バリュー株に投資する6つのメリット・デメリット。割安なバリュー株を見つけるコツも伝授!PBR、PERが重要?

バリュー株とは?

バリュー株とは、「割安株」ともいわれ、売上や利益の割には株価水準が低いままになっている株式のことをいいます。企業自体の知名度低かったり、事業内容が最近でいうAI・5G・自動運転など注目されているものではなく堅実な内容であったりすると、実際に出している利益や企業価値よりも株価が低いことがあります。
このような、割安になったままのバリュー株に投資すると、本来評価されるべき株価水準に戻ったときに利益を上げることができます。

バリュー株投資で有名なのが、米国の著名投資家のウォーレン・バフェット氏です。バフェット氏は、世界時価総額ランキングで第8位に位置するバークシャー・ハサウェイを率いており、2019年では米国で最も裕福な400人をランク付けする「フォーブス400」では第3位と資産額は9兆円弱にのぼります。
バフェット氏は、投資により資産を築き、投資の神様ともいわれ、長期または将来に渡って優れた収益を上げることができる企業に投資し、基本ずっと持ち続けます。また投資するときには、その株価が会社の本質的な価値よりも安くなっているかどうか、できるだけ有利な価格で買うという方法を取りました。

これに対して、現在の売上や利益よりも株価水準が高いものの、その伸び率が高い、今後成長が期待できる事業内容である企業に投資することを「グロース株」といいます。IT企業やAI関連など注目されているテーマである、上場したばかりの企業など今の売上よりも将来の売り上げに期待して買われます。そのため、株価の価値は実際の売上や利益よりも高くなっていることが多いです。

バリュー株vs グロース株!投資するならどちらがおすすめ?

バリュー投資の歴史は古く、バリュー投資の父といわれているベンジャミン・グラハム氏から始まります。「低価格で取引されている収益性の高い大企業への投資が最良の投資効率を上げる」という考えのもと、バランスシートの有形資産価値を持つ、PBRは1.33以上の株への投資はするべきではないと唱えました。
バランスシートとは、決算発表時に公表される貸借対照表のことで、B/Sとも略され、企業の資産、負債、資本金などの返す必要のない純資産が載っている表のことです。純資産は返す義務のない資産であり、【資産?負債】で求められるものでもあるため、企業の純粋な企業価値ともいえます。

PBRは純資産(または1株あたりの純資産)÷時価総額(株価)で求められるため、例えば1倍を割り込んでいるときは会社の株を全て買い占めて会社を解散させれば利益を得られることになってしまいます。グラハム氏のいうように、1.33倍以下、さらには1倍割れている企業はかなり割安になっているといえます。

先ほど紹介したバフェット氏も、このグラハム氏を師事しており、投資格言として「私たちが起こる最良のことは、素晴らしい会社が一時的なトラブルに遭遇すときだ。手術台にいるときに私たちはそれらを買いたい。」といっています。つまり、バブル崩壊など悲観ムードになり大きく値下がりした優良株があれば、他の人が何といおうと買います。

こうした考えの中、安定した収益を出している、「コカコーラ」「ウェルズ・ファーゴ」「バンク・オブ・アメリカ」「アメリカン・エキスプレス」にバークシャーを通して投資ており、売却はせず保有したままです。そして、同社は50年位上年平均20%以上の利益率で成長してきました。コロナショックが起きる前は、米国株が割高になっており、手元の現金比率を上げてきました。

一方、バリュー投資は確実に生み出される収益に対して今割安になっている銘柄に投資するため、現在収益性が低いものの将来大化けするような株つまりグロース株を見逃してしまいます。グロース株は、そもそも最初は利益率が低いものの、グロース株が活躍できる時代になったとき大きな利益率となり大化けすることがあります。例えば、Amazon、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)等が挙げられます。
バフェット氏自身も、Amazonのネット広告事業の将来性には気付いていましたが、バフェット氏は自分が「理解できない事業には投資しない」という心理からか当初は投資しませんでした。

グロース株の株価が大化けして何倍にもなるのを見ていると、グロース株投資をした方がよいのでは?と考えるかもしれません。

しかし、野村証券金融工学研究センターの研究によれば、バリュー株の指数は過去30年間市場平均を上回っている上に累積超過リターンが80%近くのプラスとなっています。それに対して、グロース株の指数は過去30年間で市場平均を下回り、累積超過リターンは80%以上のマイナスとなっています。

