IPOで当たりやすいのはどこ? 証券会社5社のIPO抽選方法を比較。当選確率を上げる方法は?

IPOとは?

証券市場に新規公開すること

IPOとは、「Initial(最初の)、Public(公開の)、Offering(売出)」の略で、未上場の株式が証券市場に始めて上場することをいい、『新規公開株』ともいいます。

 

IPOは、上場する前の申込期間中に取扱証券会社に申込して、抽選などにより当選した場合に購入することができるため、当選しないと購入できません。

 

IPOは当選したら初値で売却が鉄則

IPOの購入価格である「公募価格」は市場価値に比べて割安に設定されているため、上場時に初めて付ける「初値」で売却すれば大きく利益が得られる可能性があります。方法は、IPO当選した株式を上場日の9:00の相場が始まる前に成行売り注文を出すことです。ときにIPO株の人気が大きくて買い注文が殺到し買い気配のまま注文が成立せず値段が付かないことがあります。そういった場合は、翌日も忘れずに相場が始まる前成行売り注文を出しておきましょう。

 

2018年は約9割のIPOが黒字

■ 2018年IPO勝率と平均利益

 

IPO件数

90社

初値で値上がり

80社

初値で値下がり

10社

勝率

88.89%

平均利益

24万3,291円

 

2018年は約9割のIPOが黒字になっており、全銘柄に当選して初値で売却したとすると2,189万6,200円で、平均24万3,291円の黒字となっています。つまり、IPO投資で損したのは全体の1割程度で、非常にリスクの低い投資だということが分かります。

 

 

IPOは当たりづらい

IPOはメリットが多いがデメリットは当たりづらいこと、当選倍率は?

IPO最大のデメリットとして挙げられるのが、当たりづらいことです。実際当選倍率はどのくらいなのでしょうか。宝くじを購入したことある方は多いと思いますので2018年ドリームジャンボ宝くじ第743回全国自治宝くじの当選倍率と比較してみます。

 

IPOの当選確率については各証券会社で申込数を公開していないため、応募倍率がどのくらいなのか計ることはできませんが、配分状況は公開されているためある程度なら予測することができます。しかし、実際の申込数が分からないためあくまで予想になり、実際は異なる可能性があります。

 

■ SBI証券2018年10月IPO配分状況と予想当選倍率

 

銘柄名(銘柄コード)

抽選による配分人数

予想当選倍率

ブリッジインターナショナル(7039)

53人

803倍

CRGホールディングス(7041)

201人

211倍

イーソル(4420)

41人

1,039倍

Delta-Fly Pharma(4598)

33人

1,290倍

プリントネット(7805)

71人

600倍

ディ・アイ・システム(4421)

74人

575倍

ギフト(9279)

86人

495倍

リーガル不動産(3497)

211人

201倍

VALUENEX(4422)

1,534人

27倍

予想当選倍率は小数点以下切り捨て

 

(参考)日本証券業協会 新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況

http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/shinkikoukai/index.html

 

■2018年ドリームジャンボ宝くじ第743回全国自治宝くじの当選確率

販売額:210億円

販売価格:300円

全本数170万本

 

等級・当選金

本数

当選倍率

1等3億円

17本

10,000,000倍

1等の前後賞1億円

34本

5,000,000倍

1等の組違い10万円

1,683本

101,010倍

2等1,000万円

102本

1,666,667倍

3等100万円

1,700本

100,000倍

4等10万円

17,000本

10,000倍

5等1万円

170,000本

1,000倍

6等3,000円

1,700,000本

100倍

7等300円

17,000,000本

10倍

ドリーム賞3万円

17,000本

10,000倍

 

 

SBI証券の口座数は426万口座あるので、あくまで予想ですが例えば1%の人が申込したと考えても4.26万人が申し込みしたとすると2018年10月IPOの倍率は27.7倍~1,290倍となります。1,290倍IPO銘柄だと宝くじ5等(1万円)の当選倍率と同じでかなり当選しにくそうです。一方、27.7倍のものであれば宝くじの7等(300円)に当選するのと同じで当選する可能性は大きいです。

 

当たりづらいのはデメリットですが、IPOの申込は手数料無料で、申し込み時に資金を預ける必要はありますが落選した場合資金は戻ってくるため、宝くじと異なり落選した時はお金を一切支払う必要がなく安心です。

 

落選したときのリスクはありませんが、手数料なしで大きな売却益が得られるIPOにはどうしても当選したいものです。当選するためには、各証券会社の抽選方法や当選本数の違いを理解して、資金量に応じて申込方法を考えましょう。

 

IPOの当選確率を上げる4つの方法

配分が多い証券口座で申し込む、主幹事とは?

