夜間取引(PTS取引)ができる証券会社3社を徹底比較。最も有利な価格で注文ができるSOR注文とは?

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手数料
(1注文)
手数料
(1日定額)
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- 夜間取引可

夜間取引(PTS取引)とは?

PTS取引とは、「Proprietary Trading System」の略称で、証券取引所を通さずに株式を売買する私設取引システムです。

東京証券取引所等の証券取引所は、平日9:00~11:30 12:30~15:00と取引時間が決まっていますが、証券取引所の時間外になる夜に売買できたり、昼間に取引所の価格と比較して有利な価格で売買できるのが魅力で、株式取引をしているなら必ず知っておきたいサービスです。

現在、このPTS取引ができる証券会社はSBI証券・楽天証券・松井証券の3社のみです。2019年6月からマネックス証券がPTS取引を開始しましたが、東証の取引時間中のみで、取引所時間外に取引することができないため、上記夜間取引可能な3社で比較したいと思います。

なお、カブドットコムPTS(カブドットコム証券)、マネックスナイター(マネックス証券・丸三証券)、夜市(松井証券)の夜間取引サービスがありましたが、リーマンショック後の2007年~2011年にサービス終了となりました。

日本のPTS市場は2つあり、「ジャパンネクストPTS」とチャイエックスPTS」です。

取引時間

取引時間 対象銘柄 1日の取引銘柄数 (2019年6月28日)
ジャパンネクストPTS 8:20~16:00
16:30~23:59
普通株式、ETF、REIT、インフラファンド (所属)東証一部・二部・マザーズ・JASDAQスタンダード・JASDAQグロース (売買代金)
チャイエックスPTS 8:00~16:00 普通株式、ETF、REIT (所属)東証一部・二部・マザーズ・JASDAQスタンダード・JASDAQグロース (売買代金)

PTS市場により取引時間と対象銘柄が決まっていますが、そのPTS市場に取次ぐ証券会社によっても取引時間と対象銘柄が決まっているため、PTS市場の取引時間と対象銘柄と異なることがあります。

また、取引時間17:00~23:59のナイトタイムセッションは、通常の株取引の受渡日から+1日となり、約定日から5営業日目となります。(2019年7月16日以降は、株式取引受渡日短縮化にともない約定日から4営業日目となります。)

夜間取引のメリット・デメリットについて解説!

夜も取引できることで、平日の昼間仕事をして株式取引ができない方にとってはメリットしかないと思われるかもしれませんが、PTS取引にはメリット・デメリットがあるので確認していきましょう。

メリット

夜間取引ができる

PTS取引最大の魅力と言って良いでしょう。昼間株式相場を見てられない方でも、仕事が終わった後じっくり株式取引をすることができます。

スマホ等で株式取引が可能なため、昼間でも少しの時間で株式取引することは可能ですが、刻々と状況が変わる株式取引だから、じっくりチャートや1日の価格推移を見てから夜間取引できた方が良いでしょう。

また、夜間に前もって取引所へ指値や成行注文を出すことはできます。ただ指値が離れていて注文が成立しなかったり、成行注文で想定価格と乖離した価格になってしまうことがありますが、PTS取引なら価格を見て売買できるため想定した価格で注文を成立させることができます。

決算や海外ニュースを見て、翌日取引所取引スタート前に取引できる

日本国内決算は、大半の企業が証券取引所時間中ではなく、15:00や16:00等取引所終了後に行われます。また、アメリカの株式市場は、日本時間23:30~翌日6:00(サマータイム22:30~翌日5:00)に取引が行われ、翌日の日本株式市場に大きな影響を与えます。

翌日大きな動きがあるときに、証券取引所がスタートする前にいち早く取引することができます。

有利な価格で取引ができる

取引所が開いているときは、「取引所での価格」と「PTS取引所」の価格を比較して最も有利な価格で注文を成立させることができます。『1円でも高く売りたい・安く買いたい』という願いを叶えることができます。

