IPOの当選確率を上げる3つの秘策。主幹事実績が最も多いネット証券会社は?IPO投資に強い証券会社の選び方
IPOで当選するためには、取扱実績数と主幹事実績が多い証券会社で申込む
IPOで当選するためには、まず、IPOの取扱数が多い会社で口座を持っていないと、申込む機会を失ってしまいます。また、申込みに使う証券会社が、申込むIPO の主幹事証券会社であるかを確認することが大事です。
主幹事証券会社とは、株式を新規公開して上場させるときに、株式を引き受ける証券会社のうち主導的な役割をし、新規上場に関して指導・助言を行なっている会社です。
主幹事証券会社で申込むのと、そうでない証券会社で申込むのとでは、絶対的に当選確率が違います。というのは、主幹事証券会社が全IPOの約70%〜85%の株数を配分され、主幹事ではない数社の証券会社は、残りの15%〜30%を数社で分けるからです。
主要ネット証券会社のIPOの取扱数と主幹事実績
口座数 | IPO取扱数 | 主幹事数 | |
---|---|---|---|
384万 |
86社 |
8社 |
|
auカブコム証券
|
105万 |
27社 |
4社 |
|
170万 |
49社 |
1社 |
225万 |
7社 |
0社 |
|
280万 |
71社 |
13社 |
IPO取扱数と主幹事数の実績でいえば、SBI証券とSMBC日興証券が圧倒的に多く、auカブコム証券は、口座数が少ない割には、IPO取扱数・主幹事数実績が多くなっています。
抽選方式を確認して、自分に有利な抽選方式の会社で申込む
多くのIPOの取扱数と主幹事をしている証券会社を選んでも、店頭取引(ネット取引ではなく、相対での取引)の取り分が多い場合、証券会社は、営業員を通して多額の取引をし、多額の手数料を払っているお客様を優先する事もあり、ネットでの申込みが不利になる可能性があります。
ネット専売の場合、証券会社に割り当てられている株式全てが、平等抽選で決まるので、そういった資金力で選別されることはありません。株数が多くても、抽選方式で大きく当選確率が変わってきますので、抽選方式を確認して申込先を決めましょう。
主要ネット証券会社と抽選方式
抽選方式 | |
70% 1単元1票の平等抽選 30%IPOチャレンジポイント順に配分 |
|
auカブコム証券
|
ほぼ100%抽選 |
100%完全平等抽選 | |
100%完全抽選(資金力が影響) | |
90%店頭抽選 10%以上完全平等抽選 |
主要ネット証券会社で平等抽選方式であるのは、SBI証券、auカブコム証券、マネックス証券です。SBI証券の30%がチャレンジポイント順に配分というのは、IPOの抽選で外れると、チャレンジポイントというポイントが加算され、そのポイントを次回以降のIPO 抽選に使うと、当選確率がアップするという制度です。ですから、IPOの当選確率を上げるなら、SBI証券の口座は持っていた方が良いでしょう。
複数のネット証券会社で口座を開設し、応募する
多くの証券会社で応募すれば、もちろん、当選確率は上がります。
ただ、申込む際に、先にお金を預けなければいけません。また全部当たってしまったら、預けたお金が全て同じ銘柄に使われることになります。さらに申込みから、売却できる上場日まで2週間近くかかることがあるため、その間、その資金は動かせなくなってしまいます。
そういった場合を想定し、現実的に申込み先の証券会社は2・3社にすると良いでしょう。そこで、IPOに強い、おすすめの証券会社が1,SBI証券、2,auカブコム証券、3,マネックス証券です。
1,SBI証券
なんといっても、IPO取扱銘柄数2017年通期で第1位です。銘柄数が多ければ、応募できる数も増えるので、当選する回数も増えます。2017年通期の全上場会社数のうち、約88.5%の銘柄を取扱っています。
また、とにかく多くIPOに申込みたい方に朗報なのは、SBI証券独自のIPOチャレンジポイント制度です。IPOに申し込む時に、ポイントを使うと、当選確率がアップするため、申込んで外れたとしても、次回のIPOの申込みに繋がるわけです。どうしても、購入したいIPOにポイントを使って有利に申込んでおきましょう。
