1,000株申し込めば当選確率10倍!? IPOの申込株数と当選確率の関連性について詳しく解説

ブックビルディングの流れについて

IPOで抽選されるためにはブックビルディング(需要申告)をする必要があります。これは、ブックビルディング時に希望株数と希望価格を募り、株式の需要予測をして適正なIPOの購入価格である『発行価格』を決定するためです。

 

ブックビルディング申込方法(SBI証券の場合)

 

1.ブックビルディングの申込前に【目論見書の電子交付サービス】する

IPO画面で目論見書電子交付サービス承諾状況より未承諾になっていれば【承諾画面】をクリックして【承諾する】をクリックします。目論見書電子交付サービスは、IPOの決算や売出情報が掲載されている目論見書をインターネットで閲覧するサービスです。

 

2.希望銘柄の【申込】をクリック

3.申込内容(株数・価格・IPOチャレンジポイントの使用有無)の入力をし、確認をクリックで完了

 

 

価格は、IPOは◯円~◯円というように仮条件価格があるのでその仮条件の中から指値をするか、どの価格で決まっても買うという『ストライクプライス』を選ぶことができます。しかし、指値をして発行価格より低い指値だと抽選に付されなくなってしまうため、仮条件価格の上限価格で指値するかストライクプライスを選択しましょう。

 

また、SBI証券はIPOチャレンジポイント制度というものがあり、ブックビルディング時にポイントを使用するかどうかを選択することができます。これは、IPOに落選すると1銘柄ごとに1ポイント受け取れ、ポイントを使用すると貯めているポイントが多い順にIPOチャレンジポイント枠で当選することができます。IPOチャレンジポイントを使用しても落選した場合は使用したIPOチャレンジポイントは戻ってきてさらに落選分の1ポイントが付与されます。

 

4.抽選日までに入金

発行価格決定日の18:00以降が抽選になりますが、抽選時までに[希望価格×株数]のSBI証券に着金できていると抽選に付されます。

 

IPOの申込株数と当選確率って関係あるの?

ブックビルディングでの申込株数は多い方がいいのでしょうか。結論としては、「証券会社の抽選方法によって異なる」です。

 

申込株数が多いほど当選確率が高くなるつまりIPO申込株数と当選確率が関係するのは、主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券)の中で、「SBI証券」と「楽天証券」です。

 

この2社は、ブックビルディング申込(楽天証券の場合は購入申込)の希望株数を単元株(100株)ごとに抽選番号を付して抽選します。一方、カブドットコム証券証券では口座ごとに抽選番号が付されます。

 

単元株毎の抽選と口座毎の抽選で当選確率がどのように変わるかというと、例えばAさんが1,000株申込、Bさんが100株申込した場合で考えます。

 

■単元株毎抽選(SBI証券、楽天証券)

 

Aさん 1,000株申込→10票

Bさん 100株申込  →1票

 

■口座毎抽選(カブドットコム証券)

 

Aさん 1,000株申込→1票

Bさん 100株申込→1票

 

単元株毎抽選だとたくさん申し込んだAさんはBさんより当選確率が10倍も上がりますが、口座毎抽選だとAさんとBさんの当選確率は変わりません。申込には事前入金が必要なため、単元株毎抽選方式だと、資金力があるAさんのような人ほど当選確率が上がります。

 

##SBI証券と楽天証券ならどっちも同じ?

 

SBI証券と楽天証券はどちらも単元株毎の抽選をとっておりたくさん株数を申し込みした方が有利になりますが、広く多くの人にIPO株を買ってもらうために実際には申込株数に上限を設けています。

 

・SBI証券売出株数の合計数

・楽天証券銘柄毎に異なるが概ね100株

 

例えば、2018年12月19日に上場したソフトバンクの申込株数上限について見てみましょう

■ソフトバンク(9434)IPO時の申込株数上限

 

IPO申込株数上限

SBI証券

なし

楽天証券

取扱なし

マネックス証券

なし

カブドットコム証券

なし

野村証券

200株固定

松井証券

上限1,000株

 