さらに、取引所価格とPTS取引に乖離が見られれば、価格差による裁定取引が可能となります。例えば、同じ株式でPTS価格が1,000円で取引所価格が1,200円だった場合、PTS取引で買い取引所で売却すれば200円×株数が利益となります。(手数料・税金は考慮していません。)

取引所取引よりお得に買える

SBI証券のPTS取引手数料は、取引所取引よりも5%安くなっています

<SBI証券取引所取引とPTS取引手数料比較>

取引金額
~5万円
~10万円
~20万円
~50万円

SBI証券
(取引所取引)
55円 99円 110円 275円

SBI証券
(PTS)
51円 94円 110円 261円
※税込

さらに、PTS取引は呼値が細かいため、より有利な価格で取引できる可能性が高いため、お得に取引できます。


NISA対象

一般NISA口座で、PTS取引の買付が可能となっており、非課税にて運用することができます。

(つみたてNISAは、株式が対象とならないためPTS取引も対象となりません。)

デメリット

銘柄数が少ない

PTS取引は、証券取引所と異なり銘柄が限定されており、例えばPTS取引所のジャパンネクストは、名古屋証券取引所・福岡証券取引所・札幌証券取引所上場株式や転換社債等が対象外となっています。

そうはいっても、東証(一部・二部・マザーズ・JASDAQスタンダード・JASDAQグロース)上場株式、ETF、REITまで対象のため、ほとんどの銘柄が取引できるようになっています。

IPO銘柄に関しては、初値決定を確認後取引開始となるため、初値が付く前や初値が付いた直後は取引できません。

成行注文ができない

PTS取引は、指値注文のみになります。早く買いたい・売りたい場合は、気配を見て約定しそうな指値で注文発注しましょう。

流動性が低い

機関投資家を含め取引規模が大きい取引所取引は、市場の原理が働き市場価格が健全に形成されています。一方、PTS取引の市場規模は、証券取引所と比較すると小さく、価格が一方方向に形成されてしまうこともあり市場価格と乖離していたり、注文が成立しにくいこともあります。

信用取引ができない

優待目的でのクロス取引や株価の下げを見越した売り信用取引、株価の上げを見越した買い信用取引をすることはできません。

市場規模の小さいことで市場価格と乖離が起こる可能性もあるため、もし昼間に取引できる方であれば、取引所価格と比較しての注文か、できれば取引所取引をするのが最適です。

しかし、昼間に時間がない方、有利な価格で取引成立させたい方には、大変便利なサービスとなるため、是非活用してみましょう。

夜間取引ができる証券会社3社を比較

日本のPTS取引所は、SBIジャパンネクスト証券(株)が運営する「ジャパンネクストPTS」チャイエックス・ジャパン(株)が運営する「チャイエックスPTS」の2つです。

<夜間取引ができる証券会社>

取引時間
(チャイエックスPTS)
取引時間
(ジャパンネクストPTS)

8:00~16:00
8:20~16:00 17:00~23:59

非対応
8:20~16:00 17:00~23:59

非対応
8:20~15:30 17:30~23:59

楽天証券は、チャイエックスPTSにも注文発注できることから、朝8:00からとSBI証券と松井証券と比較して20分早く取引できます。

また、日本で運営されているPTSは上記2つのみとなっているため、このどちらも取引できるのが、楽天証券の魅力です。

SBI証券と松井証券はどちらともジャパンネクストPTSに取次していますが、松井証券は取引時間が少し短くなっています。


最も有利な取引ができるSOR注文とは?