上記IPO配分状況で分かる通り、配分株数が多いほど当選確率は高くなります。配分株数が多いのは「主幹事証券会社」です。

 

主幹事証券会社とは、企業が新規に証券市場に上場するときの準備や審査対応、アドバイスを行い、上場後のサポートもメインで行う会社です。IPOは、複数の証券会社で共同シンジケート団を組んで引き受けますが、主幹事証券のIPO引受株数は全引受株数の80%程度を占めます。

 

■2018年主幹事実績上位5位

 

順位

証券会社

主幹事数

ネット抽選割合

1

野村證券

23社

10%以上

2

みずほ証券

22社

10%目安

3

SMBC日興証券

20社

10%以上

4

大和証券

12社

15~25%

5

SBI証券

11社

70%
30%はIPOチャレンジポイント配分

 

第1位の野村証券は主幹事数が多く、口座数が532万口座と日本1位で対面チャンネルがあるため、普段多額の取引をするお得意様優先にIPO株を配分され、インターネット抽選は個人向け配分の10%程度になっています。野村証券のIPO案件は大型の案件が多いのも特徴です。

 

SBI証券は、主幹事ランキングTOP5唯一のネット専業だから、引受数が多いにもかかわらずネット配分が多いため、IPO抽選参加者が当選しやすい口座となっています。また、SBI証券のIPO案件は小型の新興市場に上場する案件が多く、値動きが大きく上場時の初値の値上がり率が大きいのが特徴です。

 

一方、ネット専業で第1の口座数を誇り証券口座が426万口座もあるため、IPO申込もそれだけ多くなってしまうのが難点です。そして、抽選方法は単元株数ごとに乱数時が割り当てられ抽選されるため株数を多く申し込むほど当選に有利になります。

 

取扱銘柄数が多い証券証券口座で申込機会UP

■ 2018年IPO取扱銘柄数ランキングTOP5

 

証券会社名

取扱銘柄数

1位

SBI証券

86社

2位

みずほ証券

70社

3位

SMBC日興証券

66社

4位

マネックス証券

50社

5位

岡三オンライン

47社

 

2018年の全IPO上場数は90社でした。どの証券会社も全てのIPO銘柄を扱えるわけではありません。したがって、年間IPO取扱銘柄数が多い証券会社口座を保有していると、引受数が多いため、IPOに申込する機会が増え、さらに当選機会も増えることになります。

 

2018年IPO取扱銘柄数第1位の実績で、2018年の全上場銘柄数90社のうち86社に関与しており、関与率はなんと95.6%です。IPOを始めるならSBI証券の口座を保有していればIPO銘柄のほとんどの銘柄に参加することができます。

 

ポイント制の証券口座で申し込む

落選するとポイントを受け取れて、ポイントが多い順に優先的にIPOの配分を受けられる唯一の口座がSBI証券です。

 

SBI証券のIPOで落選すると、申込ごとにチャレンジポイントを1ポイント受け取ることができます。個人配分のうち30%分はこのチャレンジポイントが多い人から順に配分されます。したがって、いつかは必ず当選することができ、IPO取扱銘柄関与率が95.6%もあるから申込をたくさんすることができるからポイントが貯めやすい環境にあります。毎回IPOに申し込んでたくさんのポイントを貯めたら、人気銘柄にチャレンジポイントを利用して有利に当選することができます。

 

IPOが当たりやすい抽選方法の口座5社を比較

■主要ネット証券5社のIPO抽選方法比較

 

 

完全抽選

完全平等抽選

ポイント制

過去の取引量による抽選確率UPあり

特徴

1単元1票

1人1票

落選で当選確率UP

投信残高、取引手数料が多いほど有利

証券会社

SBI証券
楽天証券

マネックス証券
岡三オンライン
松井証券

SBI証券

岡三オンライン

 

完全抽選

インターネット申込による抽選方法には、完全抽選と完全平等抽選があります。

完全抽選とは1単元ごとに乱数字が与えられ抽選され、完全平等抽選は1人に1票与えられ抽選されます。

 

例えば当選倍率5倍、100株(1単元)の公募価格10万円のIPOに申込した場合、完全抽選では株数によって投じれる票が異なり、完全平等抽選ではたくさんの株数を申し込んでも平等に同じ1票となります。

 

Aさんは資金が豊富でIPOに当てられる資金が50万円あり、Bさんは10万円しかなかったとします。

 

・完全抽選方式

Aさん:500株(50万円)→5票

Bさん:100株(10万円)→1票

当選倍率5倍だから当然5票のAさんは当選する可能性が高い、つまりたくさん資金がIPOに当てられる人が有利になる

 

・完全平等抽選

Aさん:500株(50万円)→1票

Bさん:100株(10万円)→1票

申込株数に関係なく、1人1票であるためAさんもBさんも同じ1票になる

完全平等抽選方式の場合は資金力に関係ないので、資金力が少ないからといって落選することがない

 

したがって、完全抽選方式は資金力が少ない人には不利になる抽選方法となります。

 

SBI証券・資金力がなくても大丈夫! チャレンジポイント制度

 

SBI証券は完全抽選方式になるため、資金量の多い方に有利になる制度です。しかし、資金力の少ない人でも当選することができるチャレンジポイント制度があります。落選すると受け取れるチャレンジポイントは、申込ごとに1ポイント受け取れるため、たくさんの株数を申込するかどうかは関係ありません。