マネックス証券やカブドットコム証券は申込株数に上限がなかったものの、抽選方式が1口座あたり1票であるため、たくさんの株数を申し込みしても当選確率は上がりません。

 

(参考)

・SBI証券「募集に係る株券等の顧客への配分に係る基本方針

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/stock/pop6040_ipobb_houshin.html

 

・楽天証券 新規公開株式(IPO)/公募増資・売出(PO)抽選方法

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/ipo/lottery/

 

・カブドットコム証券 「募集等に係る株券等のお客様への配分に係る基本方針」

https://kabu.com/pdf/Gmkpdf/rakurakubb/bb_policy_1.pdf

 

当選確率を上げる方法は?

SBI証券は、IPOの取扱銘柄数が多く第1位となっておりIPO投資には欠かせない口座です。また、IPOチャレンジポイント制度があるのでたくさんの銘柄を申し込むほどいつか必ず当選する仕組みです。したがって、SBI証券はIPO投資にとって必須の口座となっています。

 

では、SBI証券のように申込株数を多くすることで当選確率が上がるなら、資金力のない方は当選確率を上げることはできないのでしょうか。資金力のない方でも当選確率を上げる方法があります。それは、IPOの申込を同じ資金で、SBI証券と他の証券会社と組み合わせて申し込むことです。

 

SBI証券と他証券を組み合わせて申し込む方法

1.抽選時に前受金が不要な証券会社で申し込む

抽選申込時に事前入金不要で申し込むことができる証券会社なら、当選するかわからないIPO申込に資金を割り当てることなく、抽選に参加できます。当選したら入金すれb良いため長期間落選するかもしれないIPOに資金が縛られることがありません。

ただし、当選してから入金期限が1、2日と短期間であることが多いため、ネットバンキングの振込上限などを事前に確認しておいてすぐに振込できるようにしておくことが必要です。

 

前受金不要の証券会社:野村証券、松井証券、SBIネオトレード証券

 

2.抽選スケジュールが遅い「後期型」の証券会社に申し込む

抽選スケジュールには「前期型」と「後期型」があります。

 

■前期型・SBI証券

 

【ブックビルディング期間(申込期間)】、【入金】

抽選

落選判明後資金開放

 

■後期型・岩井コスモ証券、GMOクリック証券、カブドットコム証券、楽天証券

 

【ブックビルディング期間(申込期間)、入金(預かり資産があれば入金不要)】

【入金】、【購入】申込

 

抽選

落選判明後資金開放

 

SBI証券は前期型で発行価格決定日の18:00以降に抽選結果が分かり、落選するとしきんが開放されるため、その資金を使用して後期型の他証券の入金・購入申込すれば抽選に2回挑戦することができ、当選倍率も上げることができます。

 

SBI証券の魅力について

 

2018年取扱銘柄数(主幹事の数)

手数料
取引金額30万円のとき

抽選方式

SBI証券

86社(11社)

275円

口数比例抽選70%、
チャレンジポイント配分30%

マネックス証券

50社(0社)

275円

完全抽選制

カブドットコム証券

23社(0社)

275円

完全抽選制

野村證券

37社(23社)

330円

完全抽選制

松井証券

9社(0社)

330円

完全平等抽選

※税込手数料

 

IPO取扱銘柄数、株式取引手数料、抽選方式を比較すればSBI証券がIPO取引でおすすめの証券会社です。

 

業界最低水準の格安な株式取引手数料

IPOは申込時には手数料がかかりませんが、売却には株式取引手数料がかかります。したがって、売却利益を少しでも高く上げるためには株式取引手数料が安いところで申し込むのがおすすめです。SBI証券の株式売買手数料は主要ネット証券の中でも、最低水準の手数料のため格安で、IPOを売却できます。

 

IPO取扱銘柄数

SBI証券の2018年IPOは86社の取扱い、2018年の全上場数が90社だったのでIPO全体の95%をSBI証券を取扱したことになります。

したがって、SBI証券に証券口座を保有していれば、IPOの大部分の銘柄に参加することができます。

 

