銀行で投資信託を始める3つのメリット・デメリット。ネット証券とどっちが得? 銀行で投資信託を購入した46%の人が損をしたって本当?
銀行で投資信託を購入する3つのメリット
これまで投資信託を購入したことのある方に対して、投資信託の購入先を尋ねたところ、「銀行等の金融機関(店頭・電話)」45.5%、「証券会社(店頭・電話)」35.2%、「証券会社のネット取引」11.9%、「銀行等の金融機関のネット取引」7.6%となっており、インターネットを通して投資信託を購入する人の割合が圧倒的に低くなっています。
(参考)日本証券業協会 平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)
では、約5割の方が銀行で投資信託を購入するメリットは何でしょう。
投資信託以外の相談もできる
銀行に通帳記帳やATM出金などで行ったときのついでに、住宅ローンやライフプラン、資産運用の相談が気軽に窓口で聞くことができます。また、銀行にある資金について銀行員は把握しているので、資金状況に応じた資産運用の提案をしてくれます。
資金管理がしやすい
普段取引のある銀行で証券口座をつくるので、資金の出し入れがしやすいのがメリットです。
銀行の安心感
行ったことのない証券会社に行くのは緊張すると考えたり、証券会社とお付き合いするのはお金持ちだけなのでは、と思う方が多いため、気軽に行ける銀行であれば投資について相談しやすいでしょう。
一方で、銀行で投資信託を購入することにもデメリットがあります。
銀行で投資信託を購入する3つのデメリット
銀行員のセールス
銀行口座の資金を全て把握している銀行員は、余裕資金がどのくらいあるのかわかります。その余裕資金に対して、運用を勧められる可能性が高いです。
自分のペースで運用を考えたい方にとってはデメリットとなります。
投資信託で運用されている投資先は株式がほとんどですが、実際銀行は株取引ができず銀行員はそこまで株式に詳しくありません。もし、営業員の提案を受けたい場合は証券会社の方がおすすめです。
取扱金融商品が少ない
上述の通り、銀行員は証券会社の営業員と比較すると株式や為替に詳しくありません。そこで、取扱商品もわかりやすいものに限定して、種類も絞られています。投資を始めたばかりは、商品数が少なくても良いと思われるかもしれませんが、投資に慣れてくると興味のあるテーマに投資できる商品が扱っていると良いと考えるでしょう。
手数料
店舗を構える店舗で対面相談してできるということは、人件費や店舗維持費用がかかり、そのコストは投資信託購入のコストに入っており、手数料が自ずと高くなります。
手数料面でみると、ネット専業証券の方が圧倒的に安く購入することができます。
銀行vs 証券会社vs 保険会社
■投資信託に関する特徴の比較
取扱本数 | ノーロード本数 (買付手数料無料) |
最低積立金額 | |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 (都市銀行) |
438本 | 38本 (インターネット取引のみ) |
10,000円 |
横浜銀行 (地方銀行) |
151本 | 31本 | 5,000円 |
2,665本 | 1,329本 | 100円 | |
野村證券 (総合証券) |
817本 | 45本 | 1,000円 |
第一生命 (保険会社) |
26本 | 3本 | 10,000円 |
最近は、投資信託が証券会社ではない金融機関で購入できるようになっています。
そこで、銀行・店舗型の総合証券会社・ネット証券・保険会社で取扱本数と最低積立金額を比較してみました。
ノーロード投信というのは、投資信託を購入するときに買付手数料が無料の投資信託のことをいい、ネット証券であるSBI証券が投信本数・ノーロード投信の本数とともに、圧倒的に豊富な本数を揃えています。
また、SBI証券の最低積立金額は100円と、最初は少額で始めたいと思われる方に100円という気軽な金額から投資をスタートすることができるのが魅力です。
このように、ネット証券は少額から投資をスタートできることが特徴で、営業員から購入を勧められることもないため自分のペースで始めることができます。さらに、買付手数料無料の投信本数が豊富なため低いコストで運用できるのは、投資で運用成績をあげる重要なポイントとなります。
銀行で投資信託を購入した46%の人が損をした理由