 

チャレンジポイントを貯めるコツは、とにかくIPOの申込期間のスケジュールをこまめにチェックしてたくさんの銘柄数を申し込むことです。たくさんの株数を申込する必要はないので資金量が少なくてもたくさんポイントを貯めることができます。

 

楽天証券

 

■楽天証券 IPO取扱銘柄数過去の実績数

 

2018年

11社

2017年

7社

2016年

7社

2015年

10社

2014年

2社

2013年

8社

 

楽天証券は主要ネット証券第2位の営業収益という実績にも関わらず、IPO取扱銘柄数が少ないです。なぜなら、楽天証券はリーマンショック以降IPOに消極的になり取扱数が年間2・3社という状態でした。2018年に10年ぶりにIPO引受業務を本格再開し、IPO強化の方針を発表しました。IPO参加者からの楽天証券のIPOへの注目度が低いため意外に当選する可能性があり、引き受けたIPOを100%ネット抽選に回すためネット抽選者に有利な口座です。

 

さらに、特徴的なのは抽選倍率を教えてくれるところです。各証券会社は引受株数や配分株数を公表していますが、申込者数を公表していないため当選倍率がわからない仕組みとなっています。しかし、楽天証券はIPOに申し込んだ人に向けて当選株数と抽選倍率を抽選結果とともに公表します。たくさん申し込んだ方が当選する可能性が高いため、資金のある方であれば次回どのくらいの株数を申し込みするべきかの指標とすることができます。

 

完全平等抽選

 

完全平等抽選とは1人1票で抽選される方法で、たくさんの株数を申込している人と1単元しか申込してない人も同じ1票のため資金力による当選確率の差が起きません。資金力のない人に有利な抽選方法になります。また、たくさん申し込んでも当選確率に違いはないため、1口座1単元申込するだけで足ります。

 

マネックス証券

 

個人向け配分株数の100%がネット抽選になり、IPO取扱銘柄数が第4位と申込機会が豊富です。過去の取引実績や預かり資産などによる当選確率の違いもないので、資金力のない人も有利に抽選を受けることができます

 

岡三オンライン

 

マネックス証券同様、個人向け配分のうち100%がネット抽選に割当されます。また、IPO申込時に入金が不要なため、資金を用意するには当選してからで良いため落選するかもしれないIPOに資金が縛られることはありません。

 

しかし、岡三オンラインのネット抽選は過去の取引実績や投信残高によるステージ制によって当選確率が変わるため、注意しましょう。

 

松井証券

資金不要で、70%以上がネット抽選にて配分されます。IPOの取扱数は2018年は9社、2017年14社と少なめですが、資金不要で申し込めるので申込機会を増やすために複数口座でIPO申込している人にはオススメの証券口座です。

 

ポイント制

 

IPOに落選するとポイントが受け取れて、ポイントを貯めればポイントが多い順に配分されるためポイントを貯めていれば資金力に関係なく必ずいつか当たる制度です。

 

SBI証券

 

SBI証券のチャレンジポイント制度は、落選すると申込ごとに1ポイント受け取れます。ポイントを貯めると個人配分のうち30%のチャレンジポイント配分からポイントが多い順に配分されます。SBI証券は2018年86銘柄上場しているから申込機会に恵まれており、チャレンジポイントをたくさん貯めやすいので、こまめに申し込みましょう。

 

過去の取引量により当選確率UPあり岡三オンライン

 

岡三オンラインは過去3ヶ月の預かり資産と取引手数料支払い実績でステージが決まり、IPO抽選もステージにより異なるシステムだから通常の取引や投資信託資産を岡三オンラインに預けておくと有利に抽選されます。

 

■岡三オンラインのステージ制

抽選配分目安

ステージ

45%

ステージS
過去3ヶ月間の手数料が100万円以上、日本株累計売買金額20億円以上、投資信託の平均残高3,000万円以上、日本株累計売買金額5億円以上、投資信託の残高1,000万円以上のどれか1つ当てはまるとき

45%

ステージSとステージA(過去3ヶ月間の手数料合計が10万円以上)

10%

全ステージ

 

ステージSは全体の90%、ステージAは55%、それ以下は10%となり取引手数料が多い方が有利となります。

 

もし、普段株式売買や投信残高がなくても岡三オンラインは事前入金が不要なため、IPOに申込しておき当選機会を増やすことをおすすめします。

 

IPOに当選したいならSBI証券の口座は持っておこう!

2018年IPO取扱銘柄数は86社で第1位、全上場銘柄の90社のうち95%を取扱しているため、SBI証券の口座を持っていればIPOの取扱がなくて申込できない心配がありません。

 

なかなか当選することができないIPOですが、SBI証券でたくさんのIPO銘柄に申込、チャレンジポイントを貯めることでいつか必ず当選できるので、IPOにはSBI証券の口座が必須でしょう。

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