数十円のコストで株主優待を受け取る方法。株価が下がっても損失が出ない優待獲得方法とは?

このコラムの要点をチェック!

① クロス取引を行えば、数十円のコストで株主優待を受け取ることができる。
② クロス取引は「買い」と「売り」を同時に行う取引方法
③ クロス取引の手数料はSBI証券が安い
④ SBIネオモバイル証券を併せて使えば、株主優待の継続保有特典を受け取ることができる。

株主優待がほぼノーリスクで手に入れられる「クロス取引」とは?

クロス取引とは、株の「買い」と「売り」を同時に行う取引方法です。

クロス取引のメリット

① 株価が下がっても損失が発生しない
② 株を長期間保有する必要がないので、資金が少なくても優待を毎月受け取れる

クロス取引のデメリット

① 通常の2倍の資金が必要
② 配当金を受け取れなくなる
数十円の手数料が余分にかかる
ヤマダHD(1株510円)の優待を獲得したい場合
クロス取引 通常の取引(買うだけ)
優待獲得に
必要な資金
102,000円 51,000円
配当金 受け取れない 受け取れる
株価が下がった場合 損失無し 損失あり

クロス取引のやり方を具体的に解説!

クロス取引には「信用取引口座」が必要です。

クロス取引では、株の「買い」と「売り」を同時に行う必要があります。

株の「売り」を行うためには信用取引口座が必要なので、あらかじめ開設しておきましょう。

クロス取引の大まかな手順

① 権利付き最終日、権利落ち日を確認する
権利付き最終日までに株を「買う」と「売る」を同時に行う
権利落ち日になったら株を「買う」と「売る」を同時に行う

① 権利付き最終日、権利落ち日を確認する

まずは、取引を始めればよい日を把握するために「権利付き最終日」「権利落ち日」の2つを確認しておきましょう。

権利付き最終日

まずは「権利付き最終日」からです。権利付き最終日に株を保有していれば株主優待を受け取ることができます。

権利付き最終日は、月末から2営業日前です。(土日祝は営業日に含まれません)

例えば2021年3月の場合、月末は31日ですので「権利付き最終日」は2営業日前の29日となります。

権利落ち日

「権利落ち日」は、権利付き最終日の次の営業日です。この日になったら株を売却しても優待を受け取ることができます。

② 権利付き最終日までに株を「買い」と「売り」を同時に行う

権利付き最終日を確認出来たら、その日までに株の「買い」と「売り」を同時に行いましょう。

「買い」は現物買いで、「売り」は一般信用取引で行うとよいでしょう。

信用取引の主な取引方法比較
一般信用 制度信用
金利(年) 3.9% 1.15%
逆日歩 発生しない 発生する場合あり

支払う金利だけ見ると、「制度信用取引」が低いのでこちらで取引を行ったほうが良いと思いませんか?

しかし、「逆日歩」には注意が必要です。

制度信用取引は株が不足した場合に発生する逆日歩が原因で思わぬ手数料を支払う羽目になることがあります。

参考に500株以上で年4万円のお食事ポイントがもらえる「コロワイド(7616)」で発生した逆日歩を確認してみましょう。

日付 逆日歩(500株、1日当たり)
2019年3月31日 300円
2019年9月30日 50円
2020年3月31日 13,600円
2020年9月30日 10,000円

コロワイドの優待がもらえる権利月は3月と9月です。権利付き最終日~権利落ち日は特にクロス取引を行う投資家が増えるため、「逆日歩」が発生しやすくなっています。

さらに逆日歩の怖いところは「取引後(翌営業日)に逆日歩の金額が分かる」ことです。あらかじめ確認できないため、思いもよらぬ高額な逆日歩が発生することがあります。

一方、「一般信用取引」では金利が「制度信用取引」よりも高い代わりに逆日歩は掛かりません。

50万円取引した場合の金利比較
一般信用取引(年3.9%) 制度信用取引(年1.15%)
54円 16円

仮に50万円分の信用取引をしたとしても、一般信用取引の金利は制度信用取引の金利と比べて38円高いだけです。

この金利を支払うだけで逆日歩が発生するリスクをなくせるため、一般信用取引でクロス取引を行うことをおすすめします。

ただし銘柄によっては一般信用取引が行えない場合があるので、その場合は制度信用取引でクロス取引を必要があります。

SBI証券で一般信用取引を行った場合の手数料
取引金額 取引手数料 貸株料(1日当たり)
10万円 0円※1 11円
50万円 54円
100万円 107円
※1 1日100万円以下まで無料

③ 権利落ち日になったら株を「買い」と「売り」を同時に行う

権利落ち日を迎え、株主優待を受け取る権利を獲得したら再び「買い」と「売り」を行いましょう。

これが完了したら取引中の株はなくなるため、株主優待獲得のための一連の流れが完了します。

証券会社3社のクロス取引の手数料を比較

株の取引手数料は証券会社によって異なります。どの証券会社で株を買っても株主優待は受け取ることができるので、なるべく手数料の安い口座で取引を行いましょう!

一般信用取引は「買い」と「売り」の両方の取引を行いますが、「買い」の場合は取引手数料のみ「売り」の場合は取引手数料と信用取引手数料がかかります。

大手ネット証券会社の信用取引手数料比較
取引手数料 一般信用取引手数料(年)

100万円まで0円 3.9%

100万円まで0円 3.9%

0.2%~1% 制度信用のみ取扱

「長期保有特典」で優待内容をアップグレードさせよう!

