株初心者がIPOに当選するにはどの証券会社を選ぶのがいい?当選確率が高いおすすめ証券会社4社を比較

株初心者がIPOに当選するための4つのコツ

IPOとは?

IPOとは、「Initial(最初の)、Public(公開の)、Offering(売出)」の略で、証券市場に上場していない株式が新規に上場することをいい、『新規公開株』ともいいます。

IPOは、上場する数週間前、取扱証券会社に一定期間の申込期間中に仮条件価格で単元株数以上申込み、申込締切後抽選もしくは割当を受けることができると購入できます。

IPOに当選しやすい証券会社2社
 


取扱銘柄数
2018年3月期
75社 37社
主幹事数 6社 1社
抽選方法 個人配分に対し70%平等抽選
30%チャレンジポイント配分
完全平等抽選

IPOはなぜ儲かるの?

通常の株式購入時にかかる買付手数料が無料で、新興企業が多いため成長余地が大きいことから大幅に値上がりする可能性があり、IPOの購入価格(公募価格・売出価格)は割安に設定されるため、初めて上場したときに付ける値段つまり『初値』で売却すれば大きな売却益を得ることができます。

IPOで大きな利益を得るためにはIPO抽選で当選することが重要!

IPOは、大手証券会社で申込すると普段多額の取引をして手数料を証券会社に多く落としているお客様が優先して当選します。ネット証券や大手証券会社のネット部門では、平等抽選が多いのですが大手証券会社がお得意様に配分する株数に比べると少ないため、普通に申込をしていては中々当選することができません。

株初心者がIPOに当選するための4つのコツ

1.取扱銘柄数が多い証券口座で、たくさんの銘柄数申込む

当たり前ではありますがたくさんの銘柄数を申込むことにより当選の機会が増えますが、申込証券口座でIPO取扱がないと申込みができないため、たくさんの銘柄数の取扱がある証券口座で申込しましょう。

2018年3月期(2017年3月~2018年3月) IPO取扱銘柄数ランキング9社
  証券会社 引受社数 関与率
1位 SBI証券 75社 94.90%
2位 SMBC日興証券 62社 78.50%
3位 みずほ証券 54社 68.40%
4位 岡三証券 38社 48.10%
5位 マネックス証券 37社 46.80%
6位 エース証券 36社 45.60%
7位 野村證券 35社 44.30%
8位 大和証券 34社 43%
9位 岩井コスモ証券 31社 39.20%

 

さらに、SBI証券ではIPOチャレンジポイント制度というものがあり、IPO当選に外れると外れた1銘柄につき1ポイント、チャレンジポイントが受け取れます。そのポイントを貯めるとIPO抽選のチャレンジポイント枠でポイントが多い方から優先で当選することができるため、いつかは必ず当選する制度であるため、このポイントをたくさん貯めるためにとにかくたくさんの銘柄に申込むことが重要になります。

 

2.主幹事数が多い証券口座で申込む

主幹事が多いかどうかも重要です。主幹事とは、企業が上場するときに準備や審査対応、アドバイスなどの中心的な役割を果たす証券会社のことです。主幹事は、IPO株の大部分を引き受けることが多いため当選するには主幹事証券会社に申込むことが必須です。

2018年主幹事実績上位5位
順位 証券会社 主幹事数
1 野村證券 23社
2 みずほ証券 22社
3 SMBC日興証券 20社
4 大和証券 12社
5 SBI証券 11社

 

主幹事を引き受けることが多いのは、野村證券・大和證券・SMBC日興証券・みずほ証券・SBI証券です。対面チャンネルがある野村証券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券の大手証券会社は主幹事数は多くても、対面チャンネルで普段から多額の取引をして手数料を支払ってくれているお客様を優先的に配分し、ネットでの申込に対する抽選配分は低いです。

一方ネット専業証券会社のSBI証券は主幹事数が多く、配分予定数量の70%が抽選になるため多額の取引をしていなくても有利に当選することができます。

 

