1株から購入できて配当金や株主優待も獲得する裏技を紹介!ミニ株投資と単元未満株が違うって本当?

そもそもミニ株って何?


株式投資に不安を感じる方におすすめの投資方法

株式は、東証などの証券取引所を通して取引します。証券取引所は、取引に際して「単元株制度」をとっており単元株単位でしか売買できません。

単元株は、株式の種類によって100株、1,000株、1株など様々でしたが、2018年10月1日に全ての会社の単元株が100株に統一されました。

全てが100株単位で取引できますが、株価はそれぞれ異なるため100株あたりの価格も違います。

具体的には、トヨタ自動車(銘柄コード7203)は株価6,571円で100株約66万円程度する一方、みずほフィナンシャルグループ(8411)は株価155.9円で、100株1万5,000円程度で購入できます。(株価は2019年5月30日終値)

トヨタ自動車の株式を購入したくても単元株66万円なんてとても用意できない、もしくは株式にそんなに投資するのは怖いと、株式投資を敬遠している方におすすめなのが『ミニ株』です。

ミニ株と単元未満株取引の違いとは

ミニ株は、単元未満株取引ともいい、単元株に満たなくても株式売買ができる取引方法です。

昔、ミニ株は単元株の10分の1単位での取引と決まっており、大手証券会社の中で例えばSMBC日興証券等、その制度の名残があり10分の1単位での取引となります。

その場合、株式名義人は取扱証券会社の株式ミニ投資口名義になります。

一方、最近ではネット証券を中心に単元未満株取引が1株からできるようになりました。

SBI証券のように「ミニ株」と1株から取引できる単元未満株取引と明確に区別していることもありますが、一般的には1株から取引できる単元未満株取引もミニ株と呼ぶこともあり明確な線引きはありません。

ただし、大きな違いがあり1株から取引できる単元未満株取引は、名義人が単元株と同様に本人名義となるのが特長です。

ミニ株といっても、証券会社によって制度が異なり、1株から取引できて名義が本人名義になる取扱会社を選ぶ方が良いでしょう。

なぜなら、名義が本人名義ではない場合、単元未満株式でも株主優待を実施している株式を購入しても、株主優待を受け取ることができないからです。

具体的には、ニッケ(3201)は、1株から株主優待の権利があり、カタログによる特別価格販売による自社製品購入が可能となっていますが、株主名義が取扱証券会社になっていると受け取ることができません。

つまり、伝統的なミニ株は最近の1株から株主優待を受け取れる制度をとる会社の株式に対応しておらず、最近の単元未満株式取引は対応しているということです。

■ミニ株と単元未満株取引の違い

ミニ株 単元未満株取引
売買単位 10分の1単元 1株から
名義 取扱証券会社 本人名義
配当金
株主優待
(単元未満株でも受け取れる会社に限る)
×
日計り取引 ×

ミニ株(単元未満株取引)は取り扱っている会社が限られており、さらに銘柄も東証一部・二部に限るなど証券会社によって選定されています。

また、取引所を通してではなく取扱証券会社と相対で取引するため、単元株のように指値をしたり取引時間中いつでも取引できるわけではなく、注文受付時間により注文成立が1回または2回と決まっています。

単元未満株は、単元株になるまで買い増さない限りほとんどの会社が議決権や株主優待を受け取ることができません。

一方、配当金については、単元未満株数であっても株数に応じて配当金が受け取ることができます。

ミニ株取引のメリット・デメリットは?

ミニ株取引は1株から気軽に少額で購入できますが、単元未満株式であるという性質から様々なメリットとデメリットがあります。

メリット


1株単位から少額で購入でき、積立も可能

例えば、トヨタ自動車であれば、1株6,571円から購入できます。トヨタ自動車の1単元は65万円程度と大きいですが少額で購入することができます。

このように、単元株の金額が大きいと投資を諦めていた銘柄もミニ株(単元未満株取引)で配当金を受け取りながら、少しずつ単元株数にしていくことができます。

また、単元株の金額が大きい株を1度で購入するよりも、購入時期を分散させることでリスクを分散させることができ、高値づかみをしなくて済みます。

少額投資できるから、1つの企業に集中することなく少額で分散投資できる

例えば、Aの単元株は60万円程度必要だとすると60万円の投資資金であればA銘柄にしか投資できません。

一方、ミニ株取引であればA銘柄20万円、B銘柄20万円、C銘柄20万円と3銘柄に分散投資することができ、たとえA銘柄が下がったとしてもB銘柄とC銘柄が上がれば全体的な目減りを抑えることができます。

投資の格言で「卵はひとつのカゴに盛るな」というものがあります。卵をひとつのカゴに持っているとカゴを落とした時に全て割れてしまいます。

一方、複数のカゴに分けて盛ればカゴを落としてしまっても落としていないカゴの卵は無事で被害が最小限に済みます。つまり、特定の銘柄のみに投資するのではなく複数の銘柄にリスクを分散させて投資するのが良いということです。

ミニ株(単元未満株取引)を利用すれば、少額で複数銘柄に分散投資することができます。

単元未満株でも配当金が受け取れる、株主優待を受け取れる株式もある

単元に満たなくても株数に応じて配当金が受け取れます。例えば、トヨタ自動車(7203)の単元株は100株で配当金は年間22,000円(税引前、2019年3月期実績)受け取れますが、単元未満株30株(20万円程度)でも配当金は年間6,600円受け取ることができます。

また、1株から株主優待を受け取れる権利がある株式であれば単元未満株でも株主優待を受け取ることができます。

デメリット


株主優待を受け取れない

株主優待の権利が得られるのは会社によって異なりますが、単元株以上つまり100株以上としている会社が多く、単元未満株では株主優待の権利を得られないことがほとんどとなっています。