「老後に約2,000万円の備えが必要」とした金融庁の報告書をきっかけとして、20~40代中心に個人が長期で資産形成することへの重要性が改めて認識され、20~40代を中心に投資の必要性を感じる方が多くなっています。
(参考) 2019年6月26日 日本経済新聞 朝刊
しかし、投資信託は元本保証の商品ではなく、元本が増えることもありますが欠損する可能性もあります。
投資信託保有の運用損益別顧客比率を見てみると、46%が投資信託で損をしています。約半分近くの人が損をしているため、「ギャンブルと同じではないか」と思われるかもしれません。
この運用損益は、投資信託をどこで購入するかによって異なるのです。
投資信託の購入先は、大きく分けて銀行・証券・直販を行っている独立系投信会社・ネット証券などのインターネット取引に分けることができます。
この中の「直販を行っている独立系投信会社」と「ネット証券」に焦点を当てると、投資信託の運用損益の運用損益別顧客比率は全体と大きく異なってきます。
運用損益率0%以上のプラスとなっている顧客割合は、「直販を行っている独立系投信会社」が9割、「ネット専業証券が6割」となっているのです
このような会社で運用損益プラスになっている顧客割合が多い要因として挙げられるのが、「コストの安さ」と「長期積立投資への販促」です。2019年1月29日に発表された金融庁による、運用損益別顧客割合の検証結果により、証明されています。
コスト
各販売会社における預かり残高上位20銘柄の加重平均にて、コストとリターンが関係するか検証したところ、コストが上がるほどリターンは下がりました。
さらに、業態別でみると、コストが低い独立系投信会社とネット専業証券は低コストであるため、運用損益がプラスの顧客割合が多いことが分かりました。
長期積立投資
投資信託の運用損益がプラスの顧客の割合が多い投資信託の販売会社は、積立投資の有効性を繰り返し説明したり、長期積立の投資をホームページで強調するなどの効果で、長期積立する顧客割合が多いことが分かっています。
(参考)金融庁 平成31年1月29日
「販売会社における比較可能な共通KPIの傾向分析」
https://www.fsa.go.jp/news/29/sonota/20170728/bunseki2.pdf
したがって、投資信託が元本保証はなく損失が出る可能性があるものの、手数料が低い独立系投信会社ネット証券で長期積立投資をすれば、運用成績が良好になる可能性が高いことが、統計でも証明されていることがわかります。
ネット証券は、積立投資が非課税でできるつみたてNISA口座対応で、ノーロード投信も豊富なためおすすめです。
主要ネット証券会社6社比較
ネット証券は、手数料が低く、ノーロード投信が豊富です。それでは、ネット証券の中でも使いやすく、お得に投信積立ができるのはどこでしょう。
■主要ネット証券会社6社比較
取扱本数 | ノーロード本数 (買付手数料無料の投信) |
最低積立金額 | ||
---|---|---|---|---|
2,665本 | 1,329本 | 100円 | ||
2,657本 | 1,351本 | 100円 | ||
1,177本 | 760本 | 100円 | ||
カブドットコム証券 |
1,103本 | 678本 | 100円 | |
805本 | 671本 | 100円 | ||
500本 | 335本 | 100円 |
楽天証券
楽天証券は、投信取扱銘柄数が2,657本、そのうちノーロード投信が1,351本と豊富なラインアップとなっています。そして、投信積立時のポイントサービスが充実しているのが魅力となっています。
楽天証券で貯められるポイントは、楽天証券ポイントと楽天ポイントのどちらかを選択します。途中で変更したり相互に交換することも可能です。
楽天証券ポイントは、ポイントで投資信託購入ができるポイント投資やJALマイルに交換することができます。
一方、楽天ポイントで貯めている場合は、楽天グループや楽天ポイントが使える店、ポイント投資で1ポイント→1円として使用することができます。
■楽天ポイント使用用途
・ポイント投資(投信通常購入、投信積立時自動充当)
・街中の楽天ポイントが使用できるお店で使用
・楽天市場など楽天グループで使用
さらに、楽天証券はポイントを貯めやすい仕組みとなっています。
■ポイント付与サービス
・投信積立時楽天カードクレジットカード決済(100円→1ポイント)
・投信積立時買付手数料全額ポイントバック
・投信保有残高10万円ごとに4ポイント