3. 複数口座で申込む

IPO抽選で当選するためには、複数口座でIPO抽選に申込すれば抽選回数を数倍に増やすことができます。通常IPO申込には、申込分の資金事前に預けておく必要があり、申込から上場まで2~3週間かかるためその間その資金を動かすことはできません。

事前に預けておくべき金額は「株価×100株」で銘柄によって異なりますが2018年では4万5,000円~58万円ぐらいの資金を最低でも預けておかなければなりません。(売買単位である単元株数は今まで1,000株や1株など8種類あったのが、2018年10月に100株に統一されました)

複数口座申込むためには、大きな資金が必要となり、さらに数週間縛られてしまいます。しかし、中には資金を事前に預けておかなくても良い口座もあるので、当選しやすい口座と資金不要の口座を組み合わせて複数口座申込むことで当選倍率を数倍増やすことができます。

 

4. 資金不要の口座を組み合わせる

複数口座申込むとIPOの申込期間中に落選が分かるまで数週間資金が縛られてしまいますし、多額の資金が必要となります。そこで、複数口座に申込みするときに当選しやすい証券口座+IPO申込に資金を預けなくてもよい証券口座を組み合わせて申込むと資金を有効活用できます。

IPOの当選するためにおすすめの証券口座は?

IPOチャレンジポイントが魅力! SBI証券



・株式売買手数料が業界最低水準の安さ!

SBI証券とは、ネット証券の中で売上高1位で、売買手数料も主要ネット証券最低水準で安心してIPO株の売却ができます。IPO株は、購入時には買付手数料がかかりませんが、売却時には売却手数料がかかりますので注意しましょう。

 

・IPO取扱銘柄数が証券会社で1位、主幹事数はネット専業で1位だから当選チャンスが多い!

IPOの取扱銘柄数1位で2018年3月期(2017年4月~2018年3月)の取扱銘柄数は、全ての新規上場株79社中75社を取扱し、全上場銘柄の約94.9%をSBI証券が取扱いし、たくさんの抽選機会があります。

さらに主幹事数がネット専業で1位、70%が個人に配分され、そのうちの70%が完全抽選配分、30%がチャレンジポイント配分となりますので、大手証券会社の抽選と異なり資金力がなくても平等に当選機会があります。

 

外れても大丈夫、ポイントを貯めれば必ず当選するIPOチャレンジポイント制度

SBI証券のIPOの抽選方法は、まず個人への配分の70%を平等に抽選により配分先を決めます。残りの30%は当選しなかった申込に対してIPOチャレンジポイントが多い順に配分されます。

IPOチャレンジポイントとは、IPOの抽選に外れたときに受け取ることができるポイントで、抽選に外れるごとにポイントが1ポイント受け取れます。さらに、IPOチャレンジを使用して抽選で外れた場合でもまた1ポイント受け取ることができます。

完全平等抽選は資金量に関係なく平等に抽選されるため、普段の取引量や支払い手数料に関係なく当選することができます。さらに外れたときはIPOチャレンジポイントが受け取れ、IPOチャレンジポイントを使用すればポイントが多い順に当選するからいつかは必ず当選します。

IPOチャレンジポイントでの当選には人気のIPOや上がりそうなIPOに申込みするのが良いですが、人気のIPO株で当選するためにはたくさんのポイントが必須となり、150ポイント~200ポイント前後は必要だと考えられますので、コツコツIPOを申込、ポイントを貯めるのが当選の秘訣です。

SBIの年間取扱銘柄数は、2015年3月期86社、2016年3月期94社、2017年3月期87社、2018年3月期79社で毎月IPOを取扱っているので、たくさん申込んでチャレンジポイントを貯めていきましょう。貯めたチャレンジポイントを利用するのは、値上がりしそうな成長株でかつSBI証券が主幹事をつとめるIPO株がおすすめです。

SBI証券が主幹事をつとめた、2018年3月27日上場のRPAホールディングス(6572)は、公募価格3,570円→初値14,280円で100株で107万1,000円の利益が得られました。このようなIPO株は貯めたチャレンジポイント申込しましょう。

ネット証券主幹事数No.1! SMBC日興証券



・主幹事数が多いから当選確率が高い!