議決権がない、株主総会に出席できない

単元株以上の株数がないと議決権がありません。したがって、株主総会に出席する権利がありません。会社によっては株主総会で自社製品を配布するところもあり、株主総会に参加できないと受け取ることもできません。

指値できない

単元株を通常の取引所取引するときのように指値をすることができません。また通常は、取引所が開いている9:00~11:30、12:30~15:00の間はいつでも取引することができ、単元未満株は取扱証券会社にもよりますが、注文日の翌営業日の前場始値等1日1、2回の決まったタイミングでしか取引できません。(注文受付はいつでも可能なことが多い)

売却するときに指値できないと利益を確定することができずに概算で売却せざるを得ません。また買付時も概算で多めの資金を用意する必要があります。

手数料が割高になる

投資金額自体は少なくて済むが、取引所を通さずに取扱証券会社との相対で取引するため手数料が割高になります。そして、買い増す度に手数料はかかるので単元株で買うよりも単元未満株を単元株にする方が、手数料が高くなってしまいます。

具体的には、トヨタ自動車(7203)をSBI証券で100株(単元株)購入した場合と単元未満株で50株×2回購入した場合を比較してみます。

単元株 ミニ株(単元未満株取引)
1回目の手数料 100株535円 50株1,807円
2回目の手数料 - 50株1,807円
合計手数料 535円 3,614円
※税込

単元株にするまでの回数が多くなるほど単元株数にするまでの手数料は多くかかってしまいます。

少額で投資できることやリスクを分散させるメリットがありますが、コスト面で見るとミニ株(単元未満株取引)は割高なため、単元株で取引するのが良いでしょう。

NISAで単元未満株を買うのもGOOD!

NISAとは?

NISAとは、通常株式や投資信託に投資した際に得られる利益に対して20.315%の税金(所得税・住民税等)がかかりますが、その税金が非課税になる制度です。

例えば、50万円投資して、100万円まで値上がりしたので売却した場合、50万円の利益が得られたことになりますが、100万円全て受け取れるわけではなく50万円の利益に対して税金【50万円×20.315%=101,575円】がかかり、受取金額は【1,000,000円-101,1575円=898,425円】となります。

もし、これをNISAで投資していると、101,575円が非課税となり100万円全額を受取ることができます。

NISAには、一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAがありますが、つみたてNISAは株式が非対象となっています。

一般NISAとジュニアNISAは株式や投資信託が対象で、一般NISAは20歳以上、ジュニアNISAは0歳~18歳のこどもが対象となっています。

■一般NISA概要

利用できる方 日本在住の20歳以上の方
投資対象 株式・投資信託・ETF・REITなど
口座開設数 1人1口座
つみたてNISAと併用不可
非課税投資枠 新規投資金額毎年120万円上限
(合計600万円)
非課税期間 最長5年間
投資可能期間 2014年~2023年

ミニ株(単元未満株取引)でNISA枠を有効活用!

NISAは年間の新規上限額が120万円と決まっていますが、銘柄ごとに単元株の価格が異なるため、その枠内で購入するための銘柄選択を余儀なくされます。

しかし、ミニ株を利用すれば単元株の価格に関わらず欲しい銘柄を120万円分新規投資することができます。

また、NISAの非課税枠が残り数千円から数万円のとき、ミニ株であれば好きな銘柄を購入することができます。

単元未満株をNISAで購入するときの注意点

NISA枠で単元未満株を売買することは可能です。しかし、ネット専業証券では独自サービスとして、NISA口座での国内株式取引手数料を無料としているところがありますが、単元未満株取引については手数料無料の対象とならないため、注意しましょう。

単元未満株取引ならSBI証券で決まり!

■ミニ株(単元未満株取引)各社特徴

サービス名 取引銘柄 (買付可能銘柄) 手数料 特徴
SBI証券 S株 東証一部・二部・マザーズ・JASDAQ 約定代金 ×0.55% 1日2回の約定機会
カブドットコム証券 プチ株 東証一部・二部・マザーズ・JASDAQ、名証一部・二部・セントレックス 約定代金 ×0.55% 「プレミアム積立(プチ株)」という自動積立サービスがあり、積立回数ごとに手数料が最大50%割引
マネックス証券 ワン株 東証一部・二部・マザーズ・JASDAQ、名証一部・二部・セントレックス 約定代金 ×0.55% 最低手数料52円
※税込

単元未満株取引ができるネット専業証券は、上記の3社に限られています。取引手数料や取扱銘柄に大きな違いはありません。

単元未満株取引をするなら、1日2回約定チャンスがあるSBI証券おすすめです。

SBI証券の「S株」は1日に2回の約定チャンス、注文受付は24時間365日可能

注文時間 約定タイミング
0:00~10:30 当日後場始値
10:30~21:30 翌営業日前場始値
21:30~24:00 翌営業日後場始値

単元未満株では指値やその場で即売買することができませんが、SBI証券のS株なら相場状況に近い価格で売買することが可能です。

具体的には、できるだけ相場状況を見て売買したい場合は、10:30近くに注文をすると当日12:30頃に付く後場始値になるため、株価を見ていたときの価格と約定価格との乖離が小さくて済みます。(10:30を過ぎると翌営業日の前場始値になってしまうため余裕を持って注文しましょう。)

ネット専業証券第1位でサービスも充実!

単元未満株取引以外でも、株式取引手数料が業界最低水準、IPO取扱銘柄数第1位。

NISAでの国内株式取引手数料・海外ETF買付手数料が恒久無料などSBI証券に口座があれば満足度の高い証券サービスを受けられます。

口座開設は無料でネット完結いよる手続きできるので、開設してみると良いでしょう。

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