2,auカブコム証券
三菱UFJフィナンシャル・グループであるため、大手証券会社である三菱UFJモルガン・スタンレー証券との提携で主幹事数が多いのが特徴です。また、取扱数・主幹事数が多い割には、口座開設数が少ないため当選しやすくなっています。
3,マネックス証券
100%完全抽選方式で公平です。多くIPOを申し込んでいる方とそうでない方、ともに平等に抽選されるので、資金力がなく、時々しかIPOに参加しない方にも平等にチャンスがあります。
複数の証券会社に申し込む他にも、家族にも協力してもらって、口座を開設すれば、それぞれの口座からIPOの申込みができるので当選確率を上げることができるでしょう。
さらに一人分のNISA口座は1年間120万円までで、IPOはすぐ売却することが多いので、すぐに枠を使い切ってしまう可能性がありますが、家族に口座を開設してもらえば、2人分のNISA口座枠を使うことができ、240万円まで活用できます。
NISA口座は1人につき、複数の証券会社でもつことができないので、2つの証券会社にそれぞれ家族の口座をおくのも良い方法です。引き出す予定がなく、学費などを貯めるという目的であれば、子どものジュニアNISAも使えます。ただ、18歳まで引き出しはできないので注意しておきましょう。
IPOで当選するためにはSBI証券での口座開設が必須!
IPOの当選確率をあげるためには、取扱数・幹事数の実績、IPOチャレンジポイント制度があるSBI証券で、口座を開設しておくべきです。
SMBC日興証券は取扱数と主幹事数で見れば魅力的ですが、ネット抽選が10%しか割り当てられないのがやや難点です。auカブコム証券も同様、主幹事数が多いのは、グループ会社の三菱UFJモルガン・スタンレーが主幹事をとっている関係なので、主幹事であってもauカブコム証券への配分は少なくなります。そういった店頭取引への配分が全くなく、ネット専売であれば平等に配分され、なおかつ取扱数・主幹事数実績が多いことを考えればSBI証券に口座を持っておくといいでしょう。
また、IPOは購入時、購入手数料は無料ですが、売却時には売却手数料がかかります。IPOの場合、手数料が安いことは非常に大事です。
というのは、上場日に買い気配で始まればいいですが、仮条件で申し込みの価格が決まる日から、上場日まで数日かかりますので、その間、とても期待されている銘柄であっても、相場状況が変わって、あまり上がらなかったり下がったりすることがあります。そういったとき、早く逃げて、ほかの銘柄に資金を向けたほうがいいです。そこで、少しでもプラスで逃げ切る場合、手数料は安ければ安いほど、プラスで逃げやすいです。
手数料が一番安いのは、主要ネット証券会社の中でSBI証券です。IPOの当選確率を上げることと手数料の安さを考えると、SBI証券はIPOには必須でしょう。IPOは突然発表され、申し込みまでの期間も短いので、口座開設はネットでできますが、NISA口座の開設もしくは他社証券からの移設の場合、時間がかかります。この場合、当選したいIPOが発表されてからでは遅いので、早めに準備をするために、今から口座開設をしておきましょう。
証券会社 |
|
auカブコム証券
|
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IPO 取扱い実績 |
86社 | 27社 | 49社 |
IPO 主幹事数 |
8社 | 4社 | 1社 |
抽選方法 | 口数比例抽選 +IPOチャレンジポイント |
完全公平抽選 | 完全公平抽選 |
手数料(20万円分取引の場合) | 113円 | 194円 | 115円 |
手数料のキャッシュバック | 1.1% | - | - |
同一資金でのIPO抽選 |
口座開設数最多の大人気ネット証券会社。
人気のIPOを約65社と多数取り扱っているところも◎
また夜間取引が可能という点も初心者から上級者まで幅広い方に支持される理由のひとつ!
さらに、独自のサービスとして 銘柄条件検索機能は初心者には助かる機能です。まさに死角のない証券口座です!