SOR注文とは、スマート・オーダー・ルーティング(Smart-Order Routing)の略称で、東京証券取引所やPTS取引所など複数の市場の中で最も有利な価格を自動的に選び、注文執行してくれるサービスです。

(例)PTSと市場価格に差がある時のSOR注文

GU(ジーユー)・UNIQLO(ユニクロ)擁する、ファーストリテイリング(銘柄コード:9983)の株価について、上記のように東証一部では59,660円、PTSでは60,250円となっている場合、売却時ならPTSで売却した方が590円高く売却でき、100株のとき59,000円高い売却金額となります。

夜間に取引しない場合でも、SOR注文で市場取引と有利な価格で取引することができます。

SOR注文方法
注文画面の【□SOR有効】にチェックを入れる
特別な手続きなしでSOR対象銘柄なら自動発注 (8:58:00~11:29:59、12:28:00~14:59:59の時間内で 成行 ・指値注文された場合に限る)
非対応

PTS取引は指値注文のみとなっていますが、SOR注文で成行注文した場合は、証券取引所(優先市場)の最良気配とPTS市場の最良気配とを比較して、最も有利な価格で約定します。

夜間取引におすすめなのは、楽天証券とSBI証券!

PTS取引取扱証券会社比較

銘柄数
手数料(~10万円) 手数料(~20万円) 手数料(~50万円)
楽天証券選定銘柄 99円 115円 275円
SBIジャパンネクスト証券(株)指定銘柄 94円 110円 261円
SBIジャパンネクスト証券(株)指定銘柄 0円 0円 0円

※税込

2つのPTS市場に発注できる唯一の証券会社は、楽天証券

楽天証券は、2019年3月から夜間取引サービスを開始し、日本のPTS市場2つ両方に発注できる唯一の証券会社で、手数料は通常の現物株式手数料と同じです。

注文時、SOR有効にチェックするだけで、証券取引所・SBIジャパンネクストPTS・チャイエックスPTSの中で有利な価格を自動で注文を成立させることができます。

SOR注文で取引所価格より有利に約定できた場合、いくら有利になったかを【取引履歴(国内株式)】→【SOR価格改善】→【価格改善金額】で確認できます。

さらに、PTS取引・SOR注文をトレーディングツールのマーケットスピードから利用できるため、便利です。しかも、通常は利用料がかかり条件により無料になっていましたが、2019年6月から無料利用条件なしで完全無料化されました。SBI証券は条件付きで無料になるため、トレーディングツールを条件なしで無料利用したいなら、楽天証券が最適です。

楽天証券はPTS市場2つに取次でき、朝も8:00からとSBI証券と比較して20分早く取引かいしできますが、取扱銘柄は楽天証券指定銘柄となっており、ジャパンネクストPTSとチャイエックスPTS取扱銘柄すべてを取引できるわけではありません。

取扱銘柄数のラインアップが充実したPTS取引がしたいなら、SBI証券がおすすめです。

SOR自動執行、手数料が5%お得で、取扱銘柄数が豊富なSBI証券

SBI証券は、PTS取引に力を入れており、PTSを運営するジャパンネクスト証券(株)はSBIグループの傘下となっています。リーマンショック後松井証券やマネックス証券、カブドットコム証券が夜間取引から撤退するなか唯一夜間取引サービスを続けていた実績があります。

国内最大級のジャパンネクストPTS取扱銘柄であればすべて取引可能となっています。

さらに、楽天証券とSBI証券の現物株式手数料体系はほとんど同じ水準ですが、SBI証券はPTS取引手数料が取引所取引より5%安くなるため、PTS取引手数料ならSBI証券の方が安くなります。

SOR注文が手続きなしで自動執行してくれるから、SORの設定し忘れもありません。

以上より、PTS取引するなら、夜間取引ができる楽天証券とSBI証券がおすすめです。

朝20分早く取引でき、2つのPTS市場に接続できる楽天証券銘柄数と手数料の安さが魅力のSBI証券、自分に最適な証券会社で夜間取引を楽しみましょう。

取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!

さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。

手数料
(1注文)
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(1日定額)
信用取引 IPO
0円 0円
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口座開設数最多の大人気ネット証券会社。
人気のIPOをと多数取り扱っているところも◎ また夜間取引が可能という点も初心者から上級者まで幅広い方に支持される理由のひとつ!

さらに、独自のサービスとして 銘柄条件検索機能は初心者には助かる機能です。まさに死角のない証券口座です!

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