SMBC日興証券2018年に20社ものIPOの主幹事を務めています。 2018年の上場企業数は98社でした。

そのうちSMBC日興証券が主幹事だったのは20社だったので5社に1社はSMBC日興証券が主幹事を務めていることになります。

主幹事数

20社

11社

0社

0社


月によって上場数にばらつきはありますが、SMBC日興証券の口座を持てばほぼ毎月主幹事の証券会社でIPOを申し込むことができます。

IPOでは主幹事が発行株数の7割以上を取り扱うので、主幹事の証券会社では当選確率が大幅に上がります。

主幹事(1社のみ) その他幹事(複数社)
配分率 70%以上 30%未満

 

主幹事の証券会社でIPOを申し込むことはIPOに当選するためには必須だといえるでしょう。

・IPO取扱数もネット証券で第2位なので抽選機会も多い

SMBC日興証券は主幹事だけでなく通常の幹事としてIPOを取り扱うことも多いです。

2018年は62社のIPOの取扱いがあり、ネット証券では第2位となっています。

主幹事ではない場合、当選本数は少なくなります。

しかし、当選する確率はゼロではないので、資金に余裕があれば主幹事以外の口座でも申し込みをするべきでしょう。

 

・一人一票の完全平等抽選!

SMBC日興証券のIPOの抽選方式は、資金量にかかわらず一人一票となっています。

大手の証券会社では資金が多いほど当選確率が高まりますが、SMBC日興証券では公平に抽選を行います。

あまり多くの資金を用意できない個人投資家でも十分IPOに当選する可能性がある口座なので、IPOに当選したければ持っておいて損のない口座でしょう。

 

完全平等抽選でIPO投資を始めたばかりでもチャンスあり! マネックス証券



マネックス証券
は、全ての配分が完全平等抽選です。SBI証券のIPOチャレンジポイントは貯めるには一定期間かかるため、IPO投資を始めて1年以上経っている方が有利になります。一方、マネックス証券は全てが完全平等抽選のためIPO投資を始めたばかりの方でも平等に当選する可能性があります。

また、抽選方法は単元株数ごとではなく口座単位ごとの抽選なので同じ個人がたくさん当たることがないため平等に当選するチャンスがあります。
資金に余裕があれば、マネックス証券も合わせて申込んでおけばIPO投資を始めたばかりでも当選チャンスがあるのでおすすめです。

IPO申込に資金が必要なおすすめの2社の違い
取扱銘柄数と主幹事数は2018年3月期(2017年4月~2018年4月)
 


取扱銘柄数 75社 37社
主幹事数 6社 1社
抽選方法 個人配分に対し70%平等抽選
30%チャレンジポイント配分
完全平等抽選
抽選の番号配布 単元株ごと 口座ごと
たくさん申込むほど有利 資金力に関係ない

 

SBI証券はIPOチャレンジポイントを貯めるのに時間を要しますが取扱数や主幹事数が多くマネックス証券は完全平等抽選で口座ごとの番号配布の抽選のため資金力に関係なく当選となりますが、SBI証券と比べると主幹事数・取扱数が少ないため申込機会が少ないです。

松井証券、資金不要!取扱銘柄数は少ないが完全平等抽選



お得な手数料で1日の約定金額が10万円までなら売買手数料が無料で、30万円までは300円、50万までなら500円の手数料です。約定ごとにかかるわけではなく一日単位の定額制のため売買回数に関係なく決まります。さらにIPOの申込・購入はその証券会社でも手数料無料ですがNISA口座で購入した場合は売却手数料も無料になります。