なぜ、このようにバリュー株とグロース株への運用実績が変わるかというと、グロース株は気づいたときにはすでに割高になっているといえるからです。プロも含む誰よりも早くその成長性に気づけば別ですが、グロース株に投資しようと思ったときには、すでにその将来性が株価に織り込まれている可能性が高いからです。グロース株は投資しようとする時点では利益が低く、PER(株価収益率)が高くなっています。

PERとは、株価÷1株あたりの純利益(EPS)で計算できます。グロース株はこのPERがすでに割高になっており、その期待以上に実際の利益を上げないと将来株価がさらなる上昇ができません。グーグルのアルファベットのように、期待をも凌駕する利益を上げればさらなる株価上昇がありますが、期待通りまたは期待外れとなるとUber(米国配車大手)のように上場から半値になってしまうこともあります。

バリュー株投資の6つのメリット・デメリット

??メリット 1.グロース株投資と比較すると低リスク

バリュー株投資は、将来確実に生み出されるであろう収益と企業価値に対して割安に放置されている株に投資するため、いずれは株価は見直され戻ってきます。一方、グロース株は、現時点で利益を生み出していないものの、将来きっと利益が出るだろうという予想のもと買います。実際予想通りにいかなければ利益がないところに投資され割高になっていたのが剥がれ落ち大幅に下落するリスクを孕んでいます。そのため、グロース株投資に比べてバリュー株投資の方がリスクは低いといえます。

2.グロース株投資より運用実績が高い
先ほど述べたように、過去30年間の統計でも、グロース株投資よりバリュー株投資の方が大きな利益を上げています。

3.高配当銘柄が多い
バリュー株はそもそも利益を出している銘柄であるため、株価の割には配当金が高いことが多いです。株価が見直されるまで高配当を享受できますし、バフェット氏のように一生持つというスタンスで投資することもできます。一方で、グロース株投資は現在利益が出ていないため、無配当であることが多く、高配当は期待できず、値上がり益を狙うしかありません。

??デメリット

4.面白みがない
グロース株は、将来有望な事業に投資しているため、株価が数倍になる夢もあり、株価の動きも大きいため、短期投資家の方には人気です。

5.分析が必要
株価が企業価値に対して割安かどうかPBR、PER、自己資本比率等の分析が必要です。投資経験がない場合は、ある程度用語について勉強することが求められます。

6.倒産リスクがあるものも含まれる
  いくらPBRが低くても、倒産してしまったら株式は無価値となってしまいます。
 割安であっても、なぜ割安になっているのか?(日本株市場全体が下がっているから等)、事業内容が将来に渡って盤石であるか?斜陽産業ではないか?など吟味する必要があります。

バリュー株の見つけ方

バリュー株を見つけるには、割安になっていることを示す指標を参考にします。

??PER(株価収益率)
PER=株価(または時価総額)÷1株あたり純利益(または純利益)で求められます。
今の株価で買うと、利益を何年で回収できるかが分かります。例えば5倍であれば5年程度かかるといことになります。PERは低いほど回収にかかる年数が短く、割安であることを示します。ただし、純利益は毎年大きく変わりPERもその分大きく動くため、PERのみで割安かどうか判断するのは危険です。また、赤字だとそもそも求めることができません。

??PBR(純資産倍率)
PBR=株価(または時価総額)÷1株あたり純資産(または純資産)で求められます。
解散価値とされる純資産を株価で割るため、1倍を割れていると株式を買い占めて会社の資産を売ってしまえば利益が得られる事態ほど株価が下がっていることになります。1倍を割れているときは、全体が大きく下げているとき、企業で何か不正等問題が起きているとき等が挙げられます。全体が売り込まれているものの、利益をちゃんと出しているのであれば投資しても問題ないでしょう。ただ、企業の不正や業績悪化懸念等ある場合は、最悪倒産するケースもあるため注意して投資しましょう。