企業からすると短期間しか保有してくれない株主よりも、長期間保有してくれる株主のほうがありがたい存在です。

そのため、長期保有の株主には通常の優待よりも良い内容の優待を用意している場合があります。

普段利用している身近な企業でも「長期保有特典」を用意していますので、人気の銘柄をいくつかご紹介します。

銘柄
(コード)
1年目 2年目 3年目 必要金額
ビックカメラ
(3048)
商品券
3,000円分
商品券
4,000円分
商品券
5,000円分
114,600円
ヤマダHD
(9831)
商品券
3,000円分
商品券
5,000円分
商品券
5,500円分
51,000円
ブックオフGHD
(9278)
買物券
2,000円分
買物券
2,000円分
買物券
2,500円分
84,300円
タカラトミー
(7867)
オンラインショップ割引
10%
オンラインショップ割引
30%
オンラインショップ割引
40%
84,300円
限定トミカ2台セット

1株だけでも持っていれば継続保有特典の期間に算入される

クロス取引では優待を受け取るたびに全数株を売却してしまうため、継続保有特典に必要な期間に算入されません。

そこで、継続保有特典を受け取るために1株だけ保有しておくという方法があります。(具体的には「株主番号」が変わらなければOK)

1株だけ保有した場合は、長期保有特典の期間に算入されるほか、配当も受け取ることができますよ。

1株(単元未満株) 100株(単元株)
優待 受け取れない※1 受け取れる
配当 受け取れる 受け取れる
株主総会議決権 なし あり
長期保有特典の期間の算入 される※2 される
※1 銘柄によっては1株から優待あり
※2 銘柄によっては100株以上のみ算入の場合あり

1株単位で買える証券口座は限られている

1株単位で買える 1株単位で買えない
取引金額



1,000円 20円※1 2円~10円 55円
1万円 20円※1 20円~100円 55円
5万円 20円※1 100円~500円 275円
10万円 20円※1 200円~1,000円 550円
※1 月額220円で取引し放題。毎月200円分のTポイントが還元される。

1株単位で最もお得なのは「SBIネオモバイル証券」

毎月50万円までなら取引手数料は実質20円

SBIネオモバイル証券は毎月220円の手数料がかかります。ですが毎月200円分のTポイントが還元されるため、差し引いて実質20円の手数料で取引が可能です。

月間の取引額 手数料
50万円以下 220円
50万円超~300万円以下 1,100円
300万円超~500万円以下 3,300円
500万円超~1,000万円以下 5,500円

SBIネオモバイル証券は1株単位での売買となるため、月間の取引額が50万円を超えることは中々ないでしょう。

Tポイントで株を買える

Tポイントはコンビニやスーパーなど生活に身近な店舗で貯めることができるので貯めている方が多いでしょう。

そのTポイントはお店で使ってしまうのではなく、株へ投資するために使いませんか?

SBIネオモバイル証券ではTポイントを1ポイント1円として株を購入するときに使えます。

人気の優待株でも数百円から購入できるので、資金の持ち出し無しでも始められるかもしれません。

ちなみにですが、私も実際にSBIネオモバイル証券で投資を行っていますよ。

ぜひ、SBI証券と合わせてSBIネオモバイル証券を利用して、継続保有特典を受け取りましょう!

クロス取引はSBI証券で。1株取引はSBIネオモバイル証券がおすすめ!

SBI証券なら50万円の取引でも手数料は54円しかかからない!

SBI証券でクロス取引を行えば、数十円のコストで数千円の優待を受け取れます。

クロス取引では「買い」と「売り」の2つの取引を行います。
SBI証券は1日100万円までの取引なら取引手数料が0円なので、「買い50万円」、「売り50万円」の合計100万円までなら54円の手数料で取引が可能です。

取引手数料 貸株料
買い 0円 0円
売り 0円 54円

SBI証券は「1日100万円まで取引手数料無料」ですが、これは業界で最も良い条件です。

より低い手数料で優待を獲得するために、ぜひSBI証券で取引を行いましょう。

SBIネオモバイル証券なら1株単位の売買手数料が安い!優待の内容をアップさせるなら必須口座

1株持っておくだけで、数千円の優待内容UP

さらに、SBIネオモバイル証券で対象の銘柄を1株でも保有しておけば、継続保有特典さらに数千円分の優待が上乗せされます。

SBIネオモバイル証券は月額220円の取引手数料がかかりますが、毎月200円分のTポイント(投資可能)を受け取ることができるので実質20円のコストで取引可能です。

小さなコストで大きな優待の上乗せを受けることができるので、利用しないのはもったいないといえます。

日本初!Tポイントを使って株が買える

SBIネオモバイル証券
SBIネオモバイル証券

日本で初めてTポイントを利用して投資ができるネット証券。
Tポイント利用に加えて、1株からの投資◎、月間の株式取引合計金額が50万円まで手数料220円(税込)であること(毎月200ポイントもらえるので、実質ほぼ無料)などと、特に初心者の方におすすめなサービスとなっております。

ウェルスナビのロボアドの利用もできるので、時間のない方でも気軽に始められます!

取引可能商品

国内株式

利用可能ポイント

Tポイント

最低取引単位

1株

取引手数料

220円~

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(2020年)

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