さらに、SBI証券のIPO取扱のうち11社をSBI証券が主幹事をつとめました。

 

■ 2018年SBI証券主幹事IPO

上場日

銘柄コード

銘柄名

上場市場

100株あたりの初値での売却益

3/27

6572

RPA HD

東証マザーズ

1,071,000円

4/27

6578

エヌリンクス

JASDAQスタンダード

197,000円

6/22

6580

ライトアップ

東証マザーズ

90,500円

6/27

4388

エーアイ

東証マザーズ

250,000円

7/25

3491

GA technologies

東証マザーズ

327,000円

7/26

4394

エクスモーション

東証マザーズ

166,000円

9/13

3494

マリオン

JASDAQスタンダード

142,000円

10/30

4422

VALUENEX

東証マザーズ

246,000円

12/11

7044

ピアラ

東証マザーズ

248,000円

12/19

9434

ソフトバンク

東証一部

-3,700円

12/25

4428

リンク

東証マザーズ

404,000円

 

IPOはシンジケート団を何社かの証券会社で結成し売出します。主幹事証券証券は

その中でもIPOの主な引き受けを行い、発行株数の80%~90%程度を売出します。

だから、ほしいIPOは主幹事証券で申し込むと当選確率が上がります。

 

SBI証券の主幹事案件は、東証マザーズのように新興市場に上場する中小型のIPOが多いのが特徴で、大手の野村證券は大型のIPOが多いのが特徴です。

中小型案件は売出株数が少ないため、初値で売却しようとする株数が少なく、買い注文が多いと大きく上がる可能性が高いです。そのため、SBI証券主幹事のIPO銘柄は大きな売却益が得られやすいのです。

 

いつか必ず当選できる抽選方式

SBI証券のIPOの配分が70%と資金力に応じたネット抽選と残り30%がIPOチャレンジポイント配分です。70%ネット抽選部分は、IPOに預けておける資金があれば、出来るだけ多くの株数を申し込んだ方は有利になりますが、資金力がない方でも平等なチャンスがあるチャレンジポイント制度があります。銘柄毎に抽選に外れるとIPOチャレンジポイントが1ポイント受け取れるので、申込株数の多さは関係ありません。

 

SBI証券の主幹事IPOは新興市場の銘柄が多く過去大きく値上がりしている銘柄が多いのが特徴なため、是非当選したいところです。IPOチャレンジポイントをたくさん貯めてSBI証券主幹事IPOにチャレンジポイント配分で優先的に配分を目指すのが、IPOで儲かる秘訣です。

 

チャレンジポイントは銘柄ごとに1ポイント受け取れるため、チャレンジポイントについては株数をたくさん申し込んだ方も、100株しか申し込みしてない方でも同じ1ポイントが受け取れます。したがって、チャレンジポイントをたくさん貯めるコツは、できるだけたくさんの銘柄に申し込みすることです。SBI証券のIPOは証券会社の中でもNo.1の銘柄数を取扱しており、2018年の全上場銘柄の95%を取扱しているので、たくさん申込する機会はたくさんあります。

 

SBI証券でたくさんの銘柄に申し込み、前受金不要な証券会社と後期型証券会社にも申し込み当選確率を上げよう!

SBI証券は、申込株数が多いほど当選確率が上がる仕組みなので出来るだけ多く申し込むのが当選確率を上げるポイントです。資金力がない方でも同じ資金でできるだけたくさんの銘柄を申し込むとIPOチャレンジポイントを貯めることができます。

 

SBI証券は、入金は銘柄毎に決められている発行価格決定日の18:00までに着金していれば抽選されます。また、発行価格決定日が同じ場合は、1.発行決議日2.ブックビルディング開始日3.上場日4.銘柄コードで早い方から順に抽選されるため同一資金で抽選に参加することができます。

 

さらに、同じ銘柄で他社の前受金不要の証券口座と後期型の証券口座を組み合わせることで当選確率を上げましょう。

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