドル(税込)、為替手数料が25銭となっており、往復で売買手数料が0.99%と往復為替手数料が0.5%程度で、合計1.49%となり、「積み株コース」の2.1%の手数料が高いことが分かります。

 

◼️二重課税

<外国上場株式等の課税>

 

日本

米国

売却益

20.315%

なし

配当金・分配金

20.315%

10%

 

外国株式等、国外で発行されている株式やETF等に投資して利益を得た場合、現地の税法に即した課税がされるとともに、日本国内でも課税されます。これを「二重課税」といいます。

 

米国外の人が米国上場の株式等に投資した場合、米国では売却益に課税されませんが、配当金や分配金に対して10%課税され、源泉徴収(税金を差し引かれた状態)された分配金や配当金を受け取ることになります。

 

国内では、売却益と分配金・配当金に対しても20.315%の課税がされるため、分配金は二重課税となります。

 

ただし、二重課税になった場合は、確定申告をすれば「外国税額控除制度」といって外国で源泉徴収された税額分を国内で課税された所得税・住民税から差し引くことができます。控除しきれなかったときは、翌年以降3年間繰越しすることもできます。

 

◼️NISAが利用できない

 

NISAとは、米国株式等を含む株式や投資信託、ETF、REIT等に投資して得られた分配金・配当金や売却益にかかる税金が非課税になる制度です。

NISA口座で米国株式に投資した場合、米国で源泉徴収される配当金にかかる課税

されますが、日本国内にかかる税金は非課税になります。

 

<NISA口座での米国株式等にかかる税金>

 

日本

米国

配当金・分配金

なし

10%

売却益

なし

なし

 

例えば、米国株式に100万円投資して、150万円に値上がりして売却した場合、ロボ貯であれば50万円×20.315%=101,575円の税金がかかり、受取金額は1,398,425円となります。一方、NISA口座で同じように米国株式で利益を得た場合、売却益は非課税となり、受取金額は150万円そのまま受け取ることができます。

 

4.自動定期売却

 

自動定期売却とは、「高分配・高配当コース」のサービスで、積立を開始した1年後以降に

決まった金額を定期的に自動売却する機能です。ロボアドのように、ある資産が値上がりして利益確定のために売却するのではなく、時期と金額を決めて自動的に売却するため、値下がりしていても売却してしまったり、その後さらに値上がりしたかもしれないのに売却してしまうおそれがあります。また、積立している間にも定期売却してしまうと、ただ手数料分証券会社に払っているだけになってしまうため、設定時には注意しましょう。

 

ロボ貯4つのメリット

1.       銀行からの送金手続きが不要!

通常、証券会社で株式等に投資する際には、利用の銀行口座から証券口座に振込等の送金手続きが必要です。ロボ貯なら、対象金融機関の銀行口座から自動的に積立投資することができるため、面倒な送金手続きが不要で取引することができます。

 

<対象金融機関・サービス>

みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、南都銀行、ドコモ口座、ソフトバンクカード

 

2.       分配金・配当金が定期的に受けとれる

毎月、または3ヶ月ごとに分配金・配当金が受けとれます。

 

なお、分配金には普通分配金と特別分配金があり、分配金を受取時に基準価額によって種類が決まっています。

 

分配金は、運用資産から出されるため、分配金を出すと翌営業日の基準価額はその分配金分下がります。例えば、出す前が基準価額10,000円であったとき、分配金50円を出すと、翌営業日の基準価額は相場が変わらなければ、9,950円となります。

 

普通分配金は、分配金受取後の基準価額が投資元本を上回る場合をいい、分配金は利益の中から捻出されています。

 

一方、特別分配金は、分配金受取後の基準価額が投資元本を下回るバンクをいい、分配金は投資元本の払戻となるため、利益ではないため課税もされません。

 

例えば、買付時の基準価額が10,000円、分配金を毎月50円受け取った場合

 

1月

2月

3月

4月

5月

基準価額
(当初1万円で買付)

10,050円

10,000円

10,100円

9,900円

9,850円

分配金

50円

50円

50円

50円

50円

分配落後の基準価額

10,000円

9,950円

10,050円

9,850円

9,800円

分配金の種類

普通分配金

特別分配金

普通分配金

特別分配金

特別分配金

毎月や3ヶ月ごとのように、分配金を出す回数が多くなってしまうと、その分基準価額も下がりやすく、特別分配金つまり自分の元本を受け取ることになる可能性も高いです。

毎月分配金を受け取るのは、嬉しいものですが、自分の元本が払われているだけかもしれないため、分配金の種類についてよく理解しておきましょう。

 

3.       自動で売買できる

設定したタイミングで積立や定期売却ができるため、買付を忘れたり、売却のタイミングを逃すことがありません。

 

4.       取引方法が分かりやすい

証券会社で通常、米国株式等を買付する場合、銘柄を選んで銘柄について、調べたり、どのくらいの指値にするのか、株数や金額を計算して入金して買付する必要があります。

ロボ貯なら、銘柄も有名企業ばかりで分かりやすいロゴが表示されているため、初心者でも選びやすく、利回りでも選ぶことができ、好きな金額を指定して積立設定すれば良いため、老若男女取引しやすいアプリが魅力です。

 

ただ、分かりやすい反面、利回りは保証されていないし、有名企業は既に値上がりしてしまっている可能性があるなど、リスクや手数料を知らないまま取引する恐れがあるため、注意が必要です。

 

ロボ貯とつみたてNISAの違いは?