松井証券でのIPO投資の最大の魅力が、IPO申込時の入金が不要であることです。当選してからの申込が可能で購入申込最終日の15時30分までに入金してからで大丈夫です。当選が分かってから購入最終日は2日程度あるため入金スケジュールにも余裕があります。

松井証券の取扱銘柄数は2018年度3月期9社でした。取扱銘柄数は少ないですが平等抽選で資金不要のため申込する価値は大きいです。

岡三オンライン、資金不要で取扱銘柄数も多い! ただし、入金スケジュールが実質1日



岡三証券
のグループ会社で岡三証券が主幹事になっていれば取扱株数も多い可能性が高いです。また取扱銘柄数は2018年度3月期36社で多めです。
岡三オンラインは、抽選がステージ制になっており過去の取引実績によりステージがS、S又はA、全ステージという順に抽選されるため、取引実績が多い方に有利となっています。

おすすめの証券会社4社のIPO申込時資金拘束時間
 




申込時 申込分以上の残高が必要 申込分以上の残高が必要 不要 不要
当選時 辞退で解放 辞退で解放 購入意思表示最終日の15時30分までの入金
(購入意思表示は抽選結果発表時18時~19時ぐらいの翌日から2日~3日程度)
抽選結果発表日の翌日の15時までの入金
(抽選結果発表時18時~19時くらいの翌日)
落選時 発表時に解放 発表時に解放 不要 不要

 

入金不要のIPO申込でも注意が必要なのは入金スケジュールです。せっかく当選しても入金できなければIPO株を購入することができません。

松井証券は入金する日にちが2日程度ありますが、岡三オンラインは抽選結果が出る時(18時~19時になることが多い)から翌日の15時までのため実質1日の昼間しか入金する時間がないため、岡三オンラインに資金の入金なしで申込するなら最低でもいつでも入金できる銀行口座のインターネットバンキングの契約をしておくと良いでしょう。また銀行口座に1日で入金できる金額に制限がある場合は制限金額を上げておく必要があります。

最強の組み合わせ?複数口座でIPOに申し込む方法

最強の組み合わせはSBI証券+SMBC日興証券+松井証券か岡三オンライン

IPOに当選するためには抽選機会を増やすことが重要であるため、複数口座持ちがおすすめです。IPO申込時に資金が必要な場合複数口座で申込すると多額の資金が必要になってしまうため、IPO申込時に資金不要な口座と当選しやすい資金が必要な口座を組み合わせることで当選倍率を数倍にすることができます。

IPO口座最強の組み合わせ


 
IPO申し込み時の資金 必要 必要 不要
主幹事数(2018年) 11社 20社 0社

 

また、SBI証券SMBC日興証券は主幹事になることが多いです。2018年にSBI証券SMBC日興証券が主幹事を務めた回数は31回です。

2018年に上場した企業は98社なので、だいたい3回に1回のIPOでSBI証券かSMBC日興証券が主幹事になったことになります。

主幹事は発行株数の70%以上を扱います。そのため、IPOに当選するならば主幹事の証券会社で申し込むことが近道になります。

SBI証券とSMBC日興証券両方の口座を持つことで主幹事の口座で申し込む回数を増やし、大幅にIPOの当選確率を上げることができるのです。

SBI証券+SMBC日興証券+資金不要な口座が最強!

SBI証券はチャレンジポイントを貯めることで必ずIPOに当選することができます。IPOチャレンジポイントを貯めるためにはある程度時間がかかるため、資金不要のIPOにも同時に申込むことでIPOの当選確率を上げることができます。

さらにSMBC日興証券は主幹事になることが多いので、口座を持つことでより有利にIPO抽選を受けることができます。

資金不要だからIPO申込時から落選時まで資金が縛られることがなく、資金を有効的に運用することができますので、SBI証券+SMBC日興証券+松井証券岡三オンラインで取引しましょう。

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