・楽天証券でのポイント受取方法を「楽天ポイントコース」に設定し、1ポイント以上使用して500円以上投資信託を購入すると楽天市場のポイント倍率が投資した月+1倍
貯めたポイントで投信を買付すれば、さらに運用パフォーマンスを上げることができるでしょう。
SBI証券
SBI証券の投信取扱銘柄数は、2,665本、そのうち1,329本と業界屈指のラインアップなっています。そして、投信積立のメリットとして、買付手数料がキャッシュバックされる上、保有いているだけでポイントが受け取れるマイレージポイントや便利な「NISA枠ギリギリ注文」な機能が魅力です。
・投信マイレージポイント
SBI証券 で預かりの月間保有平均残高に応じて、SBIポイントが貯まります。銘柄ごとに付与率は異なり、0.03%、0.05%、0.1%(1,000万円以上0.2%)が月間保有残高により付与されます。2019年7月20日(予定)から、この投信マイレージポイントにTポイントが貯まるようになります。
・積立頻度を自由に選択できる
SBI証券の投信積立の買付タイミングは、毎日・毎週・毎月・複数日・隔月の5種類から選ぶことができます。ただし、つみたてNISA口座での投信積立購入時には複数日と隔月の2つは選ぶことができません。
・便利な機能「NISA枠ぎりぎり注文」
投信積立は、月額積立金額×12ヶ月が「つみたてNISA枠の年間上限40万円」を超えることが想定されます。非課税枠をぎりぎりまで活用したいと考える方におすすめなのが「NISA枠ぎりぎり注文」です。通常の場合NISA枠を超える投信積立注文は注文自体が不可となり、12月のつみたて枠での積立がキャンセルになってしまうことがあります。
例えば、NISA枠残り1万円・月額積立金額3万5,000円の場合、投信積立注文自体注文不可となります。そこで、NISA枠ぎりぎり注文ならNISA残り残額分のみ購入することができるんです。
■NISA枠残り2万円、月額積立金額3万5,000万円
・NISA枠ぎりぎり注文
2万円→NISA口座で投信購入
1万5,000円→投信購入しない
・NISA枠ぎりぎり注文+課税枠シフト注文
2万円→NISA口座で投信購入
1万5,000円→課税口座で投信購入
つみたてNISAの新規購入枠は繰越できないので、このNISAぎりぎり注文を活用して非課税制度を活用しましょう。
・複数銘柄の積立に便利な「カートつみたて」
SBI証券 のつみたてNISAでは、つみたてNISA専用画面があります。
今ならNISAまたはつみたてNISA口座で、利益を非課税にて取引できるため、NISA口座の同時開設がおすすめです。
つみたてNISA枠の利用率が一目でわかる円グラフに、つみたてNISAの積立状況を複数銘柄一目で見ることができます。少額で分散して毎月積立をしている場合は、投資状況が一目瞭然でわかる便利な画面となっています。
自分に合ったネット証券でコストを下げて、運用成績を上げよう!
「楽天市場の利用頻度が高く、楽天ポイントを街で貯めたり使用している場合」は、ポイントを有効活用できる楽天証券のつみたてNISAがおすすめです。
一方、「NISA枠ぎりぎり注文や自由に積立頻度を設定できるなど機能性を重視する」のであればSBI証券 がおすすめです。
さらに、2019年7月20日(予定)SBI証券 でもポイントで投資信託を購入できるポイント投資が始まります。 既にスマートフォン専用SBIネオモバイル証券でTポイントを使っての国内株を購入できるサービスは始まっていましたが、ついにSBI証券 でも1ポイント→1円として投信購入ができたり、株式取引・投信マイレージ・金・プラチナ取引・新規口座開設等でTポイントが貯まるようになります。
普段貯めているポイントや使い勝手で自分に適した証券会社を選びましょう。
口座開設数最多の大人気ネット証券会社。
人気のIPOをと多数取り扱っているところも◎
また夜間取引が可能という点も初心者から上級者まで幅広い方に支持される理由のひとつ!
さらに、独自のサービスとして 銘柄条件検索機能は初心者には助かる機能です。まさに死角のない証券口座です!
取引手数料が最安水準の証券会社。
楽天ポイントを1ポイント1円として投資をすることも可能!
さらに、手数料から1%の楽天ポイントがキャッシュバックされるなど、手数料を徹底的に抑えたい方に最適な口座になっています。
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