利益が非課税になるNISAは、「NISA」と「つみたてNISA」の2種類があります。

 

ロボ貯の投資対象となっているリスクは高いものの、大きな値上がり益を狙える米国株式や米国上場ETFに投資したいなら、「NISA口座」でしょう。

 

投資についてよく知らず、初心者の方で、リスクの低い積立投資を考えているなら、「つみたてNISA」がおすすめです。

 

つみたてNISAとは、つみたてNISA は、金融庁指定の長期運用に適した、購入手数料無料で、保有期間中にかかる信託報酬が低い投資信託を積み立てすることで、運用益が非課税になります。

証券会社で、新規口座開設と同時につみたてNISA口座も開設することができます。

 

 

 

<つみたてNISA>

利用できる方

日本居住の20歳以上の方

投資対象

金融庁指定の長期資産形成に適した一定の投資信託

非課税対象

上記投資信託から得られる売却益と分配金

口座開設可能数

1人1口座
(一般)NISAとの併用不可

非課税投資枠

新規投資額毎年40万円上限

非課税期間

最長20年間

投資可能期間

2018~2037年

 

 

つみたてNISA対象の投資信託は、買付手数料、売却手数料が無料です。また、保有期間中にかかる信託報酬も低い水準のものしかありません。

 

<ロボ貯とつみたてNISAの違い>

 

最低投資金額

銘柄数

税金

手数料

ロボ貯

3万円

高分配・高配当コース:7本
積み株:38銘柄

分配金・配当金:
米国10%、国内20.315%
売却益:国内20.315%

2%程度

つみたてNISA(楽天証券)

100円

152本

非課税

無料

 

 

投資で運用益を得るなら、長期でコストの低い商品をコツコツ積立するのが有効とされています。

 

(参考)

2018年6月29日 金融庁  投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIを用いた分析

https://www.fsa.go.jp/news/30/sonota/20180629-3/03.pdf"

 

したがって、つみたてNISA口座を利用した、コストの低い投資信託で積立することが、運用益を安定的に出せる運用方法だといえます。

 

初心者には楽天証券がおススメ! ロボ貯は中、上級者向け

<証券会社比較>

 

最低投資金額

NISA

手数料(1注文)

ポイント投資

ロボ貯

3万円

×

1%

×

楽天証券

100円

つみたてNISAなら無料

楽天ポイント

WealthNavi

10万円

×

年率1%(預かり資産3,000万円超0.5%)

×

SBI証券

100円

つみたてNISAなら無料

Tポイント

SBIネオモバイル証券

1株単位

×

月額200円(約定合計金額50万円まで)
Tポイント200ポイント還元

Tポイント

 

ロボ貯は、難しい操作やリスク説明等を省き、分かりやすい操作性で老若男女利用できる投資サービスです。しかし、実際にはリスクや手数料が高いため、本当は中・上級者向けもしくはリスクを理解した上で投資してほしいサービスです。

 

初心者の方で投資を始めるなら、つみたてNISAがおすすめです。

コストの低い、指定の投資信託をコツコツ積み立てることで、安定的な収益を狙えます。

そして、つみたてNISAを始めるなら、楽天証券がおすすめです。

 

1. 楽天ポイントで投信積立ができる

 

楽天市場などの楽天グループ、マクドナルドなどの楽天ポイントが貯められる実店舗、楽天カードで楽天ポイントを貯めることができますが、そのポイントを1ポイント→1円としてつみたてNISAの投信購入代金に充当することができます。投資信託積立時にポイントを自動充当させる設定もできるため、ポイントの使い忘れの心配もありません。

 

2. 年会費永年無料の楽天カード決済可能

 

投資信託購入代金を楽天カードの決済で購入することができます。また、楽天カード決済分の1%がポイント付与されるため、積立時に自動で1%の利益が出ていることになります。

 

3. 初心者でもわかりやすい画面、投資情報

 

無料動画セミナーや投資についての情報「トウシル」など株投資が初めての方でも、分かりやすい情報が豊富です。顧客からの意見を反映した画面は、見やすくて、初心者でも取引しやすくなっています。

 

4. 楽天グループ連携でさらにお得!

 

楽天証券を楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」に登録すると、楽天銀行の普通預金金利が大手銀行の100倍の0.1%になり、楽天証券の購入代金を銀行から振替したり振り込んだりしなくても楽天銀行にある資金で投資することができるため、煩雑な入金手続きが不要になります。

 

また、楽天証券で【楽天ポイントコース】に設定し投資信託を500円以上、ポイントを1ポイント以上使用して投資すると、楽天市場のポイント倍立が+1倍になったり、楽天カードの引き落としを楽天銀行にするとさらに+1倍になったりと、楽天市場で買い物する方は、楽天証券を利用すればするほどお得になります。

 

つみたてNISAなら楽天証券!

楽天証券の口座は無料で口座開設でき、楽天会員であれば入力作業も少なくて済みます。

 

また、楽天証券なら、100ポイントあれば手持ち資金を使わずに投資できるので、まずポイントで投資してみて、慣れてきたら積立を始めても良いでしょう。つみたてNISAは、口座開設時にチェック欄があるので、同時に開設してしまいましょう。

 

手数料が安く低コスト取引が可能な証券会社

楽天証券
楽天証券

取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!

さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。

投資信託本数

つみたて投資枠
商品数

最低積立金額

100円~

ポイント投資

スマホで取引

現物取引手数料

0円~

IPO件数

特徴

投資で楽天ポイントが貯まる、使える!

※:

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