??PCFR(株価キャッシュフロー倍率)
PCFR=株価(または時価総額)÷1株あたりのキャッシュフロー(営業キャッシュフロー)
キャッシュフローはお金の流れで、純利益に減価償却費を加えたものです。減価償却とは、資産の使用期間に応じて資産価値を下げていく方法で、その下げた分は費用計上され純利益には含まれていません。ただ、減価償却の方法には企業ごとや国ごとで異なる方法を採用していることがあるため、他社や海外企業と比較する場合にPERより実際に近い比較をすることができます。PER同様低いほど、利益の回収回転率が高いことを示します。

自分でPER、PBR等個別銘柄ごとに計算したり、見て割安株をさがしたりするのは大変です。そこで便利なのが、証券会社が提供する株式銘柄スクリーンニングです。PER等の数値を入れ、適合する銘柄一覧を出すことができます。

銘柄スクリーニングでおすすめなのが、楽天証券のスーパースクリーナーです。
詳細検索で、「配当利回り」「PER」「PBR」「自己資本比率」「PCFR(株価キャッシュフロー倍率)」等割安さと安全性を備えた銘柄を探し出すことができます。また、指標に合わせるだけでその指標の説明が表示されるため、投資知識がなくても検索しやすいのもメリットです。

バリュー株投資におすすめなのは楽天証券!

バリュー株投資するなら、楽天スーパーポイントから株式購入代金に充当することができ、株式の銘柄スクリーニングが使いやすく、NISA口座での株式取引なら取引手数料が無料の楽天証券がおすすめです。

指標について知らなくても検索しやすいスーパースクリーナー
指標にカーソルを合わせるとその指標についての解説が表示されます。大まかに「大型株かどうか」「投資金額」等を選択し、追加でPER、PBRの割安さをはかる指標が希望数値範囲内に入る銘柄を一覧で出すことができます。指標は5つまで同時に比較することができます。スーパースクリーナーを使えば、割安で高配当な銘柄が必ず見つかります。

2.楽天スーパーポイントで投資ができる

、楽天市場などの楽天グループ利用時、マクドナルドなどの楽天スーパーポイントが貯められる実店舗でのポイントカード提示、楽天カードでの決済で貯めることができるポイントです。その貯めたポイントを1ポイント→1円として株式購入代金に充当することができます。

2. NISA口座なら取引手数料が無料

<NISA口座とは?>

  一般NISA
年間投資限度額 120万円
運用期間 最長5年間
投資可能商品 株式、ETF、REIT、投資信託 等
資金の引出制限 なし
非課税対象 売却益、配当金、分配金
投資可能商品 2023年まで

NISAとは、株式や投資信託等で得られた利益にかかる税金が非課税になる口座です。
通常は、株式での売却益や配当金には20%の税金がかかりますが、証券会社の証券口座とは別にNISA口座をつくります。その口座の中での取引で得た利益には税金がかかりません。投資可能期限は2023年となっていますが、延長予定となっています。

楽天証券のNISA口座での取引なら、非課税になる上に、取引にかかる手数料が無料になり、お得に取引できます。

4.投資情報ツールが豊富
楽天証券は、「トウシル」という投資やお金に関する情報サイトがあり、メールマガジン、SNSに登録すれば更新などが配信もされます。指標について詳しくなくても、「トウシル」の記事で分かりやすく解説してくれます。記事は3分程度で読め、文字も大きく読みやすいため、読めずに断念してしまう心配もありません。

4.楽天グループ連携でさらにお得!

楽天証券を楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」に登録すると、楽天銀行の普通預金金利が大手銀行の100倍の0.1%になり、楽天証券の購入代金を銀行から振替したり振り込んだりしなくても楽天銀行にある資金で投資することができるため、煩雑な入金手続きが不要になります。

また、楽天証券で【楽天スーパーポイントコース】に設定し投資信託を500円以上、ポイントを1ポイント以上使用して投資すると、楽天市場のポイント倍立が+1倍になったり、楽天カードの引き落としを楽天銀行にするとさらに+1倍になったりと、楽天市場で買い物する方は、楽天証券を利用すればするほどお得になります。

口座開設してみて、楽天証券のスーパースクリーニングでバリュー株を見つけてみましょう。今投資するなら、NISA口座での投資がおすすめです。NISA口座は楽天証券口座開設手続きで同時に開設できるので、まず手続きしてみましょう。

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